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皐月の法則5~続・3強分析

2009-04-15 18:00:00 | ダービー馬を探せ!2009
『3強』の一角であるリーチザクラウンには付け入る隙があった。
ならば、残りの2強はどうなのか。
『蛙の子は蛙』なら、『皐月賞馬の子は皐月賞馬』なのだろうか?
2頭の父は、奇しくも03年皐月賞馬ネオユニヴァースである。

というわけで、皐月賞血統傾向過去14年再々掲↓

2.ロジユニヴァース…ネオユニヴァース×ケープクロス
ここまで、4戦無敗。間違いなく、こいつが1番人気。
リーチの時とは一変して、マスコミは『親子制覇!』と書き立てるのは、今から手に取るように分かる。
だが、世の中そんなに甘くはない。同馬にもきっと弱点があるはずだ。

父は言わずもがなの03年皐月賞馬であり、ネオユニ産駒は、今年行なわれた中山芝2000m全20Rで【5-0-2】と、良でも重でも活躍しており、父に関しては文句のつけようがない。

一方、母父に目を向けてみると、母父ケープクロスはノーザン系ダンチヒ系。
このダンチヒ系を持つ馬の皐月賞過去14年での成績は、父、母父合わせても05年2着のシックスセンス(SS×デインヒル)1頭のみで、皐月賞の血統傾向からは何とも頼りない。
これが重箱の隅の一つ目である。

次に、重箱の隅の二つ目。
父ネオユニの血統構成は、SS×ネイティヴダンサー系クリス。
このネイティヴ系は、アメリカンダート血統で、スピード持続型に分類される。
そして、そこに同タイプのダンチヒ系を掛け合わせているので、リーチ同様に瞬発力勝負になった時には、取りこぼす可能性が大である。

4戦全勝の上がり3Fを見てみると…
*カッコ内は上がり順位
新馬戦…34.4(3位)
札幌2歳S…36.0(1位)
ラN杯…37.1(2位)
弥生賞…35.8(3位)

と、唯一34秒台の脚を使ったのが新馬戦だけで、他は全て、決して『切れモノ』を印象づける上がりではない。
よって、ロジユニが負ける時、それはスローの上がり勝負になった時である―。


3.アンライバルド…ネオユニ×サドラーズウェルズ
ロジユニと同じネオユニを父に持つ同馬だが、ロジユニと違うのは、母父が瞬発力型のサドラーズウェルズであること。
ということは、ロジユニとは真逆に、道中スローで直線用意ドン!の競馬がピッタリ合うはず。

同馬のここまでの上がり3Fを調べてみると…
新馬戦…33.8(3位)
京都2歳S…35.0(2位T)*2着
若駒S…34.9(1位)
スプリングS…34.5(2位T)

と、33秒台は新馬戦の1回のみだが、他は全て35秒以下で、それほど『切れる』印象を与えないが、ロジユニよりは切れ味があるのは確かだ。
だが、それこそが同馬の最大の弱点であるのも、また確かなのである。
ここまでの4Rは、全て道中に13秒台を刻むスローPで、未だハイPは経験したことがない。
もし、緩みのない流れでレースが進んだ場合に、真っ先に消えるのはこの馬に違いない。

そして最後に、同馬の血統構成はロジユニ同様に皐月賞の血統傾向の後押しがない。
皐月賞過去14年で、父サドラー系オペラハウスは2勝(99年テイエムオペラオーの父、06年メイショウサムソンの父)を上げているものの、SS系×サドラー系を含め、母父サドラー系というのは一度も3着以内に入ったことはないことを付け加えておく。

と、このように、『3強』について重箱の隅を突いてみた結果、『3強』にはそれぞれ弱点を持っていることが分かった。
と同時に、今年の皐月賞的中へのキモが見えてきた。

皐月賞的中へのキモ―それは、道中のペースを読み切ることである。
『道中ハイPの場合はリーチとロジユニが有利になり、逆にスローPだとアンライバルド有利』
要は、リーチが逃げるかどうか?そして、逃げた場合のペースは?これさえ読み切れば、今年の皐月賞は貰ったも同然だ。
おそらく、武は自ら活路を開くべくハナを奪うと思うのだが…
出来れば本人に直接聞いてみたいものだが、残念ながら、私は彼のことをよく知っているが、電話番号までは知らない。その前に、彼は私のことを全く知るはずもないのだが。

いずれにしろ、『3強のワン・ツー・スリー決着はない!!』と断言できる今年の皐月賞である―。

=つづく=


皐月の法則4~3強分析

2009-04-15 02:00:00 | ダービー馬を探せ!2009
最初に、みなさまにご忠告を一つ。
いくらマスコミが『3強対決!!』と煽っても、『3強』が一緒に走るだけで、何も『3強』でスンナリと1~3着になると決まったわけではない。
なんせ、SS産駒が皐月賞デビューして以来、過去14年でSS産駒の1~3着完全制覇は、05年の1着ディープインパクト、2着シックスセンス、3着アドマイヤジャパンの1回こっきりなのだ。
したがって、マスコミに踊らされてホイホイと『3強』の三連単BOXを買うのは、愚の骨頂!

