☆史上最強の法則-海外支局☆

☆The Unrivaled Principle in History☆

ステイヤーズSの法則

2012-11-29 00:00:00 | 長距離血統の法則
現在JRAの平地芝3000m以上のレースは、万葉S、ダイヤモンドS、阪神大賞典、春天、菊花賞、そしてステイヤーズSの6レースある。その中でも最長距離を誇るのが、暮れの中山名物のステイヤーズS。3600mということだけあって、血統傾向を見てみると、名うての長距離血統がズラリと顔を揃えている。
■血統傾向■

リピーターは、過去15年で6頭いるが、06年2着になったトウカイトリックが、昨年5年ぶりに9歳にして3着に飛び込み三連単40万馬券の片棒を担いだ。ロートルと侮るなかれ。3600mという特殊な条件ではスピードは不要、ただただ3600mをこなせるスタミナが要求され、年齢によるスピード不足は問われない。

パッと見、SS系が【4-6-3】と目につくが、これはダンスインザダークとスペシャルウィークのSS系の中の長距離砲に拠るところが大きい。

<ダンスインザダーク:3-1-0>
02年2着、04年1着ダイタクバートラム(02年4番人気、04年1番人気)
05年1着デルタブルース(1番人気)
09年1着フォゲッタブル(1番人気)

<スペシャルウィーク:0-1-1>
06年3着チェストウイング(4番人気)
08年2着フローテーション(1番人気)

次に目立つのが、トニービンをはじめとするグレイソブリン系だが、勝ち切れない傾向にある。
<グレイソブリン系:1-1-5>
98年3着マイネルパスポート(6番人気)…父タマモクロス
00年3着サンエムエックス(2番人気)…父ビワハヤヒデ
03年2着エイモシャルマン(5番人気)…父トニービン
03年3着ハッピールック(4番人気)…父トニービン
06年3着チェストウイング(4番人気)…母父トニービン
07年3着アドマイヤモナーク(5番人気)…母父トニービン
09年1着フォゲッタブル(1番人気)…母父トニービン
ちなみに、上に出てきたダンスとトニービンは、菊花賞の御用達血統である。

グレイソブリン系よりも一発の魅力があるのが、ロベルト大系統。
<ロベルト系:4-3-2>
99年1着ペインテッドブラック(3番人気)…母父リアルシャダイ
01年1着エリモブライアン(1番人気)…父BT
03年1着チャクラ(6番人気)…父マヤノトップガン
04年2着グラスポジション(4番人気)…母父リアルシャダイ
06年2着、11年3着トウカイトリック(06年2番人気、11年12番人気)…母父シルバーホーク
10年1着コスモヘレノス(5番人気)…父グラスワンダー
ロベルト大系統の中でも日本で走っている主要なBT系、シルバーホーク系は出ているものの、なぜだかシンボリクリスエスの名前が見当たらない。同産駒の出走が何頭いたかは知らないが。

そして、父、母父問わずに全体的に活躍しているのがノーザンダンサー大系統。
<ノーザンテースト(以下NT)系:3-0-3>
97年1着メジロブライト(1番人気)…父メジロライアン
98年1着インターフラッグ(3番人気)…父NT
99年3着ゴーイングスズカ(7番人気)…ダイナガリバー
05年3着サクラセンチュリー(2番人気)…母父NT
07年1着マキハタサイボーグ(7番人気)…父メジロブライト
ブライト、マキハタサイボーグは、親子制覇を果たした。

<ニジンスキー(以下NJ)系:3-2-2>
97年1着メジロブライト(1番人気)…母父マルゼンスキー
01年1着エリモブライアン(1番人気)…母父NJ
03年1着チャクラ(6番人気)…母父カーリアン
03年2着エリモシャルマン(5番人気)…母父マルゼンスキー
03年3着ハッピールック(4番人気)…母父カーリアン
04年3着テイエムジェネラス(13番人気)…父ジェネラス
09年2着ゴールデンメイン(13番人気)…父ラムタラ
このNJ系が圧巻なのは、03年に母父で1着~3着を独占したことと、父方で13番人気の馬が2回馬券になっていることだ。穴ならNJ系を持つ馬か。

<サドラーズウェルズ(SW)系:2-3-1>
99年2着テイエムオペラオー(1番人気)…父オペラハウス
00年1着、02年1着ホットシークレット(00年7番人気、02年1番人気)…父ハンティングホーク
05年2着エルノヴァ(4番人気)…母父SW
07年3着アドマイヤモナーク(5番人気)…父ドリームウェル
10年2着ジャミール(2番人気)…母父SW

