■血統傾向~過去24年■
連覇の期待がかかるヒルノダムールだが、過去24年で連覇を達成したのはメジロマックイーンとテイエムオペラオーの当代きっての最強馬の2頭のみ。ヒルノダムールが、そこまで抜けて強いかと言うと?を付けざるを得ない。
むしろ、連覇を狙って2着に敗れたイナリワン、サクラローレル、メジロブライト、メイショウサムソン、マイネルキッツと同クラス程度の方がしっくりくる。よってヒルノはあっても2着まで。
また、前哨戦の阪神大賞典で3着に粘った昨年3着のナムレクレセントだが、3着からリベンジに成功した馬は1頭もいない。ナリタトップロードは、00年~02年まで3年をかけてもリベンジを果たすことが出来なかった。
よってナムラは3着まで。
問題は、前走の「世紀の珍走」をやらかしたオルフェーヴル。「珍走」後でも、1番人気なのは間違いないのだが…
貧乏人のさもしさで、無茶を承知で重箱の隅を突いてみる。
■人気■
過去24年で1番人気は【7-3-3】と、全幅の信頼は置きづらい。近10年で1番人気で勝ったのは06年のディープインパクトまで遡らなければならない。
■血統傾向■
現代の「黄金ニックス」と言われているステイゴールド×メジロマックイーン。確かに母父マックは、91年・92年を連覇し、93年も2着で、スタミナのバックグラウンドはあるのだが、父ステイゴールドは98年2着(10番人気)、全兄のドリームジャーニーは09年3着(5番人気)と勝ち切れていない。また、オルフェと同じ血統構成となるSS系ヤマニンセラフィム×パーソロン系サクラショウリのナムラクレセントは、昨年の3着馬。
以上、血統傾向からは頭鉄板とは言い難い。というか、言いたくない。
■前走■
「珍走」のせいで2着に敗れた阪神大賞典。これが全くもって良くない。というのも
グレード制が導入された84年以降の過去27年で、阪神大賞典2着馬は一頭も春天を勝ったことがないのだ。
近10年では、02年2着ジャングルポケット、05年3着アイポッパーの2頭しか馬券対象になっていない。
と、重箱の隅を突いてみたけれど、オルフェの頭を撥ねることのできる馬のイメージが湧かないが、せっかくJRAの春天のCMでマックの春天三連覇を阻止したライスシャワーがフューチャーされていることだし、無理穴をほじくってみたくなる今年の春天である。