バンクーバー五輪で靴のひもが切れて演技を途中中断した男子フィギアの織田信成選手。小柄な日本人の体形をカバーすべくチャップリンを氷上で演じた織田選手。
テレビで観ていてひやりとするシーンでしたが、観客の声援もあり、見事に立ち直って競技を続けた織田選手。
メダルには届かなかったけれど、人生メダルだけがすべてじゃないよと思った人も多かったのではないでしょうか。私もそのひとりです。
すべてうまく行くなどということの方がうんと少ないのが人生。勝利のカミサマがこぞって集ってくれたとしてもミスなくしかも金メダルを取るなどは奇遇に近い出来事なのはみんな知っています。
予期せぬハプニングが起こった時にどんな態度が取れてどうするかが本当の勝負ということなのでしょう。ただ、後のニュースで、最初からひもが切れていたと知った時には再度びっくりしましたが。
リンクの上でもチャップリンを演じた織田信成選手。これからもっと大人になって本当のチャップリン王のように氷上でも舞ってほしいものですね。
それにしても、オリンピックで靴のアクシデントと言えば、何といってもバルセロナでのマラソンの谷口選手が記憶に刻まれています。
「脱げちゃいました」と笑顔で語った谷口選手と、「自分の責任」と涙をこぼし、しゃくりあげた織田選手、どちらも観客の私たちは人間らしいその姿にこそ、メダル獲得以上に感動していますよ。谷口選手のように、このアクシデントが語り継がれて行くような精神の安定した選手に織田選手も育ってくれることを信じ願っています。
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