<リファール系:0-2-2>
00年2着、01年3着タガジョーノーブル(00年4番人気、01年5番人気)…父ダンシングブレーヴ
01年2着、02年3着スエヒロコマンダー(01年6番人気、02年5番人気)…父コマンダーインチーフ
リファール系はリピーター2頭によるもので、10年前の傾向なので軽視していいかも。

あとは、トウカイトリックの父エルコンドルパサーが、08年1着のエアジパングを出しているので、エルコンと同じキングマンボ系のキンカメ産駒もマークしておいた方がよい。
また、昨年一着のマイネルキッツは、今年も出てくるようだが、高齢馬ということで切るのは、上述のように危険。キッツの母父サッカーボーイは、06年1着のアイポッパーの父である。

■リボー系内包馬■

ステイヤーズSで活躍している馬のスタミナの根源は、リボー系に求めることができる。近4年連続で5代以内にリボー系を内包している馬が1着になっており、過去15年では【8-2-2】である。
その多くは父自身がリボー系を内包しているケースが多く、ダンスインザダーク(母母父キートゥザミント)、BT(母父グロースターク)などは、そのスタミナのDNAを産駒に伝えている。
また、昨年1着、3着に入ったロートルのマイネルキッツ(8歳)とトウカイトリック(9歳)にも、薄くはなっているが、実はリボーの血が流れており、ここに昨年の激走の理由を求めることができるのだ。

マイネルキッツ…父チーフベアハートの母母父リボー
トウカイトリック…祖父キングマンボの母母父プルーヴアウト

とういうわけで、この2頭は血統傾向からは少額でもいいので押さえておくべき2頭である。


金鯱賞の法則

2012-11-28 00:00:00 | 中京の法則
■血統傾向■

昨年、一昨年は馬場改修工事のため京都開催。そして、今年からは新装コースに加え、施行時期もそれまでの6月から12月へ変更となったので、おそらくこれまでの血統傾向は使えない。唯一の救いは、別定のG2というのは変わらないので、基本的には格上の馬を狙えることだ。
一応、中京開催だった02年~09年の過去8年の傾向をあげておくと、まずリピーターが多いということ(02年1着、03年2着のツルマルボーイ、03年~05年V3のタップダンスシチー、06年2着、07年1着のローゼンクロイツ)と、父SS系が勝ち切れない【2-6-2】ということの二つが、金鯱賞の特徴といえる。

■オカルト■
開幕初日に施行され、本番前に芝2000mは組まれていないので、コース傾向も使えない。そもそも「開幕週(特に初日)は手を出すな!」の馬券の鉄則があるように、無理して買う必要はない。が、どうしても買いたい、買わないとなんとなく損したような気分になる馬券中毒の方に、とっておきのオカルトをご紹介する。
実は、この金鯱賞は前年のエプソムカップで3着以内に入った血統が好走する傾向があるのだ。一昨年、昨年は京都開催ではあったが、見事に前年のエプソムカップの血統がリンクしていた。今年からは施行時期が12月にずれ込むが、近2年のリンクを考えると、今年も使えるような気がする。

03年エプソムC
2着ローマンエンパイア…母父リボー系ローソサエティ
3着エーピーグリード…父リボー系フェアジャッジメント

04年金鯱賞
1着タップダンスシチー…父リボー系プレザントタップ

04年エプソムC
2着ダンツジャッジ…母父リファール系ナスルエルアラブ

05年金鯱賞
2着ヴィータローザ…母父リファール

05年エプソムC
1着スズノマーチ…父ウッドマン系ティンバーカントリー
2着グランリーオ…母父ニジンスキー系アンシェントタイム

06年金鯱賞
1着コンゴウリキシオー…母父ウッドマン系ハンセル
3着エリモハリアー…父ニジンスキー系ジェネラス

06年エプソムC
2着グランスボンバー…父マキャヴェリアン

07年金鯱賞
2着スウィフトカレント…母父マキャヴェリアン

07年エプソムC
1着エイシンデピュティ…フレンチデピュティ×ウッドマン
2着ブライトトゥモロー…父フレンチデピュティ
3着サイレントプライド…父フレンチデピュティ