一方、ワン・ツーフィニッシュは、上記の05年を含めて過去6回あり、『2強』決着は充分に考えられるので、高配当を狙うなら『2強+人気薄』が良さそうだ。

先週の桜花賞では『1強』のブエナビスタに喧嘩を売り、見事に桜が散ってしまったのだが、今週の『3強』には他馬が付け入る隙はないのだろうか?『3強』が3頭とも完全無欠のロックンローラーなんてことはあり得ないし、『3強』それぞれには、弱点があるはずだ。

というわけで、今週もまた、懲りもせずに重箱の隅を突いてみる。
まずは、皐月賞血統傾向過去14年再掲↓


1.リーチザクラウン…スペシャルウィーク×シアトルスルー
字面だけ見れば、この配合は皐月賞三大黄金配合の一つ『SS系×ボールドルーラー(BR)系』である。
このパターンで過去に3頭の皐月賞馬を送り出しており、いわば皐月賞御用達の配合である。

95年ジェニュイン…SS×ワットラック
00年エアシャカール…SS×ウェルデコレイテッド
01年アグネスタキオン…SS×ロイヤルスキー


と、書くと弱点などどこにもなさそうなリーチなのだが、早まってはいけない。
確かに『SS×BR系』の配合は、3頭の皐月賞馬を輩出しているが、それはあくまでも父が『SS自身』であって、『SS二代目』ではないということ。
SSとBR系の和合性は好いことは実証済みであるが、SS産駒とは果たしてどうなのだろうか?
現実にリーチが皐月賞に出てきている以上、決して悪いとは言わないが、そんなに早く決め付けてよいものだろうか。
なんせ、歯痒いレースが続いて、結局ダービーには出れそうにない『最強厩舎の秘密兵器・キリン』ことトゥリオンファーレもまた、リーチと同じ『スペ×BR系』なのだ。
そう言えば、最強師匠は『スペシャルウィーク三銃士!』とかいって、一人で盛り上がっていたのになあ。。。

それはさておき。
仮に『SS二代目×BR系』が皐月賞黄金配合だとしても、その配合が一世を風靡したのは、一昔前の話であって、近年ではSS(系)×ノーザン系やSS(系)×グレイソブリン系がトレンドなのである。

そして、最も気になるのが、スペ自身が98年皐月賞で3着だったこと。
スペの血統構成はSS×ニジンスキー系マルゼンスキーなのだが、この母父マルゼンスキーというのが、どうも引っ掛かる。
マルゼンスキーが母父に入ると、『切れ味を削ぐ』というマイナス効果をもたらすことが多いのである。
【SS系×マルゼンスキーの成績】
96年:2着ロイヤルタッチ
98年:3着スペシャルウィーク
03年:2着サクラプレジデント
08年:2着タケミカヅチ
と、なんとも勝ち切れない産駒ばかりで、これこそが『切れ味を削ぐ=瞬発力不足』の証左である。ちなみに、前回のエントリーで、『皐月賞三大黄金配合』の一つとしてSS×ニジンスキー系と書いたが、あれは『馬連の軸として』という意味なので。念のため。

また、マルゼンスキーに限らず、母父がニジンスキー系の馬は、上記同様の特徴があるようにしか思えない。
【母父ニジンスキー系の成績】
97年:2着シルクライトニング…BT×イルドブルボン
05年:3着アドマイヤジャパン…SS×カーリアン
また、07年2着のサンツェッペリンの父は、ニジンスキー系テンビーである。

以上のように、父、母父を問わずニジンスキー系を持つ馬は、皐月賞では勝ち切れない宿命と言える。
おそらく、『父の無念を晴らす!リーチザクラウン』とマスコミは書き立てるだろうが、『血の掟』からは、そんなことはあり得ない。
このように切れ味不足のスペシャルウィークに、その欠点である瞬発力を補う配合であればいいのだが、残念ながら、リーチの母父は、ニジンスキー同様に、否、それ以上のスピード持続型血統の代表であるシアトルスルーである。

皐月賞3着馬の父からは、やはり皐月賞を勝ち切れない馬しか誕生しないのである。
『トンビが鷹を産む』ことはあっても、『蛙の子は、どこまで行っても蛙』なのだ。

唯一の救いは、リーチ自らが逃げを打てるということ。
己の弱点である瞬発力勝負にさせないように、自ら逃げてハイペースを作り出し、前々勝負に持ち込めば、活路は開かれると思うのだが―。

長くなったので、残り『2強』については稿を改めます。


=つづく=