☆史上最強の法則-海外支局☆

☆The Unrivaled Principle in History☆

新潟芝・砂傾向【更新】

2011-04-30 21:28:06 | 新潟の法則
■新潟芝傾向■

世にも奇妙な珍傾向が出ている。今では、すっかりマイナー血統になったタイキシャトルが大活躍。芝1600m(外回り)では2勝を決め、その時の2着はどちらもグラスワンダー。
あとは、SS系のマンハッタンカフェ、スペシャルウィーク、そしてリンカーンを。

■新潟ダート傾向■

ダート1800mのグレイソブリン系。あとは、ヴァイスリージェント系、ダンチヒ系、そしてリファール系を。

【更新】
■新潟芝傾向■

<芝1000m直線>
・フォーティーナイナー系
・リファール系

<芝1200m内>
・ダンチヒ系

<芝1400m内>
なし

<芝1600m外>
・タイキシャトル
・グラスワンダー

<芝1800m外>
・キンカメ
・サドラーズウェルズ系

<芝2000m内>
なし

<芝2000m外>
なし

<芝2200m内>
なし

特注で芝1200mで2着1回、芝2000m以上で2勝をあげているリンカーンを。

■新潟ダート傾向■

<D1200m>
・ノーザン系…ダンチヒ系、リファール系、ヴァイスリージェント系
・ミスプロ系…キングマンボ系、フォーティナイナー系、アフリート系

<D1800m>
・ノーザン系…ダンチヒ系、リファール系、ヴァイスリージェント系、ストームバード系
・グレイソブリン系
・ウッドマン系

面白いのは、今日の1Rの1着に入ったダンスインザダーク×ウッドマン系が、7Rでは逆パターンが3着に入ったこと。


京都芝・砂傾向【更新】

2011-04-30 21:19:26 | 京都の法則
■京都芝傾向■

これといった傾向はないが、面白いのが芝1600m(内回り)。二鞍ともにタキオンとディープがワン・ツーを決めている。しかも、母父はそれぞれダート寄りのノーザン系とミスプロ系。
全体的には父SS系と、芝1600m以上でのBT系。

■京都砂傾向■

ダート1800mでのBT系とSS系。SS系では、マーベラスサンデーとマンハッタンカフェ。

東京同様、馬場が渋ったときのものなので、明日の傾向の出方には要注意。

【更新】
■京都芝傾向■

<芝1200m内>
・フジキセキ
・グレイソブリン系(トニービン)
・サクラバクシンオー

<芝1400m外>
なし

<芝1600m内>
・父SS系。特にディープインパクトとアグネスタキオン
・SS系の配合相手はノーザン系かミスプロ系

<芝1600m外>
なし

<芝1800m外>
・タイキシャトル

<芝2000m内>
・父SS系
・BT系

<芝2200m外>
なし
<芝2400m外>
なし

■京都砂傾向■

<D1200m>
・サクラバクシンオー

<D1400m>
・フジキセキ

<D1800m>
・父SS系
・BT系

<D1900m>
なし

全体的には芝もダートもデヴィルズバッグ系とBT系をはじめとするロベルト系は、マークしておいた方がよさそうだ。



東京芝・砂傾向【更新】

2011-04-30 21:10:55 | 府中の法則
■東京芝傾向■

芝1400m:母父BT
芝1600m:SS系×ノーザン系
芝1800m:キンカメ系とグレイソブリン系
芝2000m:重賞2勝をあげたステイゴールド
芝2200m:ここもステイゴールド
芝2400m:特になし

■東京ダート傾向■

ダート1600mのキンカメ。キンカメとヴァイスリージェント系は距離を問わずにマーク。

先週は、芝もダートもヤヤ重以上でのもの。良馬場ではガラリと変わってくるので、その辺は注意しなければならない。

【更新】
■東京芝傾向更新■

ピンポイントで狙える傾向は出ていない。

■東京ダート傾向更新■

<D1300m>
・サクラバクシンオー

<D1400m>
・デヴィルズバッグ系のロージズインメイとタイキシャトル
・4戦連続で3着以内に入ったBT系
・ヴァイスリージェント系

<D1600m>
・キングマンボ系
・ヴァイスリージェント系

<D210mm>
特になし


デヴィルズバッグの怪

2011-04-30 20:50:14 | 競馬
何故だか知らないが、先週から場所、芝・ダート、距離、そして父、母父を問わずにデヴィルズバッグ系のタイキシャトルとロージズインメイが大活躍。該当馬の出走頭数は把握していないが、出てくれば馬券対象になるイメージ。見かけたら、とりあえず推させておいた方がよさそうだ。