08年金鯱賞
1着エイシンデピュティ…フレンチデピュティ×ウッドマン

08年エプソムC
1着サンライズマックス…母父リファール系ダンシングブレーヴ

09年金鯱賞
2着シャドウゲイト…父リファール系ホワイトマズル

09年エプソムC
2着ヒカルオオゾラ…母父トニービン
3着キャプテンベガ…母父トニービン

10年金鯱賞(京都開催)
1着アーネストリー…母父トニービン

10年エプソムC
1着セイウンワンダー…父グラスワンダー
3着キャプテンベガ…母父トニービン

11年金鯱賞(京都開催)
1着ルーラーシップ…母父トニービン
2着キャプテントゥーレ…母父トニービン
3着アーネストリー…グラスワンダー×トニービン

と、このように大系統ではなくて小系統が03年以降、毎年リンクしている。
今年のエプソムCの結果は次のとおり。

12年エプソムC
1着トーセンレーヴ…ディープインパクト×カーリアン(ニジンスキー系)
2着ダノンシャーク…ディープインパクト×カーリアン(ニジンスキー系)
3着マイネルスターリー…アドマイヤコジーン(グレイソブリン系)×SS

果たして今年はリンクするのだろうか?もし、リンクとすればどの血統なのか?
強調されているのは、ワン・ツーを決めたディープインパクト×カーリアンの血統構成。

<登録馬中のリンク候補馬>
アーネストリー…母父トニービン
エアソミュール…父ジャングルポケット
オウケンブルースリ…父ジャングルポケット
タニノエポレット…ダンスインザダーク×ジェネラス
ダノンバラード…父ディープインパクト
デスペラード…母父トニービン
トウカイパラダイス…母父マルゼンスキー

この中ではトーセンレーヴ、ダノンシャークと同じディープ産駒のダノンバラードと、その2頭と同じSS系×ニジンスキー系の血統構成のタニノエポレットが、気になるところ。特にタニノエポレットに魅力を感じるが、同馬はステイヤーズSにも登録している。もし、ステイヤーズSに回っても、血統傾向に合致しているので絶好の狙い目になるのだが。

JCDの法則

2012-11-27 00:00:00 | 砂王の法則
今年も外国馬は参戦せず、芝のJCに較べると名前とは裏腹に豪華さが微塵も感じられないJCD。

■血統傾向■*東京D2100mから阪神D1800mに変更となった08年以降の過去4年

過去4年で、トランセンド(10年、11年連覇)とエスポワールシチー(09年1着、11年3着)の2頭のリピーターが現れている。
そのリピーター込みでの血統傾向で、まず目につくのはエスポの母父BT系。エスポ以外にも、08年2着のメイショウトウコンの父マヤノトップガンが馬券になっている。
そのメイショウトウコンの母父ジェイドロバリーは10年2着のグロリアスの母父だ。
他では、08年3着ヴァーミリアンの父エルコンドルパサー、09年3着ゴールデンチケットの父キングカメハメハのキングマンボ系。
父SS系は【2-1-2】だが、フジキセキ、ゴールドアリュール、アドマイヤボスといったSS系の中でもダートを得意とするSS系が活躍している。

■人気■

創設して13回目を迎えるJCD。東京開催を含めた過去12年(02年中山D1800m開催も含む)で1番人気は【6-3-2-1】と勝率50%、連対率75%、複勝率91.7%と、鉄板級の堅さを誇る。
唯一、馬券圏外に消えたのは記念すべき第1回の7歳牝馬のファストフレンド(5着)一頭のみである。1番人気に喧嘩を売るのは無謀というもの。

その1番人気の強さの反動かどうかはわからないが、2番人気【0-0-1-11】、3番人気【0-1-0-11】と、どちらも勝ったことはなく、馬券になったのは各1回しかない。
1番人気から4番人気以下への薄目へ流す。これがJCDの馬券のツボだ。三連系を狙うのなら、過去12年で4回出現している「1番人気-7番人気」と、3回出現している「1番人気-4番人気」がお勧めだ。
ただし、9番、10番、14番~16番は一度も馬券になったことがないことを付け加えておく。

■コース傾向■
開幕2日目に行なわれるので、初日の傾向を見て判断すべきだが、ここでは過去4年の開幕週の当該コースの傾向を紹介しておく。

過去4年の傾向を見てみると、なかなか本番に直結する傾向は出ていないが、全体的にはBT系、グレイソブリン系、クロフネのヴァイスリージェント系、SS系ではネオユニヴァースが活躍している。



