『3強』の一角であるリーチザクラウンには付け入る隙があった。
ならば、残りの2強はどうなのか。
『蛙の子は蛙』なら、『皐月賞馬の子は皐月賞馬』なのだろうか?
2頭の父は、奇しくも03年皐月賞馬ネオユニヴァースである。
というわけで、皐月賞血統傾向過去14年再々掲↓

2.ロジユニヴァース…ネオユニヴァース×ケープクロス
ここまで、4戦無敗。間違いなく、こいつが1番人気。
リーチの時とは一変して、マスコミは『親子制覇!』と書き立てるのは、今から手に取るように分かる。
だが、世の中そんなに甘くはない。同馬にもきっと弱点があるはずだ。
父は言わずもがなの03年皐月賞馬であり、ネオユニ産駒は、今年行なわれた中山芝2000m全20Rで【5-0-2】と、良でも重でも活躍しており、父に関しては文句のつけようがない。
一方、母父に目を向けてみると、母父ケープクロスはノーザン系ダンチヒ系。
このダンチヒ系を持つ馬の皐月賞過去14年での成績は、父、母父合わせても05年2着のシックスセンス(SS×デインヒル)1頭のみで、皐月賞の血統傾向からは何とも頼りない。
これが重箱の隅の一つ目である。
次に、重箱の隅の二つ目。
父ネオユニの血統構成は、SS×ネイティヴダンサー系クリス。
このネイティヴ系は、アメリカンダート血統で、スピード持続型に分類される。
そして、そこに同タイプのダンチヒ系を掛け合わせているので、リーチ同様に瞬発力勝負になった時には、取りこぼす可能性が大である。
4戦全勝の上がり3Fを見てみると…
*カッコ内は上がり順位
新馬戦…34.4(3位)
札幌2歳S…36.0(1位)
ラN杯…37.1(2位)
弥生賞…35.8(3位)
と、唯一34秒台の脚を使ったのが新馬戦だけで、他は全て、決して『切れモノ』を印象づける上がりではない。
よって、ロジユニが負ける時、それはスローの上がり勝負になった時である―。
3.アンライバルド…ネオユニ×サドラーズウェルズ
ロジユニと同じネオユニを父に持つ同馬だが、ロジユニと違うのは、母父が瞬発力型のサドラーズウェルズであること。
ということは、ロジユニとは真逆に、道中スローで直線用意ドン!の競馬がピッタリ合うはず。
同馬のここまでの上がり3Fを調べてみると…
新馬戦…33.8(3位)
京都2歳S…35.0(2位T)*2着
若駒S…34.9(1位)
スプリングS…34.5(2位T)
と、33秒台は新馬戦の1回のみだが、他は全て35秒以下で、それほど『切れる』印象を与えないが、ロジユニよりは切れ味があるのは確かだ。
だが、それこそが同馬の最大の弱点であるのも、また確かなのである。
ここまでの4Rは、全て道中に13秒台を刻むスローPで、未だハイPは経験したことがない。
もし、緩みのない流れでレースが進んだ場合に、真っ先に消えるのはこの馬に違いない。
そして最後に、同馬の血統構成はロジユニ同様に皐月賞の血統傾向の後押しがない。
皐月賞過去14年で、父サドラー系オペラハウスは2勝(99年テイエムオペラオーの父、06年メイショウサムソンの父)を上げているものの、SS系×サドラー系を含め、母父サドラー系というのは一度も3着以内に入ったことはないことを付け加えておく。
と、このように、『3強』について重箱の隅を突いてみた結果、『3強』にはそれぞれ弱点を持っていることが分かった。
と同時に、今年の皐月賞的中へのキモが見えてきた。
皐月賞的中へのキモ―それは、道中のペースを読み切ることである。
『道中ハイPの場合はリーチとロジユニが有利になり、逆にスローPだとアンライバルド有利』
要は、リーチが逃げるかどうか?そして、逃げた場合のペースは?これさえ読み切れば、今年の皐月賞は貰ったも同然だ。
おそらく、武は自ら活路を開くべくハナを奪うと思うのだが…
出来れば本人に直接聞いてみたいものだが、残念ながら、私は彼のことをよく知っているが、電話番号までは知らない。その前に、彼は私のことを全く知るはずもないのだが。
いずれにしろ、『3強のワン・ツー・スリー決着はない!!』と断言できる今年の皐月賞である―。
=つづく=
ならば、残りの2強はどうなのか。
『蛙の子は蛙』なら、『皐月賞馬の子は皐月賞馬』なのだろうか?