【東京】
芝:1-1-0
砂:2-0-2

【京都】
芝:0-3-0
砂:2-1-0

【新潟】
芝:2-1-3(うち母父タイキシャトル3着1回)
砂:0-0-2(いずれも母父タイキシャトル)


青葉賞の法則【結果】

2011-04-30 18:11:15 | ダービー馬を探せ!2011
■血統傾向■
*09年まで3着までに、10年から2着までにダービー優先出走権。

青葉賞で権利を獲った馬(特に勝馬)は、毎年毎年、穴人気になるのだが、本番で優勝した馬は一頭もおらず、2着が2頭(03年ゼンノロブロイ、05年アドマイヤメイン)、3着が1頭(04年ハイアーゲーム)の1頭のみ。近年では3着以内に一頭も入っていない。

おそらく、マスコミに煽られ『距離実績』があるということだけで飛びつくのがいけない。この時期のサラブレッドというのは、人間に例えれば中学生~高校生くらいのもの。このくらいの時は距離ウンヌンではなく、絶対的な能力がモノを言うのだ。中学あるいは高校野球を思い出してみれば、よく分かると思う。どこのチームでも『エースで4番』を張るやつが、一人はいたはずだ。

青葉賞組が不振な原因は、最近では『ローテーション』にあると巷間云われている。いまだ成長途上にある若駒にとって、中3週で2400mを走るということは、かなりの負担が掛かる、つまり、そこまで完成されていないということだ。

血統傾向的には、【6-3-5】の父SS系が中心。とはいえ、登録馬22頭のうち父SS系は16頭もいて、絞るのに一苦労するのは確実。あとの手掛かりは、2年連続して母父ナスルーラ系が1着、3着に入っていることくらい。

■コース傾向■

今開催は、まだ一鞍しか行なわれていないが、前開催からキンカメの流れが細々と継続している。

参考までに昨年の2回東京の芝2400mのコース傾向を。


【結果】
■血統傾向更新■

父SS系が、しかも×ノーザン系が1~3着を独占。出走馬18頭中11頭もいれば、当然といえば当然か。ちなみにSS系×ノーザン系は8頭もいた。

しかし、この勝ちタイムは全くもって遅すぎる。勝ちタイム2分28秒8は、重馬場で行なわれた03年ネオユニヴァースの2分28秒5に0.3秒遅い。ちなみにダービーで最も遅い勝ちタイムは不良馬場で行なわれた09年ロジユニヴァースの2分33秒7である。勝ちタイムだけで評価を下せないが、これは余りにも遅すぎる。どれだけ遅いかというと、今開催行なわれた芝2400mの古馬戦のラップと比較してみる。

■2回東京芝2400mラップ分析■

3戦とも後傾ラップだが、勝ちタイムには大きな差がついた。
青葉賞のそれは、先週行なわれた古馬オープンよりも0.8秒も遅く、本日行なわれた9Rより2.3秒も遅い。ただ、これは一概に青葉賞のレベルが低いと決め付けてはいけない。なぜなら、オープン戦の時計が1000万下のそれよりも、1秒後も遅いのだから。にしても、遅い、遅すぎる。

青葉賞の前半、後半10Fの差は、なんと4秒4!!明らかに直線向いて用意ドンの上がり勝負の流れで、後方一気は届かないケースが多いのだが、勝ったウインバリアシオンは後方15番手から差し切った。本来なら前々で進めた馬に有利の流れにもかかわらず、前に行って粘ったのは2着のショウナンパルフェのみで、その他は馬群に沈んだ。ここから導き出されるのは、ショウナンパルフェは流れからいってこの着順は当たり前で、前に行って沈んだ馬はてんでお話にならないということと、バリアシオンの脚はかなり切れるということ。実際、上がり3Fは33.6秒の1位で、2位のトーセンレーヴ(3着)、ギュスターヴクライ(4着)より0.3秒上回る。

