桜に「魔」をかんじとった作家は
古今にあれど、
「桜の樹の下には屍体が埋まっている!」
と
言い切って、
近代作家としての地位を かく(確)立したのは、
かじいもとじろう(梶井基次郎)です。
彼の手になる『桜の樹の下には』
それは、
ぼうとう(冒頭)の「衝撃的なフレーズ」以外、
人々の記おく(憶)に定着しにくい
作品ですが、
このたび、たった3ページほどの その短文を読んで・・
クリンたち、しびれました
説明できるような・ストーリーじゃないんです
でも・・
もとじろうは
れんそう(連想)の幻視を かさねながら
「なぜ自分が、桜を見て『死体が埋まっている』と考えざるを得ないのか?」
らくらい(落雷)のはげしさをもって、
読者に 叩き込んでくるのです
クリンたち・・🐻 何回か読んでいるはずなのに、
今回初めて、
そのすごさがわかって びっくりしたので
ちょっと この人物(梶井基次郎の来歴)を、しらべたくなりました。
そしたら・・
かなり・はちゃめちゃな、マグマ男であることが、
判明しました
~梶井基次郎・略歴~
明治34年、大阪生まれ。
第三高等学校の理科に入学したのに、
文学へ傾倒しすぎて、後に東
女性には全くモテなかったけど、男友達はたくさんいて、
才能あふれる友人を相手に 夜な夜な談義して青春を謳歌。
功利主義を低俗とみなし、精神面で偉大になろうと決意するも、一体
享楽におぼれて色々やらかしつつ、学問、芸術、スポーツとまんべ
(と並行して、)
実家のいざこざや自らの不健康など、不安定要素が 突き刺さり・・
ちょっと精神を病んだ(かな、、)
なお 京都の「丸善」にレモンばくだん(爆弾)を 仕かけていたころ、
数々の伝説も のこしています💣💣💣
~梶井基次郎、伝説(※wikiより適当に抜粋)~
🍋漱石が好きすぎて、どこに何が書いてあるか?すべて暗記。
🍋「肺病になりたい。肺病にならんと、ええ文学はでけへんぞ」と
🍋酔って大の字に寝ころび、「俺に童貞を捨てさせろ」と大声で叫
🍋酔って愛宕参りの団体客の部屋に裸で乱入。
🍋和歌山で海水浴中、崖から飛び込んで海中の岩で鼻を怪我。
🍋酔って料理屋の池に飛び込み、鯉を追っかけて、出禁となる。
🍋京都のカフェーでヤクザと喧嘩し、左の頬をビール瓶でなぐられ
🍋東京でも、赤門前のカフェーで客と喧嘩し2階から転落。飲み屋
・・・・・
なかなかの あらくれっぷりです。
とはいえ もとじろうは、きほん、「義理人情」にあつく
すぐれた人には すぐにかんか(感化)される、
ホットな交流を求めた
才子であることも 同時にわかりました。
(ピュアです)
結核が進行し・・、帝大を中退した年に
もとじろうが書いたのが、
『桜の樹の下には』、、
クリンたち、
「 俺には惨劇が必要なんだ」
といった、この夭折の天才が、
(なにゆえ屍体を想像したか?)
このたび、しっかりと、わかってしまいました。🐻
【おすすめ度:】
(※次回は、基次郎がホレた宇野千代の『淡墨の桜』という作品を、とりあげます)