2頭の父は、奇しくも03年皐月賞馬ネオユニヴァースである。
というわけで、皐月賞血統傾向過去14年再々掲↓

2.ロジユニヴァース…ネオユニヴァース×ケープクロス
ここまで、4戦無敗。間違いなく、こいつが1番人気。
リーチの時とは一変して、マスコミは『親子制覇!』と書き立てるのは、今から手に取るように分かる。
だが、世の中そんなに甘くはない。同馬にもきっと弱点があるはずだ。
父は言わずもがなの03年皐月賞馬であり、ネオユニ産駒は、今年行なわれた中山芝2000m全20Rで【5-0-2】と、良でも重でも活躍しており、父に関しては文句のつけようがない。
一方、母父に目を向けてみると、母父ケープクロスはノーザン系ダンチヒ系。
このダンチヒ系を持つ馬の皐月賞過去14年での成績は、父、母父合わせても05年2着のシックスセンス(SS×デインヒル)1頭のみで、皐月賞の血統傾向からは何とも頼りない。
これが重箱の隅の一つ目である。
次に、重箱の隅の二つ目。
父ネオユニの血統構成は、SS×ネイティヴダンサー系クリス。
このネイティヴ系は、アメリカンダート血統で、スピード持続型に分類される。
そして、そこに同タイプのダンチヒ系を掛け合わせているので、リーチ同様に瞬発力勝負になった時には、取りこぼす可能性が大である。
4戦全勝の上がり3Fを見てみると…
*カッコ内は上がり順位
新馬戦…34.4(3位)
札幌2歳S…36.0(1位)
ラN杯…37.1(2位)
弥生賞…35.8(3位)
と、唯一34秒台の脚を使ったのが新馬戦だけで、他は全て、決して『切れモノ』を印象づける上がりではない。
よって、ロジユニが負ける時、それはスローの上がり勝負になった時である―。
3.アンライバルド…ネオユニ×サドラーズウェルズ
ロジユニと同じネオユニを父に持つ同馬だが、ロジユニと違うのは、母父が瞬発力型のサドラーズウェルズであること。
ということは、ロジユニとは真逆に、道中スローで直線用意ドン!の競馬がピッタリ合うはず。
同馬のここまでの上がり3Fを調べてみると…
新馬戦…33.8(3位)
京都2歳S…35.0(2位T)*2着
若駒S…34.9(1位)
スプリングS…34.5(2位T)
と、33秒台は新馬戦の1回のみだが、他は全て35秒以下で、それほど『切れる』印象を与えないが、ロジユニよりは切れ味があるのは確かだ。
だが、それこそが同馬の最大の弱点であるのも、また確かなのである。
ここまでの4Rは、全て道中に13秒台を刻むスローPで、未だハイPは経験したことがない。
もし、緩みのない流れでレースが進んだ場合に、真っ先に消えるのはこの馬に違いない。
そして最後に、同馬の血統構成はロジユニ同様に皐月賞の血統傾向の後押しがない。
皐月賞過去14年で、父サドラー系オペラハウスは2勝(99年テイエムオペラオーの父、06年メイショウサムソンの父)を上げているものの、SS系×サドラー系を含め、母父サドラー系というのは一度も3着以内に入ったことはないことを付け加えておく。
と、このように、『3強』について重箱の隅を突いてみた結果、『3強』にはそれぞれ弱点を持っていることが分かった。
と同時に、今年の皐月賞的中へのキモが見えてきた。
皐月賞的中へのキモ―それは、道中のペースを読み切ることである。
『道中ハイPの場合はリーチとロジユニが有利になり、逆にスローPだとアンライバルド有利』
要は、リーチが逃げるかどうか?そして、逃げた場合のペースは?これさえ読み切れば、今年の皐月賞は貰ったも同然だ。
おそらく、武は自ら活路を開くべくハナを奪うと思うのだが…
出来れば本人に直接聞いてみたいものだが、残念ながら、私は彼のことをよく知っているが、電話番号までは知らない。その前に、彼は私のことを全く知るはずもないのだが。
いずれにしろ、『3強のワン・ツー・スリー決着はない!!』と断言できる今年の皐月賞である―。
=つづく=