ペンシルハウス物語~東京日和~

-gozar de tokyo-きまま そのまま なすがまま 

天空の音楽とMan・Rayと

2010-09-04 | 観 Movie Museum
9月になっても暑い毎日が続く。

照りつける日差しが強すぎると
街中が白く見える。

コンクリートの沸き立つ放射熱の中を歩くと
息をするのも苦しい。

首の後ろを流れ落ちる汗は
不快さを通り越し感覚さえ失う。

ここはどこだろうか。
白く霞む街並み。

ああこれはもしや熱中症。。


何て事を考えながら会期が迫る
展覧会をハシゴする。

有元利夫展

有元利夫は38歳で急逝した画家である。

日曜美術館で紹介されているのを
観るまではその名前を知らずにいた。

でもその絵は、

どこかノスタルジックに、
どこか遠い記憶を呼び覚ます感覚がある。



-エクスタシーと浮遊。
音楽を聞いていても、その陶酔感は僕の中で
浮遊に結びつく。

だからそれを絵として表現したい時、
それこそまさに通俗に徹し

臆面もなく文字通り人や花を
「天に昇」らさせてしまうのです-
toshio arimoto


描かれているのは、
いつもどこか無表情な女性がひとり。

何をしているのか、

何を思っているのか、

どこへ行こうとするのか。

それでもどこか幸福感を表している様な
ふわふわと浮遊している絵。

音楽が聴こえてきそうな絵。
絶望を感じる絵よりもずっと気持ちいい。

そんなふわふわ浮遊感のまま
今度は六本木の

Man・Ray展」へ。


これまた全くジャンルが違うので
浮遊感から現実へしばし戻る時間を必要とす。

「モダンアートの先駆者」と評されるマン・レイ。

1860~76年に撮影された写真、絵画、彫刻、デザイン。

その斬新さを前にしてみれば
今、世に出回っている全てのデザインはただの真似でしかないと

つくづく思い知らされる。

溢れる情報や簡単に手に入る様々なものや便利さは

考える、生み出す、想像力、
色々な事を奪ってしまっているんだなと。

そしてやはり芸術家は常に”愛”と共にあり。

なんといっても

そりゃあどんな凡人だって、
”愛する力”ほど脳活が活発になり

生きていく活力となり、
クリエイティブになるものはないだろう。

そして天才は共通して超人的恋愛体質。
愛を作品に変えるのだ。

別れた女性が忘れられず
その彼女の唇を3m近い大きさの彫刻になんか出来ないもの。

そんな愛持ってないもの。

でも私はふわふわ浮遊する幸福感の方が
好きだったりする。

ずっと熱中症なのかもな。

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