JCの法則【結果】

2012-11-26 00:00:00 | 府中の法則
【結果】
★ジェンティルドンナ…1着(3番人気)単勝660円 複勝170円
★ビートブラック…7着(8番人気)

直線半ばまで夢を見たが、現金にはならず…残念。

■血統傾向更新■

父SS系がワン・ツーを決めた。勝ったジェントルドンナのSS系×ダンチヒ系というのは、08年2着のディープスカイ(アグネスタキオン×ケープクロス)と同じ。
2着はオルフェーヴル。大外枠が懸念されたが何ということはなかった。大外枠8-8の決着じゃあ、内、外の優劣は無用というもの。
3着にはJCを勝ち切れない血統トニービンを母父に持つルーラーシップ。頭ハネ血統の父キングカメハメハを持ってしても、勝ち切れないのか。
なお、外国馬はレッドガトーの8着が最高着順。

■コース傾向更新~5回東京芝2400m■

ディープの流れは来ていたが、ヒモを決めきれなかった。

=おしまい=

JCの法則4

2012-11-25 13:13:13 | 府中の法則
■コース傾向更新~5回東京芝2400m■

JCと同じコースの東京芝2400mの東京第6Rの結果を更新。
1着ディープインパクト×スターオブコジーン(グレイソブリン系)
2着ハーツクライ×ディスタントリレイティヴ(サーゲイロード系)
3着ディープインパクト×カーネギー(サドラーズウェルズ系)

これで前開催と合わせた6レースで、ディープインパクトが【2-0-2】となった。人気になっているが、ディープ産駒のジェンティルは押さえざるを得ない。
★15ジェンティルドンナ…ディープインパクト×ベルトリーニ

ハーツ産駒の出走はないが、ハーツと同じ血統構成(SS×トニービン)なのがミスキャスト。
★1ビートブラック…ミスキャスト×BT

トニービンといえば、枝は異なるものの1着の馬の母父はグレイソブリン系のアドマイヤコジーン。実は、お金にはならないが4着、5着いは、このグレイソブリン系を持つ馬が入った。
4着フジキセキ×トニービン
5着ジャングルポケット×SS

となると、母父トニービンのルーラーシップはもちろん、高齢だがジャンポケ産駒のオウケンブルースリ、ジャガーメイル、トーセンジョーダンは押さえておいた方がよいということになる。
また、3着の母父にはサドラーズウェルズ系のカネーギーが入ったが、同系のオペラハウスは父で1着がある。となると、ほとんど無視されている外国馬の中でもサドラー系を持つスリプトラ(母父インザウイングス)、マウントアトス(父モンジュー)、ジャッカルベリー(母父バラシア)、ソレミア(父ポリグロート)も押さえておかないと、来られた日には目も当てられない。

というわけで、今年のJCは勝負どころが見えないので、★2頭軸の三連複総流しを買って見ておきます。
みなさんよいJCを!!

JCの法則3

2012-11-25 07:30:00 | 府中の法則
■外国馬血統診断■
今年は外国馬の血統をとやかく言っても、その実績からすると全馬用無しに思えるので、意味はないと思うのだが、念のため。逆にここまで軽視されていると、KYな外国馬が勝ったりして…

スリプトラ(英国・牡5)…オアシスドリーム×インザウイングス
全成績【7-4-2-17】/G1成績【0-1-2-9】
父オアシスドリームは、ダンチヒ系グリーンデザートの直仔。母父インザウイングスは日本でもお馴染みのサドラーズウェルズの直仔で、96年の覇者シングスピールの父である。

マウントアトス(英国・せ5)…モンジュー×スリップアンカー
全成績【7-0-1-13】/G1成績【0-0-0-1】
父モンジューはサドラーズウェルズ系。99年凱旋門賞馬で、同年のJCに参戦し4着。母父スリップアンカーは、かつては日本でも活躍馬を多く輩出したナスルーラ大系のネヴァーベンド系。

レッドカドー(英国・せ6)…カドージェネルー×パントレセレブル
全成績【6-8-5-12】/G1成績【0-2-2-1】
父カドージェネルーは、かつてはJCでも好走馬を出していたハイペリオン系。近年では06年3着のウィジャボードの母父ウェルページェントが該当する。
母父はその産駒が日本にも入ってきているノーザンダンサー大系のヌレイエフ系。