が、過信は禁物。今回の差し切りはアンカツの手腕に拠る所が大きい。アンカツは、9Rの陣馬特別でも、4角15番手から内目の馬群を捌きながら、突き抜けた。青葉賞では、まるで再現VTRを見ているような同じコース取り。本番のダービーでは、人気次第で押さえに回すかどうかの連下扱いが妥当。最近、青葉賞組は来てないしね。

ところで、陣馬特別もタイムは速いが、スローペースであることは変わりなく、後方一気で突き抜けたタニノエポレットは昇級でも即通用するはずだ。





春天の法則6

2011-04-30 11:19:05 | 長距離血統の法則
何がつまらないかって、人が見た夢の話を聞かされることほど、つまらない話はない。

社台の一人勝ち状態が続く競馬界で、一人気を吐くマイネル&コスモ軍団。それを率いるのはご存知、岡田総帥。
逃げ馬不在の今年の春天。そこで、軍師・岡田総帥が一計を案じた。総帥が送り込むのはマイネルキッツ、コスモメドウ、コスモヘレノスの3頭。いうまでもなく、大将格はキッツで、次いで軍団と繋がりが深い畠山厩舎&丹内のメドウで、三番手にヘレノス。本番を数日後に控えたある日、総帥は、それぞれの調教師と騎手を祇園の料亭に招き、壮行会を兼ねた作戦会議を開いた。

