クリンの広場

たまっこくりんのおもいのたけ

羽二重団子の「岡倉天心陶然セット」~谷中散歩・11

2015-11-02 | クリン江戸散歩

 「日本美術院の創始者、岡倉天心が、好んだ食べ物がある。」

 という・ジョウホウを 聞きつけて

 にっぽり(日暮里)駅の 反対がわ(側)に来ました

 (太田道灌像があるほうです

 せんろ(線路)にそって 右に行くと、5分くらいで・・

天心が通った店が見えてきます。 

 はぶたえ(羽二重)団子・本店です

(その向かいは、善性寺→)


 (お団子かあ・・) ※セットで540円~

 まさおか・しき(正岡子規)も、泉きょうか(鏡花)も、

夏目そうせき(漱石)も、

 久保田万太郎も あいした はぶたえ団子

 江戸後期からつづく、有名な お団子やさんのようです

お店の店頭には、

 お団子がたくさんならんだ・ショーケースがあり、

 中のきっさ(喫茶)室は、しにせ(老舗)のおちつきを 

ただよわせて、いいかんじ

 そんなお店の きっさ(喫茶)室で ていきょう(提供)されているのが・・、


 「岡倉天心・陶然セット」です。(焼き団子2本に、冷酒がついて、864円


 上野の「東京美術学校」(今の芸大)のトップでもあった、

おかくら・てんしんは、

明治にあって、

馬で さっそうと

とうこう(登校)していたそうです

どこにでも

馬にのっていく・天心でしたが、

ある日、

夜おそく、馬だけが

岡倉家に もどって来ました

 天心は、こちらのお店で「羽二重団子」をつまみに 

ダラダラのんでいて

かえれなく・なっちゃったのです

 とにかく、酒好きで、弟子たちにも「酒飲めー!」と

しつこかったらしい・天心

 そんな 酒ごう(豪)が 好んで食べた、モチモチなめらかな

しょうゆ味の

お団子は、

半日たつと かたくなってしまうので、

なるべく

早い時間に 食べたほうがいいのです

 「午前中からのむ日本酒も、おつなもの♪」とは

うちのチットの言ですが、

ころあいを 見計らって

お店のお姉さんが

お茶をもってきてくれます


 お姉さんにきいたところ、お店で出してる・冷酒は

「菊正宗」だそうで、

おかくら・天心が

当時、

「菊正宗」を のんでたかどうかは

わからないけど、

「団子と一緒にのむと、やけに美味しい

チットは、

キクマサムネのこと、見直していました。

 見回すと、ほかのお客さんたちは、お茶と団子のセットの人が

ほとんど。

「正岡子規・漫録セット」を 

食べながら、

はいく(俳句)を ひねってる

おばさんがいたり、

 お庭に出て、タバコを 吸っている・おじさんがいました

 ・・・・・・・・いや~。。

 いいお店

 「午前中にのむと、日本酒ってさわやかだね!

ぜんぜん・酔う気がしないわ

 と、チットも はればれと 言いました。


・・・・・

しかし、30分後

 「チット!まっすぐ・歩けてないよ!」 「ダメだ~、急にまわってきた。。」


炭水化ぶつ(物)と 日本酒の組み合わせを、

ナメては いけないらしい


(つづく)












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