ジャッカルベリー(英国・牡6)…ストーミングホーム×バラシア
全成績【10-2-4-10】/G1成績【1-0-2-9】
父はミスプロ系マキャヴェリアンのライン。母父バラシアは、サドラーズウェルズの直仔。

ソレミア(仏国・牝4)…ポリグロート×シャーリーハイツ
全成績【5-3-2-3】/G1成績【1-0-1-0】
父はサドラーズウェルズ系で、母父は前出のマウントアトスの母父スリップアンカーと同じネヴァーベンド系。

今年の外国馬は以上の5頭だが、サドラーズウェルズ系を持つ馬が4頭いる。日本ではSS系が全盛だが、かの地ヨーロッパでは、このサドーラーズウェルズ系とダンチヒ系が幅を利かせている。
G1勝利実績のある馬は、ジャッカルベリーとソレミアの2頭のみ。実績的には日本馬の方が断然上。だが、忘れてはいけない、今年はエリザベス女王が即位して60年目にあたるダイヤモンドジュビリーであることを。ソレミア以外の4頭は、全て英国からの参戦である。

■コース傾向■

東京芝2400mは、前開催は4鞍行なわれたものの既に一か月前の少々古い話となり、通用するかどうかは微妙なところ。かと言って、今開催は一鞍のみなので、現時点では何とも言えない部分が多い。よって、現時点での該当馬をピックアップしておくが、最終決断は本番前の6Rの結果を見てから下したい。

合計5Rで、父SS系が【2-3-3】と一応は中心。
SS系で複数回馬券になっているのは、ディープインパクト【1-0-1】とダンスインザダーク【0-1-1】の2頭。
★15ジェンティルドンナ…父ディープインパクト
★10ダークシャドウ…父ダンスインザダーク

SS系以外では、ロベルト系が父で【1-1-0】、母父で3着1回で、相手はすべてSS系。
★7メイショウカンパク…グラスワンダー×ダンスインザダーク
★1ビートブラック…ミスキャスト×BT

リファール系が父、母父で各2着1回ずつ。
⇒該当馬はいないが、ディープの母父がリファール系アルザオなので、間接的にジェンティルドンナ。

母父サッカーボーイがワン・ツーを決めている。
⇒上と同様に該当馬はいないが、サッカーボーイの近親にあたるステイゴールドの仔オルフェーヴルとフェノーメノ。血統傾向的には、ようやくここでオルフェーヴルが出てきた。





JCの法則2

2012-11-24 21:00:00 | 府中の法則
■馬番■

今年のJCを難しくしているのは、オルフェーヴルが大外枠を引いたことも、その理由の一つにあげられる。
今シーズン6戦目にして、なんと5回目の大外枠である。ちなみに、昨年の武豊のG1での枠は、8枠が9回もあった。
それはさておき、オルフェの17番は02年の中山開催を除く過去23年で【0-0-0-6】と一度も馬券になっていない。ただし、馬番17番が出現したのは過去23年で6回しかないので、それほど気にする必要はないとも思うのだが。

<オルフェーヴル~2012年度馬番と成績>
阪神大賞典12番/12頭…2着⇒押さえきれずに制御不能に陥り世紀の大逸走
春天18番/18頭…11着⇒折り合いに専念し過ぎて後方待機のままでオルフェがやる気無くす
宝塚記念…11番/16頭⇒道中内に潜り込み完勝
フォワ賞…5番/5頭⇒大外といっても5頭立て
凱旋門賞…18番/18頭⇒道中行きたがる素振りを見せるもスミヨンが巧く宥めるが、最後の最後で右によれて2着
JC…17番/17頭⇒???

要は、オルフェの勝ち負けは、道中の折り合い一つということ。そういった意味では前に馬を置いて壁が作れる内目の方がいいのには違いないのだが。

一方、オルフェとは対照的に最内枠の1番ばかりを引いているのがビートブラック。
前走のアルゼンチン共和国杯でも1枠1番(4着)、大波乱を演出した春天でも1枠1番(1着)で、一昨年の春天でも1枠1番(7着)だった。気になったので、いったい何回1枠を引いているのかを調べてみて驚いた。なんとデビュー戦からいきなり1枠1番(4着)を引き、これまで1枠に入ったのは9回あり、その成績は【3-0-0-5】である。このうち1枠1番を引いた時は【2-0-0-4】である。
それはさておき、血統的にもビートブラックの父ミスキャストはSS×トニービン、母父はBTと、JCと相性の好い血統構成であり、走ってもおかしくない下地はある。

