無知の涙

おじさんの独り言

帰郷2012夏2

2012年08月20日 | 帰郷

翌朝は日曜日だったので、朝から甥っ子と仮面ライダーを観ようと楽しみにしていたのであるが、なんか子供2人で一生懸命に宿題をやってる。

どしたんだよ!!なんか悪いモンでも食ったか?夏休みの朝から学校の宿題をやるなんて、不健康かつ不健全である。宿題なんて8月31日に泣きながら済ませば良いのだ。

「テレビ見ないの?仮面ライダー始まるよ」、と甥っ子に聞いてみると、「仮面ライダーなんて観ないもん」

ガガーーン!!仮面ライダー『なんて』って言ったな!!ちっくしょう、お前の母ちゃんデベソ!!

デベソ「ちょっと!!勉強してるんだから邪魔しないでくれる!?テレビ観たいならあっちの部屋で1人で見なさいよ」

くっそう、相変わらず人をデキの悪い猿みたいに扱いやがって。それにしてもヒーローに憧れない子供なんているのだろうか。

試しに勉強が終わってから甥っ子に「なんか好きなヒーローとかいないの?」と聞いてみる。

甥「んー、ポケモン」

ポケモン!?ポケモンってポケットモンスターでしょ?ヒーローなのか?「他には?」

甥「マリオ」

マリオ!?ただのテンション高い配管工のオッサンじゃん。ウルトラマンとか聖闘士星矢とかそういうのをイメージしてたんだけど。

まぁそんなのは個人の自由である。モンスターだろうが配管工だろうがその子の目にヒーローとして写っているのであれば、それは間違いなくヒーローなのである。他者が文句言う筋合いはない。

 

そんな悲しい朝の出来事を経て、10:00前にみんなでお出かけ。

甥っ子はすっかり僕にブレイブボードを買ってもらう気まんまん。寝る前にコッソリと『周りの友達みんな持ってて、ぼくだけ持ってないんだ』と僕に打ち明ける。

周りの友達が持っていて自分だけが持っていない疎外感というのは、やはりツライものであろう。

僕が子供の頃は周りの友達もみんな持ってなかった。望むものを満足に買い与えられていたのは、本当に一部の一人っ子だけであった。

ゲームにしろ、漫画にしろ。

だから僕たちは安上がりな遊びを覚えたり、自分たちで考えたりしながら毎日を過ごしていた。

野球、サッカー、缶蹴り、メンコ、ケードロ、自転車トライアル、基地づくり、ヒーローごっこ、あとはもうその場の思いつきでしかない有象無象の遊戯たち。

野球とサッカーは初回に限り金が掛かる。野球はプラスチックのバットが600円、打球の飛距離を出す為にバットを補強するビニールテープが1本100円(最低でも2本は使う)、それにボールが100円。

サッカーはもちろんサッカーボールが必要。これが高い。でもサッカーボールはそこらへんの中学校や高校に忍び込んで草むらを探し回れば1つくらいは落ちてたものである。

メンコも20枚で100円くらいしたし、自転車も100段くらいの階段を一気に駆け下りるとすぐにパンクしてしまい、その修理で600円くらいかかってしまう。

やはり全く金の掛からない遊びというと缶ケリやケードロなどの道具を使わない遊びに限られてくる。ケードロもデパートや高層マンションでやるとタテの空間が発生するのでとても楽しい。

そんなわけで僕は貧乏ながらも比較的幸せな子供時代を過ごしたんじゃないかと思っている。そう思うと、望もむものを全て買い与えられるのが幸せなのか、ないなりに色々と工夫して遊んでいるのが幸せなのか、よく分からなくなる。

 

閑話休題。スポーツ用品売り場にそのブレイブボードを発見。

これが噂のブレイブボード↓

小6の時にスケボーやってたけど、スケボーよりもだいぶ難易度が高い感じ。車輪が前に1個、後ろに1個しか付いてないので絶えず板が傾いている。初動からバランスを取らないと乗ることさえできない。

スケボーは車輪が4つあるので板自体は傾かない。助走つけて板に乗った後は、後ろ脚でスケボー板を前に押し出す感じで体重を掛けて、前足で板を左右に滑らしながら進んでゆく。旨くなれば旋回も加速も思いのまま。

しかしこのブレイブボードはどうなの?そこまで自由性がないような気がするけど。

ちょっとケガの心配はあったが、姉も義兄も特に反対してないし、まぁ子供なんてケガして当たり前の生き物。痛みを知らないから平気で他人を傷つけてしまうのである。

そうしてブレイブボードを購入。帰ってさっそく甥と一緒に遊んでみたけど、これは想像以上に難しいだろ。

 

 

 

 


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