あの世と
この世が 近づく
おひがん(彼岸)の中日
先日・チットが
「日本画展」で見たという
ある絵のことを
思い出しました
<「弱法師」下村観山、大正4年>
西に向かう、太陽に
いのりを ささげているのは、
おばあさんでは ありません
もう(盲)目の少年、
ヨロボシ(かんじ:弱法師)です
どろ水をすする、
サバイバル生活に てんらく(転落)し
えいよう(栄養)不足と
ストレスで
体は ひんじゃく
目も見えなくなり、
なかば、おかしくなった
不幸すぎる、
こどく(孤独)すぎる、男子です
さげすまれ、
いたぶられ、
人生・良いこと ひとつもなくて
(いっそ、
極楽浄土に 行けたらな・・)
と
手を合わせ
いのっているすがたが
この絵です。
ひがん・中日の
西方じょうど(浄土)・・
その、
やわらかな ありがたさに
いっしゅん(一瞬)・いやされた、
かなしい人の