無知の涙

おじさんの独り言

停電と交通マヒ

2011年03月15日 | 東北地方太平洋沖地震

昨日は13時30分にようやく駅に入れるようになり、13時40分の各駅停車で帰って来ました。

なんだかんだで新宿に着いた頃には15時を過ぎてしまったので、もう自宅に帰らせてもらうことにして、さっさと帰宅して寝てしまいました。

明け方の直下型っぽい地震で目を覚ましました。まだまだ余震が続いてますね。

月曜の朝から始まる予定であった「計画停電の第2グループ」である府中市にいましたが、いろいろな混乱を目の当たりにしました。

日曜の晩に急遽9時20分から停電することを告げられた地域です。

市民は朝から食料調達に奔走するが、9時20分から停電する予定である以上は、店側もむやみに受け入れることも出来ない。

エスカレーターもエレベーターも、いつ停止するか分からない。銀行もいつATMが停止するか分からない。停止する可能性がある以上は止めるしかない。

それに対して納得いかない方もいるだろうが、それを店員にぶつけるのは間違った事だと思う。いつ停電するか分からないのだ。

キャッシュカードを入れてる最中に停電したら、少なくとも停電の時間外になるまでは持ち主も足止めを喰らうのである。

エスカレーター、エレベーターに関しては推して知るべしだ。


他には電車の運行見通しが全く分からないので、車、自転車が多かった。

歩道はコンビニで自転車を止める人と、自転車で通る人とで、歩行者が安全に歩くスペースすらない。


車道は給油待ちで渋滞。都心の広い道路なら別の車線から流れるが、片側一車線の道路では、給油しない車も巻き込まれて大渋滞を作っていた。

目の前の交番は、その光景を完全に無視している。


9時20分になったが、一向に現地は停電しない。停電しないのになぜ店を閉めているのかと詰め寄る人々。


その理由は先で述べた通りだと僕は思う。


駅に向かうが、既に電車は止まっている。


前日の夜から発表されていた肝心の計画停電は予定通りに行われずに、真夜中に強行決定したような電車の運休だけは一切の考慮なく完全な形で遂行している。


つくづく不思議なものだ、と思った。


京王線も待っている乗客を完全にシャットアウトするのはいかがなものだろうか。

トイレだけでも解放すべきだ。どの店も行列で簡単に入れず、簡単にトイレも休憩も出来ない。

駅内に入って待たせてくれるくらいの配慮はして欲しいと感じた。

もう一つ疑問だったのが、看板だしたまま、一切姿を見せない駅員。不思議で仕方がなかった。

読みづらい字で書かれた説明文だけでは、全く状況が分からなかった。

ああいう場合はきちんと駅員が出てきて説明するのが望ましいのではないか。


駅員が出てくるどころか、途中で完全にシャッター閉められてしまい、ますます待ってる方としては不安になった。


府中は花粉の飛散が大変に多いように感じるので、電車を待つ間にアレルギー症状を緩和させる薬を飲みたかったのだが、とにかくコンビニは食料と水がない。

コンビニから完全に消えたもの。

あらゆる食料

電池
携帯電池
懐中電灯


こういった状況下では、とにかく一人ひとりが必要最小限の食料を確保することが求められる。我先に買い占めようとすれば、その後続も買い占めようとする。

何よりも優先されるのは子供である。母がミルクを作る為に行列の最後尾で待つ。そこは店側が最優先で入れるべきだ。客側で先導すると要らぬトラブルが発生するケースもある。


これは何も過剰反応や、偽善、理屈といった精神的なところによるものではない。いわば本能である。自分がここまで生きて来られた理由を考えれば当然の答だ。

大人は子供を守る責任がある。

だが、生きる人すべてに生きる権利があるのだから、自分を守ることも大事である。それらの葛藤を鎮め、調停する意味でも、現在の流通を政府が把握し、きとんと国民に伝える必要がある。本当に買い占めなければならないのか。2、3日待てば良いのか。

ガソリンにしても同じことが言える。

結局、第2グループは停電せずに13:30を迎えた。

 

 


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