ペンシルハウス物語~東京日和~

-gozar de tokyo-きまま そのまま なすがまま 

エレファント

2007-06-22 | 観 Movie Museum
レンタル屋でいつも気になるパッケージと
不釣合いなタイトル。

ガス・ヴァン・サント監督
エレファント

アメリカ・コロンバイン高校で起こった
銃乱射事件を題材にしている。

普通の高校の日常が淡々と
非日常の悲劇まで続く。

様々な生徒の目から写る日常。

あの頃は何に対してあんなに怒りを
絶望を抱えていたのかと鈍い痛みも。

ステディカムの長回しで追いかけているので
とても後姿が多い。

そしてその後姿は

強く印象に残る。


監督は出演の高校生は全て現役の高校生を
オーデションで選び、

セリフはほとんどがアドリブだという。

シーンそれぞれにストーリー性を持たせていない。

だからこそ、まったく無関係に見える
生徒同士が必ず交差する場がある。

彼が見ていた景色と
彼女の見ていた景色は

同じ空間にいながら全く違うものになっている。

なぜ?どうして?

理由がないからこそ
大人が勝手にそれらしい理由を、

もっともらしい理由を付けて
自分達を納得させてるのではないか。

理由のない悲劇は悲し過ぎる。

その中に答えは見つからない。

切り取った写真の様な
空が美しい映画。


映画とはぜーんぜん関係ないが
意外と象好きな自分に気が付く。

この間ニュースで千葉の”市原ぞうの国”で
生まれた子象に、布団を敷いてあげると
ころりんと横になる映像が流れていて

「すげぇー可愛いーよ!可愛過ぎだぜーゆめ花!」と
絶叫している自分に恐怖












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