場所が場所だけに、熱海の時のようなネタもなく、平和に終了。
僕とOさんは近くの繁華街に繰り出したが、7年前に来た時よりもだいぶ寂れていて、ただ居酒屋で飲んでホテルに帰りました。
翌朝は9:50分に出発。僕らレンタカー組は予定通りASIMOを見る為にツインリンク茂木を目指す。O所長が用事があって先に新幹線で帰るということで、ここで離脱。代わりにHさんが一緒に行くことに。
一緒に行くと行ってもHさんも自家用車で来ているので、オデッセイに付いてくる形で目的地を目指すことに。もちろんツインリンク茂木でナビをセットして。
次第に景色は山の景色へと変化して行き、道もだんだんと狭くなってゆく。こんなに山深い所にあるのか?考えてみればサーキット場なわけだから、騒音もスゴイだろうし、山奥じゃないと無理だね。
そうして山道をひたすら走る。ナビの目的地もこの山を越えたあたりを指している。そしてついに山を越え、ナビが「目的地周辺です。音声案内を終了します」と告げる。
辿り着いた場所は、小さい民家がポツリポツリと並び、小さな川が流れるのどかな場所。その小さな川に架けられた橋のトコで、お婆さんと孫が楽しそうに遊んでいらっしゃる。もしや、あれがアシモか・・・。すごい技術だ。まるで人間じゃないかッ!
人間でした。どうやら僕らは間違った場所に着いてしまったようである。不可解である。住所や電話番号で入力したなら間違いもあるだろうが、施設で検索してセットしたのだ。
ちくしょぉおおおお!ナビのやつ騙しやがった。これだけではない!ここに来る前も「道なりです」とか言いながら左折しなきゃいけない場面があったのだ!しかも間違えた道に入ったにも関わらず、なんにも反応しない。完全にシカトしてやんのコイツ。そんでUターンして元の道に戻った瞬間、「ポーン!700m先・・」とナビ再開しやがって!いやいやポーン!じゃなねぇだろぉぉおおポポポポーン!
そうしてる間にもナビに騙されたであろう東京ナンバーの車が続々と来ては、また引き返してゆく。押し寄せては返す波のように。
とにかく入口を見つけなければ。何か案内板が出てるハズなのだ。来た道を引き返してみる。
そこでI野くんが「さっき通ったとき、そこに看板があったんですよね。ツインリンク方面って」
それ先に言えぇぇぇえええ!ほんとに書いてやがった!そっちに曲がってみるが、道が尋常じゃない。あぜ道みたいなトコから、対向車が来たら完全にアウトな細い道、本当にこの先あるのか?なに?レースとかやってる時、この細い道に車がズラーと並ぶの?まさか。
そんな細い道を抜けると、ようやく大通りに出るが、またしても方向が違うようである。路肩に車を停めて再度検索をかけようとしたとこで、Hさんがやって来た。
Hさん「わかった。道わかったよ」
おお!さすがメンバー内、最年長者!
今度はHさんに誘導してもらう形で、僕がHさんの後ろから付いてゆく。そうしてようやく来ました!ツインリンク茂木。
到着時間は11:30くらい。ASIMOショーが13:00からなので時間がある。ASIMOショーが行われるホールへ行き、展示物でも眺めながら時間を潰すことに。
ホンダすごい。この技術があれば、ガンダムみたいな大型2足歩行ロボットも作れるのではないか?でも戦闘ロボットという観点からすれば、不可能に近い気がする。ものスゴイ硬くて、ものスゴイ軽い金属でもあれば良いのだろうけど。
ASIMOの他にも車やバイクも展示してあるけど、10分で飽きた。
何を隠そう、僕は車やバイク類には一切興味がない。どれくらい興味がないのかと言えば、アキバ48よりは興味あるけど、孔子平和賞よりは興味がないくらい。ランク的には80位くらい。
もう何もかも飽きたけど、13:00にはまだ40分以上ある。なげぇぇええ!と思いながらベンチに座ってボーッとしていると、「興味がなくなると何もしなくる、お前は子供か!」とヤジられた。
コーヒー飲んだりしてるうちにようやく13:00になり、やっとASIMOショーの開演。
コーヒーを運んで、机に置き、きちんとお辞儀をするASIMO。むぅ、こいつ、できる!
ササーッと走るASIMO。意外に早い。
ボールまで蹴る。
いやスゴイ。こんなに技術が進歩してるとは。本当に人間の代わりにASIMOがオフィスで客を案内したり、コーヒー運んだりする時代が来るのではないか。ただちょっとした段差もダメらしいけど。
ASIMOショーで終わりかと思ったら、その後にまたトンデモナイ物が出て来た。
U3-Xとかいう一輪者みたいな乗り物で、完全に自立します。倒れない。重心の傾いた方に自動的に動いて行き、傾きが大きくなるとスピードが増す。
なによりもスゴイのは横移動やバックは旋回せずに、車輪自体が動く。前方を見たままの形で横に移動したり、後ろに下がったり出来るのだ。
ファミコン版のドラクエ1の動き方と言えば分かりやすいだろうか。これが出来るなら「AKIRA」の金田バイクも実現できるのではないだろうか。バイクでそのままバックできるアレ。
街中でみんながコレに乗って生活してる姿を想像したら、なんかシュールでした。
ASIMOやU3-Xを見ていたら、子供の頃に見ていた21世紀予想図みたいなのも、あながち空想だけのシロモノではないかもしれないな、と感じたのでした。
おわり