■枠番■

馬番17番はデスナンバーであるが、8枠は02年の中山開催を除く過去23年で【4-4-3-41】と、3枠【5-2-4-33】に次ぐ好成績をあげている。
これといった優劣は見られないが、強いて言うのであれば【1-5-4-32】の1勝しかしていない5枠は、ヒモ枠か。

■人気■

88年以降の過去24年(02年中山開催含む)で、1番人気【4-5-7-8】、2番人気【4-10-2-8】と、どちらも馬券率約66.7%と軸としては、まずまず信頼できそうだが、これが3番人気になると【3-0-3-17】と、その信頼性はガクッと落ちる。
また、配当妙味を考えるなら1、2番人気と同じ勝率16.7%の9番人気【4-1-0-18】がお勧め。
ただし、03年以降の過去9年では1番人気は【3-2-3】と、昨年のデインドリーム(6着)以外の8頭は、勝ち切るまでの信頼度はないものの、一応、すべてが馬券対象になっている。
なお、10番人気以下は【0-2-2-146】と4頭が馬券対象になっているが、13番人気と15番~18番人気は一度も馬券になったことがない。

JCの法則

2012-11-24 19:00:00 | 府中の法則
■血統傾向■*88年以降の02年中山開催を含む過去24年

SS系産駒がジャパンカップに初めて出走したのは、96年。
結果は、ダンスパートナー10着、バブルガムフェロー13着、サクラケイザンオー15着と惨憺たるものだった。それどころか1着~9着は、すべて□外馬か〇外馬に独占された。
翌97年にはバブルガムフェローが3着に入り、何とか前年の屈辱を晴らし、99年のスペシャルウィークでようやくJC初勝利をあげた。これを契機にSS産駒の独壇場になるかと思いきや、さにあらず。00年~02年(中山開催)の3年間は、SS系産駒は一頭も馬券対象になることができなかった。
様相が一変するのは、馬場改修となった03年以降である。
改修後初の府中開催となった03年では、二代目SS系種牡馬ダンスインザダーク産駒のザッツザプレンティが2着に入り、以降、昨年までの9年間で【3-5-4】と勝ち切れないイメージは拭えないが、SS系産駒は毎年必ず一頭は3着以内に入っている。
父SS系で複数回馬券になっているのは、03年2着ザッツザプレンティ、04年3着デルタブルースの父ダンスインザダークと、10年2着(1着入線降着)、11年1着のブエナビスタの父スペシャルウィークの2頭のみである。ちなみにダンス産駒の2頭は、どちらも菊花賞馬である。

<父SS系の出走馬>
1ビートブラック(父ミスキャスト)
4フェノーメノ(父ステイゴールド)
10ダークシャドウ(父ダンスインザダーク)
15ジェンティルドンナ(父ディープインパクト)
17オルフェーヴル(父ステイゴールド)

父SS系の次に気になるのが、「府中のトニービン」の格言を持つトニービンとジャングルポケット親子。
過去9年で【0-4-1】と格言通りの活躍を見せているものの、父SS系よりも勝ち切れていない。また、トニービン・ジャンポケ親子以外のグレイソブリン系で括ってみても、勝ったのは01年ジャングルポケット自身と91年ゴ-ルデンフェザントの2頭のみで、02年中山開催を除く88年以降の過去23年で【2-8-4】と、昔から勝ち切れない、ヒモ血統であることが分かる。
出走馬の中でグレイソブリン系を父か母父に持つ馬は、ジャンポケ産駒の09年2着のオウケンブルースリ、昨年2着、3着のトーセンジョーダン、ジャガーメイルの3頭と、国内G1初制覇を目論むルーラーシップ(母父トニービン)の4頭。

勝ち切れないSS系とグレイソブリン系に比べて、頭ハネ一発の魅力があるのがキングマンボ系だ。
一昨年は繰り上がりとはいて勝ちは勝ちのローズキングダム(父キングカメハメハ)、またレコードを17年ぶりに更新した05年のアルカセット(父キングマンボ)、そして3歳馬でJCを制した98年のエルコンドルパサー(父キングマンボ)と、出走頭数は父SS系に比べると圧倒的に少ないにもかかわらず、3頭のJC馬が出ている。また、このキングマンボ系からは、2頭のダービー馬と1頭のオークス馬が出ているように、JCに限らず府中で行なわれる芝2400mを得意としている。

