無知の涙

おじさんの独り言

CTスキャンでバカがばれる?の巻

2010年03月05日 | 怪我・痛い系

前回からのつづき


プリクラでも撮るかのような軽いノリで
僕の毛髪を刈るべくにじり寄る看護婦さんたち。

しかも、あろうことか、
カミソリで剃ろうとしていやがる!

僕「ちょっ、全部剃る必要はないですよね!?」

看護婦さん「でも縫うのに邪魔だからぁ」

僕「邪魔になる部分だけ剃ってください」


坊主になることに、なんら躊躇いはないけど、
抜糸前の縫い目がある坊主なんて危険が危ない。


なんとか坊主は回避。
いよいよ頭を縫うことに。

先生「じゃ、そこのベッドに寝てくださいねー」


頭を縫うなんて小学5年以来だな。
他の部分はよく縫ったけど。
などと思いつつベッドに横になる。


先生が必要な道具を看護婦さんたちに指示する。
「ホニャララとホニャララと、あとホニャララとボンド

あれ?ボンドっつった?今。

バンダイのプラモデルじゃないので、
ボンドじゃくっつきませんよ。


先生「じゃ麻酔するからねー。ちょっと痛いよーごめんねー」


いや、子供じゃないから。
注射はもともと嫌いじゃない。

そして1発。
さらにもう1発。
何故かもう1発。


いや、ゾウじゃないから。
1発で効きます。


先生「はーい、消毒しますねー。ちょっと痛いよー」

そう言うと、これでもか!ていうくらいに、
消毒液のついた脱脂綿を傷口にグイグイ押し付ける。


いでいでででで。
あれ?麻酔効いてなくない?

先生「それじゃあ、縫いますね」


普通に針で縫っていくかと思ったら、
なんかホッチキスみたいなヤツでガチャコンガチャコン
と打ち付けてる。


ホチキスとボンドって、わしゃ夏休みの工作か。

7,8回打ち付けて、ようやく終わった。
ちょっと痛かったけど、まぁとりあえず傷が塞がれば良い。


安堵していると「イソジン、ほらイソジン!」と言いながら、
イソジンを傷口に塗る先生。

イソジンてうがい薬じゃないの?

看護婦さん「はい、じゃあ起きてください」


ふう。なんかえらい大ゲサなことになったなぁ。
だから病院は好きじゃないんだ。
と思いつつ起き上がると、目の前に車イスを準備した看護婦さんが。

僕「は?」
看護婦さん「CTスキャン撮りますから、乗ってください」

僕「い、いや、歩けますから」
看護婦さん「そうですか・・・」


この看護婦さん、どこまで本気なのか分からん。


で、別室に入ると、
なんか巨大なイモ虫みたいな機械が。

先生「じゃCT撮りますので、そこに寝てください」


やれやれ、なんでこんなカスリ傷で、
こんな大げさなことになるんだ。

言われた通りに寝ると、
頭上で機械がウインウイン怪しく動いている。

先生「じゃ、頭の中を見ますから、大人しくしてくださいねー」

やばい。
バカだということがバレるんじゃないかしら?
いや、いいけど。

僕の頭の周りを旋回する機械。
何故かマスク・ジ・エンドを思い出す。

2分ほどで終了。

そのまま再び診察室に戻ると、
既に僕の脳内写真が。

脳の周辺がパチンコという文字で埋め尽くされ、
真ん中にポツンとエヴァ、ってそれ脳内メーカーだ。

先生「これがあなたの脳です」

お、普通に脳ミソあるな。
よかった。

先生「とりあえず脳内に出血ないから大丈夫でしょう」

そですか。

先生「いやー傷深かったですよ!親指が入るくらい」

あんだけグリグリしたら親指も入るわ。

先生「じゃ、薬3日分だしておきます。今日は酒は飲まないでくださいね」

そうして治療費9800円払い、
帰ってきたけど傷口が痛すぎて酒飲んで寝たのでした。


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