☆史上最強の法則-海外支局☆

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春天の法則~最強馬の証明

2009-04-28 00:30:40 | 長距離血統の法則
競馬に手を染め始めた頃、好きだったのはライアン、マックを筆頭とする『メジロ』の馬。
何が好きだったかって、『春天を勝つ馬が一番強い!』という信念を貫く、その姿勢が好きだった。

時は流れて、今や、馬主は違えど、生産者は殆どが社台グループという、独り勝ちの時代になってしまったのだが―

だが、それでも『春天馬こそ現役最強馬!』であるのは変わらないと思う。
スピードあるいは切れ味だけでは、二度の淀の坂超えには通用するはずもなく、かといってスタミナ一辺倒だけでも通用しない。
そのどちらも兼ね備えてこその春天馬、即ち、現役最強馬なのである。

競馬に手を染め始めた、かれこれ20年前からの春天馬の名前を見てみると、なるほど、当時は絶対的存在を見せつけていた馬がズラリと並んでいる。
*太字はリピーター馬
現役最強馬が春天を勝つのか、あるいは、春天を勝った馬にのみ、その称号が与えられるのかは、よく分からないが、春天馬こそが現役最強馬だということには変わらないと思う。

だが―
今年の春天登録馬を見てみると、マックやオペラオーのような絶対的な存在はいない。
出走確実なG1馬は、アサクサキングスとスクリーンヒーローの2頭のみ。
登録こそしたけれど、07年有馬記念馬のマツリダゴッホと、昨年の菊花賞馬のオウケンブルースリは早々と回避を表明したかと思いきや、一方では、当初宝塚記念狙いだったドリジャニや、鬼の居ない間になんとかで、出てきたデルタブルースやポップロックがいる今年の春天。
だが、『絶対的強さ』を誇る馬がいないのは、誰が見ても明らか。

ちょいと過去を振り返ってみれば、似たような状況が幾つかあったように思う。
近年では、06年ディープインパクトを除くと、どれもこれも『現役最強馬』と言うには、ちょっとおこがましいような馬ばかりである。

というわけで、世界で一番堅い馬券の一つとして有名な春天だが、今年はそうではないような気がしてならない今日この頃である。

=つづく=