昨日の新聞に茨木のり子さんの詩「汲む」のことが書かれていました。
私もこの詩が大好きで、とても勇気をいただきます。
「子供の悪態にさえ傷ついてしまう 頼りない生牡蠣のような感受性」を鍛える必要はないと茨木さんは詩にうたっています。
……………………………
●汲む 茨木のり子
大人になるというのは
すれっからしになることだと
思い込んでいた少女の頃
立居振舞の美しい
発音の正確な
素敵な女のひとと会いました
そのひとは私の背のびを見すかしたように
なにげない話に言いました
初々しさが大切なの
人に対しても世の中に対しても
人を人とも思わなくなったとき
堕落が始るのね 墜ちてゆくのを
隠そうとしても 隠せなかった人を何人も見ました
私はどきんとし
そして深く悟りました
大人になってもどぎまぎしたっていいんだな
ぎこちない挨拶 醜く赤くなる
失語症 なめらかでないしぐさ
子供の悪態にさえ傷ついてしまう
頼りない生牡蠣のような感受性
それらを鍛える必要は少しもなかったのだな
年老いても咲きたての薔薇 柔らかく
外にむかってひらかれるのこそ難しい
あらゆる仕事
すべてのいい仕事の核には
震える弱いアンテナが隠されている きっと……
わたくしもかつてのあの人と同じくらいの年になりました
たちかえり
今もときどきその意味を
ひっそり汲むことがあるのです
・………………………………
「咲きたての薔薇のように柔らかく……すべてのいい仕事の核には 震える弱いアンテナが隠されている きっと」と、茨木さんはうたいます。
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何となく拝見しに…
あ、これを教えて頂く為だった!
ぎこちない挨拶~
頼りない生牡蠣のような感受性
それでもいいんですね^^
それが私だから
ここに載せて下さって
ありがとうございます。
私の顔、思い出して下さってありがとうございます!!
茨木のり子さんのこの詩、ステキでしょう!!
いつまでも繊細な感性、持ち続けたいですね。
はい、心はいつも「咲きたての薔薇」のように~☆~