渓流で逢いましょう 
フライフィッシングつれづれ日記
 






コンバンワ。。


ランディングネットを作り始めて幾年月・・
最初の頃はネット上や雑誌で流れている方法をそのまま真似て作っておりましたが
それなりに長く作っているうちに
なにがしかテクニックというかノウハウも出来てまいります。。

で、参考にはならないかもしれませんが
何回かに分けて 僕のランディングネット製作をUPしようかと(^^;
(続けてUPするかは未定)


とりあえず今回はグリップ材切り出し方法を。。



ランディングネットを作り始める前段階で
選択肢は大きく二つ。。

一つは   感覚を頼りに全てをフリーハンドで作る

もう一つは デザインを練って、それにそって製作する

モチロン、フリーハンドでも何も問題ないのでしょうけどれど
特に左右対称のデザインならば行き当たりばったりでは正直よいものは作れません。。
僕的にはカーブタイプでもしっかり曲線を練らないといやなので
全てのネットに型は欠かせません。。
ですから、良い型を作れるか作れないかは出来上がりを左右する一番のキモ
何度も何度も微調整を繰り返してようやく一つの型が完成します

フレームからグリップに繋がる曲線も僕にとってはコダワリどころです。。

ところがこのグリップの切り出しというのがナカナカ厄介で
かなり時間を要したり、素材によっては思うように綺麗な曲線が出なかったり・・

けっこう大変なんです。。

何度もやり直しているうちにグリップ材をダメにしたことも何度もありました。。



型を使って正確に切り出せないものかといろいろと試行錯誤しているうちに
3年ほど前に思いついたのがこの方法。。
今は100%この方法で切り出しています。。

前置きが長くなりましたが(^^;




コレが僕のグリップ材切り出しに欠かせない二つの道具

板の上からスパイラルビットが飛び出しているが
トリマーを天板に固定して作った自作の
グリップ材切り出し専用テンプレートガイド付きトリマースタンド

そしてグリップ形状に作ったテンプレート 6ミリ厚の合板で作っています




コレが今回切り出すグリップ材
タモの虫食い

カナリ脆い部分があり、通常の切り出し
サンドペーパーを使った面出しは容易ではアリマセン
ガタガタになったりボロボロと崩れてしまいます。。
が、この方法ならちゃんと切り出せます



まず、素材の切り出したい部分にテンプレートを両面テープで貼り付けます

テンプレートガイドを使った『ならい加工』の場合
テンプレートガイドの径とビットの径の差し引き分、テンプレートより切り出した材が大きくなります
型を作るときにはそれを考慮して型を作らなければなりません

ビットをテンプレートガイドから3ミリほど出した状態で、テンプレートを下にした状態でテンプレートにガイドに当てながら一度型に沿わせて削ります

すると、出来上がりの形が出ますので、それに沿ってグリップ材を大まかに切り出します。(ギリギリではなく大きめに)



そして、本削り

一気に全部刃を出してはいけません
材の硬さにもよりますが、何度かに分けて少しずつ削ります
一気に削ると材が噛んで飛ばされたり
ビットが破損する可能性もあります
大変危険ですので材の硬さに合わせて適度に削ってください

画像のようにガイドにテンプレートが当たって
その上の部分の材がスパイラルビットによって削られていくのが分かりますよね?
しゅるしゅるととても気持ちよく削れて行きます。。



そしてコレで完成。。

慣れると一つ作るのに数分
切り出しと直角出しが一度に出来ます
相当な時間短縮と、正確な切り出しが出来ます

刃物で切り出したグリップ材の角はとても鋭角で
接着も綺麗にできますよ。。

この材のように脆い材(普通は使わないでしょうけど(^^;))や
バンブーグリップなど軟硬の激しい素材でも問題なく正確に切開できます

一度型を作ってしまえばあとは同じものを簡単に切り出す事が出来ます


ただ、ここで注意点

高速で回転する刃がむき出しの状態での作業です
トリマーの特性をある程度知っていないと大変危険です
トリマーでの作業の経験が無い方にはオススメできません


当たり前の話ですが、テンプレートが正確に出来ていないと出来上がりもそのまま出てしまいます

ストレートグリップのテンプレートを正確に切り出すことが厄介かもしれませんが
ちょっと視点を変えると簡単です
テンプレート用のテンプレートを作って左右をトリマーで切り出せばよいのです
意味分かりますよね?(^^


とっても長くなっちゃいました

工房咲来的グリップ切り出し工法
特殊な方法なのでアマリ参考にならないかもしれませんけどね(^^;




その2 はまたいずれ・・・





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