<東京芝2400m重賞3着以内のキングマンボ系>
04年ダービー1着キングカメハメハ(父キングマンボ)
09年ダービー3着アントニオバローズ(母父キングマンボ)
10年ダービー1着エイシンフラッシュ(父キングズベスト)
10年ダービー2着ローズキングダム(父キングカメハメハ)
10年オークス1着アパパネ(父キングカメハメハ)
11年ダービー3着ベルシャザール(父キングカメハメハ)

3歳時には「最強世代」と言われていた現5歳馬。その中で特に強かった「神7」を「SS系トリオ」(ヴィクトァールピサ、ヒルノダムール、ペルーサ)の3頭と共に編成していた「マンボカルテット」(エイシンフラッシュ、ローズキングダム、ルーラーシップ、トゥザグローリー)の4頭。SS系トリオのうちヴィクトワールピサとヒルノダムールは既に引退し、ペルーサは休養中。一方、マンボカルテットのうち次週のJCDに回ったトグロ以外の3頭が揃って出走する。中でも注目は、父は頭ハネ血統のキングマンボ系、母父に勝ち切れないトニービンを持つルーラーシップ。果たして父の頭ハネの強さが母の勝ち切れなさをフォローすることができるのだろうか。

父系でいうと、キングマンボ系ほどではないにしろ、一発の魅力があるのが大物喰いを身上とする過去9年で【2-0-2】の父ロベルト系だ。

<3着以内に入った父ロベルト系>
03年3着シンボリクリスエス(父クリスエス)
08年1着スクリーンヒーロー(父グラスワンダー)
08年3着、09年1着ウオッカ(父タニノギムレット)

今年の該当馬は7メイショウカンパク(父グラスワンダー)1頭のみ。G1未勝利で実績は一枚も二枚も落ちるのは否めないが、母父は血統傾向に出ているダンスインザダークというのが、そそられる。

母父に目を転じれば、ブエナビスタとレッドディザイア(09年3着)の母父ニジンスキー系カーリアンに目が行く。このニジンスキー系というのも、昔からJCとは相性がよく、88年以降の02年中山開催を除く過去23年で【3-1-5】であり、05年1着のアルカセットの母父ニニスキもニジンスキー系である。
出走馬中に父か母父にニジンスキー系を持つ馬は見当たらないが、父SS系の中で複数回馬券になっているダンスインザダーク(母父ニジンスキー)とスペシャルウィーク(母父マルゼンスキー)の母父は、いずれもニジンスキー系だ。

ニジンスキー系と同じノーザンダンサー大系統の中で、押さえておきたいのは03年以降の過去9年で母父として06年1着ディープインパクト(母父アルザオ)と07年3着メイショウサムソン(母父ダンシングブレーヴ)のリファール系と、06年3着ウィジャボードの父ケープクロス、08年2着ディープスカイの母父チーフズクラウンのダンチヒ系。
リファール系を父か母父に持つ馬は見当たらないが、ディープ産駒のジェンティルドンナが内包していることになる。
またダンチヒ系については、日本馬ではフェノーメノ(母父デインヒル)とジェンティルドンナ(母父ベルトリーニ)の2頭で、外国馬ではスリプトラ(父オアシスドリーム)1頭の、合計3頭。
ちなみにスリプトラの父オアシスドリームは、ダンチヒ系グリーンデザート×リファール系ダンシングブレーヴと、激走があっても血統傾向的には驚けない血統構成であることを付け加えておく。

近年稀な超の付く豪華メンバーが揃った今年のJC。話題性は盛りだくさんで、それはそれで楽しめるのだが、馬券の方は超難解で、正直どこからでも入れる。こうなってくると、あとは「引き」の問題だ。



京阪杯の法則【結果】

2012-11-24 17:00:00 | 京都の法則
【結果】
◎エーシンホワイティ…9着(8番人気)
★スプリングサンダー…16着(14番人気)

■血統傾向更新■

予想に反して勝ったのは、逃げたハクサンムーン。
2年連続で父ミスプロ系がワン・ツーを決めた。3着にも母父ミスプロ系のシュプリームギフトが入ったので、ミスプロ系を持つ馬が1着~3着を独占したことになる。
父SS系は合計5頭出走していたが、唯一馬券になったのはシュプリームギフト1頭のみ。
また、残念ながら馬体重500kg以上の馬は3頭出走していたが、全滅。

