渓流で逢いましょう 
フライフィッシングつれづれ日記
 










数年前? 普通、素材としては刎ねられる虫の食ったタモの板が 銘木店の片隅に置かれていました。
この部分をグリップにしてランディングネットを作ったら、どんなふうに見えるのだろうと買い込みましたが
しかし、もろく、穴の段差がひっかかり実際に切り出す作業は困難を極め、一旦はお蔵入りとなりました。
それから何年かがたち、僕なりにスキルがあがり、思う形に切り出せる方法を開発して
タモ虫食いグリップは初めてランディングネットとなりました

虫の空けたランダムな穴はタモの導管とのコラボで不思議な美しい文様となって
どのランンディングネットにも無い際立った個性を持ちました。

素材を活かすということを常に考えてモノ作りをしていたつもりでしたが、
自然のやってのける作為の無い偶然は、人間の想像を軽々と飛び越えて
作り手の僕にも驚きと新鮮な感動をもたらしてくれました。

その後、このグリップを好まれる方々多々いらっしゃり
ストックも減り、あのタモの虫食い板はまだ店に残っているだろうか?
いや、2、3年も経つことだしもうありはしないだろう、、とあきらめ気分で来店すると
あの日と同じように店の片隅にタモの虫食い板は誰にも引き取られること無く残っていました。

僕はそのほとんどを抱えて喜び勇んで家路に付きました。
その素材ももうあと3本ほどになりました。
またこの素材、手に入らないものだろうか、、
またあの銘木店を覗きにいってみようかなと思いますが、、。


長径25センチ タイトストレートタイプ

グリップ タモ虫食い
フレーム イチイ トチトラ カリン ボコテ

オイルフィニッシュ仕上げ

網色 レンガ










コチラは現在製作中

イチイ年輪グリップ イチイフレーム
長径25センチのスタンダードストレート

焼き印を押したところです。

これからもう少し形を整えて塗装に入ります。
遅くなっております、、3月中には完成予定です。













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