無知の涙

おじさんの独り言

ライフイズストレンジ クリア

2020年05月04日 | ゲーム
時をかける少女の欧米か!的な感じといえば良いのか。

親友が目の前で銃殺されてしまったのをキッカケに時間を巻き戻せる能力に目覚めてしまう少女マックス。

能力を使って親友を救うが、それは本来暴かれるべき悪を隠蔽してしまう行為でもあった。マックスは親友と共に犯罪者も救ってしまったのだ。

ねじ曲げれた未来が様々な人の運命を狂わせてゆく。マックスは最善の結果を模索しタイムリープを繰り返すが、マックスの手は小さく、救いきれない運命たちが彼女を蝕む。

それでも親友だけは死なせまいと抗い、何度も自分の命を危機に晒しながらようやく手にいれた現実で待ち構えていたものは、この世界の法則を乱した者への罰であった。

プレイヤーは最後に人として最も過酷な選択を迫られる事になる。

というわけで、特に推理もない選択式のアドベンチャーゲームなんて何が面白いのか。

と思ったらこれが予想に反して面白かった。どんどんストーリーに引き込まれて、気づいたら朝までプレイしてしまっていた。

タイムリープでもけっこう汎用性の高いタイムリープで、短い時間であれば自分の行動の結果に干渉せずに時間だけ巻き戻せる。

鍵を壊して侵入した部屋に、部屋に侵入したという結果だけを残して、鍵を壊す前の状態に戻したり。

鍵を壊した痕跡を残したまま放置しても良いが、そうすると当然侵入した事がばれるので、痕跡を消そうとかそういう小細工するのがワクワクした。痕跡をいかに完璧に消すかみたいな。

そんなの全く結果に反映されないのかもしれないけど。

最後の選択は理性的な選択をしました。ネタバレで言えば能力を否定した結果の世界。普通に考えればそれしかない、のだが、人間は理性だけで生きられないという事を突きつけられる。

能力を使うことでマックスの体にも相当な負担がかかっているのが随所に見られたし、能力を受け入れた世界を選んでしまうと結局マックスも長くは生きられないのではないか?という懸念もあった。

まぁ正解は自分で決めるしかないのだが。

けっこうストーリーも長いし、タイムリープという任意で操作をさせる部分を作ることで、単なるテキスト追っかけアドベンチャーに留まらず、しっかり主人公に感情移入させるようによく作られていると思いました。

随所で流れる音楽もストーリーによく合っていて、とても良かった。


終盤のなにンゲリオンですか?と思わざるを得ない精神世界はかなり苦痛でしたが。あそこであんなに長い尺とる必要あるかね?クライマックスに向けて駆け上がってゆく勢いを失速させてしまっていて、非常にもったいない気がしました。あそこで完全に集中力が切れて一気にダレた。

あと、もう少し上手くやれば、違う未来もあったのではないかとは思った。

ただ、あの世界では運命を変えた時点で必ずもっと大きい代償を払う事になるという前提があるようなので、それであればあの結果で致し方なかったのだろうかという気がする。

最近このライフイズストレンジの2が出たみたいなので、そっちも興味が出てきました。

キャラデザの感じと舞台がアメリカという事で洋ゲーと思いこんでましたが、スクエアエニクスなのね。




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