■コース傾向更新■

バクシンオー狙いはいいとしても、エーシンホワイティでなく母父バクシンオーのハクサンムーンが来るとは…
芝1200mは明日も一鞍組まれているので、出てくればバクシンオーを狙ってみることにする。

=おしまい=

京阪杯の法則

2012-11-24 01:00:00 | 京都の法則
■血統傾向■

1800mから1200mに変更された06年以降の過去6年。
父SS系は【1-2-1】と大不振。その中で複数回馬券になっているのは【0-1-1】のフジキセキ。

注目は2勝をあげているヴァイスリージェント系、【1-0-2】のサクラバクシンオー、そして【1-2-0】のキングマンボ系。
それ以外では、母父で1勝、父で2着1回のストームバード系と母父で2着1回、父で3着1回のリファール系。
全体的に、ヴァイスリージェント系、ストームバード系、ミスプロ系キングマンボ、フジキセキといった芝・ダート兼用血統の活躍が目立つのが、京阪杯の特徴である。

■コース傾向~5回京都芝1200m(内)■

父SS系は【1-2-2】と、レース傾向同様に不振で、目立つのはミスプロ系(父【3-1-1】、母父【0-2-3】)やヴァイスリージェント系(父【1-1-2】)といったダート血統で、これもレースの傾向に合致している。

■性別■*%は左から勝率、連対率、複勝率の順。以下同じ。
牡馬:4-4-3-64/75 5.3% 10.7% 14.7%
牝馬:2-2-3-21/28 7.1% 14.3% 25.0%
3着以内の着度数では牡馬の方が優勢であるが、率で見ると牝馬の方が優勢。

■年齢■
3歳:2-2-2-18/24 8.3% 16.7% 25.0%
4歳:1-1-0-16/18 5.6% 11.1% 11.1%
5歳:2-3-2-18/25 8.0% 20.0% 28.0%
6歳:1-0-2-15/18 5.6%  5.6% 16.7%
7上:0-0-0-18/18 0.0%  0.0%  0.0%
7歳以上の馬は、一度も馬券になったことがない。

■人気■

過去6年で1番人気は【2-0-0-4】と、全くアテにできない。ただし、3着以内に入った馬のうち1~5番人気以内の馬が【5-5-5】で、6番人気以下で馬券になったのは3頭しかおらず、比較的上位人気同士での決着になることが多い。

■前走■

京洛S(京都芝1200m・07年まで1600万下、08年からOP)組【3-2-1】とスワンS組【1-2-3】の活躍が目立つ。
京洛S組は、1着【2-0-1】、2着【1-1-0】、3着【0-1-0】と、馬券になったのは京洛Sで3着以内だった馬。
一方、スワンS組の6頭は、スワンSで6着【1-0-1】、7着【0-1-1】、8着【0-1-0】、12着【0-0-1】と、掲示板に載らなかった馬が巻き返しに成功している。

■馬体重■
京阪杯の最大のポイントが、当日の馬体重。
06年~11年の勝ち馬はすべて当日の馬体重が500kg以上の馬である。昨年はあてはまらなかったが、勝ったロードカナロアは498kgと、ほぼ500kgであった。
<過去6年の勝ち馬の馬体重>
06年アンバージャック…518kg
07年サンアディユ…514kg
08年ウェスタンダンサー…500kg
09年プレミアムボックス…532kg
10年スプリングソング…520kg
11年ロードカナロア…498kg

◎14エーシンホワイティ…サクラバクシンオー×SS
当日になってみないと分からないが、前走の馬体重は512kg。おそらく500kgを切ることはあるまい。
またバクシンオーは、先週日曜日の最終レースの2着馬の父で、その父サクラユタカオーは1着の母父である。
当日の馬体重が500kg以上になりそうなのは、この馬とパドトロワ(前走馬体重530kg)がいるが、今の京都の馬場では逃げ残りは難しいので、逃げ馬のパドトロワよりも本馬を上に取る。

★15スプリングサンダー…クロフネ×キングマンボ
ここ二走続けて二桁着順と大敗が続いているが、なんといっても京阪杯の血統傾向に出ているクロフネとキングマンボの血統構成が魅力的。