無知の涙

おじさんの独り言

PS4 零の軌跡 改

2020年07月19日 | ゲーム

舞台はクロスベル自治州。

エレボニア帝国とカルバード共和国、2つの大国に挟まれる形で存在するこの小さな自治州は常に帝国と共和国の縄張り争いに巻き込まれてきた。

他国の介添えもあり表面的な自治は保たれていたが、政治家は帝国派と共和国派に二分され、両国にとって都合の良い法案ばかりが可決された。両国にとって不都合なもの、或いはどうでもいいものは見過ごされた。

クロスベル州民にとっては忌々しき事態であるが、2大国が作り出す渦中にいるこのクロスベル州は経済的には潤っていた。

動きのあるところに物は集まり、物の集まるとこに人は集まり、人の集まるとこに金は集まる。

州民のほとんどは何不自由のない暮らしを送ることができていたので、自分の背後にある影に気づかなかった。或いは見て見ぬふりをした。

そうしてやり過ごしているうちに、住民たちは政治や法に期待をしなくなっていった。

警察にも期待しなくなっていた。警察の上層部は派閥の政治家に取り入ることばかり考えていた。

困った時は遊撃士を頼れば良かった。正義の味方。

経済が廻り、生活が潤い、困ったときに頼れる正義の味方もいる。ぬるま湯は心を癒すが、癒されてばかりの心は考えることをやめてしまう。

停滞。目まぐるしく変わってゆく社会情勢の裏側では何もかもが停滞し始めていた。

その停滞に危機感を持つ者たちも少なからずいた。その者たちは揺るがない水面に一石を投じた。

クロスベル警察に新たなに設置された特務支援課。

住民の要請を受け、それに対処する、謂わば警察に属した遊撃士のような役割が与えられたその課に4人の若者が配属された。

警察になったばかりのロイドバニングスを始め、いずれも社会経験が浅く、ろくに場数もこなしていない、いまいちパッとしない4人であった。

常に遊撃士と比較され、馬鹿にされ、事件と向き合えばクロスベルを取り巻く問題が大きな壁として立ちはだかり、己の無力さを痛感してしまう。

だが彼らは立ち止まらなかった。思考を止めなかった。彼らの解決した事件の1つひとつは小さなものであった。

全てをあきらめ、歩みを止めてしまえばそれは小さな点でしかなかったが、彼らは力弱くとも1歩ずつ前へ進み続けた。

その点はやがて1つの線になり、その線は大きな1つの軌跡を描き始める。

零、それはすべての終わりなのか、または始まりなのか。


前置き長すぎ。
というわけで、自粛突入くらいのタイミングで購入し、ずっと放置していた零の軌跡改を始めました。
PSPでプレイし、PSVITAでプレイし、この改で3度目。

内容の分かってるRPGをプレイするのはなかなか気が進まないなと思いつつプレイし始めたが、これが思いのほかハマる。

名作は何度プレイしても楽しい、というのか、プレイする度にすぐ忘れるその2KBくらいの記憶容量をなんとかしろといえば良いのか。

移動や戦闘時の速度を速められる機能が付いているので、サクサク快適。

早すぎて打撃キャラだとフィールド上のシンボルアタックしづらいけど、杖や銃使えば問題なし。

惜しむらくはすっかり忙しくなってしまい、なかなか進められない点。
始めて2週くらい経つのに、まだ2章の途中。

自粛中にプレイしておけば良かった。

特務支援課やっぱいいっす。

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