総帥は開口一番、こう言い放った。
「分かっちゃいるとは思うが、勝たせるのはマイネルキッツだ。いくら長距離実績があるからといって、変に色気を出すんじゃねえぞ。」
総帥の左右を陣取った国枝調教師と松岡Jは、当然のことだと無言で頷いた。
万葉S、ダイヤモンドSを連勝し、前哨戦の阪神大賞典で2着に入ったことで、俄然、色気が出てきたメドウを管理する畠山調教師。
「しかし…」と口を開いた途端に、「口ごたえするなら、今後、一切馬は預けねえ」と、言われた日には、沈黙するしかない。そして、その矛先は丹内にも向いた。
「おい、丹内。おめえも分かってるよな。これまで随分とオレの馬に乗せてやったことを。しかし、ありゃあ何だ?この前の阪神大賞典の乗り方は?メドウを勝たせるためのラビット役をてめえのコスモラピュタに任せたのに、何だあのペースは?あれじゃあ、ナムラのお膳立てをしてやったようなものじゃねえか?え?」
「いや、あれは松岡がナムラを深追いしたから…」と、反論したかったが、今後のことを考えてグッと堪え、コクリと頷いた。
「とはいっても、あれで松岡もナムラの脚が測れたわけで、本当はもっとマシなヤネに頼もうかと思ったけどよ、メドウとは2-0-0-2と相性の好いお前に任せるわ」と、一転、穏やかな口調になった総帥。
「だがな、調子こくんじゃあねえぞ。今回のお前の役割は『二の矢』だ」
と、一同の頭の中に「?」が5つほど並んだ。
「いいか、よく聞け。今回は『一の矢』をヘレノスに、『二の矢』をメドウ、そして『三の矢』はキッツ。名付けて『三本の矢作戦』だ!」
本来の意味とは違うよな?と、一同はお互い顔を見合わせたが、総帥はお構いなしだ。
「今年は、何が何でもハナ!という馬が見当たらない。聞くところによるとゲシュタルトが行きそうだが、行くなら行かせろ。マークするのはナムラクレセントとトゥザグローリーの2頭だ」
「3頭の中では、一番切れ味はないが一番しぶといヘレノスに2頭の後ろから突かせる。これが『一の矢』だ。ゲシュタルトが行かないときは、お前がハナを切ってビュンビュン飛ばしてもいい。そうすりゃ、どっちにしろ番手の2頭もペースが乱れるって寸法よ。まあ、どうせ人気にはならないから思い切って行け、思い切って。いいな分かったな、中谷?」
初乗りのアル共で3着に持ってきたご褒美で今回乗せてもらえるのかと思っていたものの、よくよく考えてみればそんなことはない。もし、ご褒美、いや中谷の腕を信じているのなら、その後の乗り替りはなかったはずなのだ。が、現実にはステイヤーズSでは松岡に、日系新春杯では丹内に、そしてダイヤモンドSでは外国人のベリーに乗り替り。要は今回はオレは「ラビット君」なのだ、とようやく悟った中谷に、刃向かうことなど出来っこはない。
「とはいうものの、あの2頭も結構しぶといのは百も承知。おそらくヘレノスあたりが絡んできても屁のツッパリにもならんだろう。まあ、何が何でも2周目の坂の手前までは絡んで絡みまくれ。いいな中谷。でだ、ここからが丹内の出番だ。いくら実力が違うといっても、道中執拗に絡まれれば最後まで息は持たない。そこで『二の矢』のメドウだ。ヘレノスが脱落しそうになると同時に、バトンタッチだ。で、おそらく2頭は下り坂の入り口から動いてくるはず。その外をピタリとつけて回って締めまくれ。なあに、メドウはスピードはないがスタミナ満点だ。スピードの無さは下り坂でチャラ。それには、メドウはヘレノスの直ぐ後ろにつけて、いつでも交代できるようにしておけ、いいな丹内?」
何か言いたそうな丹内。
「で、こうなると最後の直線の半ばで必ず番手2頭は脚が上がる。そこを『三の矢』の松ちゃんがズドーン!という寸法よ。ガハハハ!」と、既に勝った気で一人悦に入っている総帥。
「でも、前に行くトゥザグローリーとナムレクレセントは潰せるとして、後方待機の切れ味満点のロズキン、エイシン、ペル公は…昨年もジャガーメイルに差されたし…」
と、勇気を振り絞って丹内が聞いてみた。
「は?おめえ知らねえのか?そんなもん、届きっこないに決まってるだろ!ま、しょうがねえか、こんな大舞台で乗ったことないもんなあ。あのな、春天ってのはなあ、少なくとも4角で中団より前にいないと差しは届かないようになってんだよ!去年のジャガーも4角では5番手だ。いくら33秒台が使えるからといっても、後方一気じゃあ絶対に届かない。それを意識して下り坂で中団に取り付こうものなら、最後の直線での切れ味が削がれるんだよ。こんくらい覚えておけ!」
と、ひとしきりウンチクを垂れた総帥。
「あとは、昨年みたいに勝気に急いで早めに先頭に立たないようにな!松ちゃん!」
と、最後の最後で松岡にも釘をさすことは忘れない。
「さ、今夜は前祝いといきまひょか?」と、最後は、何故だか関西弁になり、しかも壮行会&作戦会議だったはずが前祝いになってしまった総帥であった。

と、以上が昨夜見た夢である。
いや、マジで。














春天の法則4

2011-04-29 13:24:29 | 長距離血統の法則
今年の春天は、いつになく豪華メンバーが揃い、見所満載。4歳馬VS5歳以上馬の世代間対決、4歳馬同士の覇権争い、あるいは社台グループVSマイネル軍団。そして、血統的に最も興味があるのが、SS系VSキングマンボ系の対決。
出走馬18頭中8頭を送り込んだ常勝軍団SS系。一方、キングマンボ系は、昨年、15年間もの長期にわたりリーディングサイアーの座に座り続けた『父SS系政権』(95~07年サンデーサイレンス、08年アグネスタキオン、09年マンハッタンカフェ)を崩壊させ、新時代の幕開けを感じさせたキングカメハメハ2騎を筆頭に、5頭を送り込む。これからの種牡馬勢力を占う意味でも、この対決は見逃せない。

昨年こそSS系の牙城を崩したキンカメではあるが、2歳リーディングでは新種牡馬のディープの2位に甘んじた。現在の総合ランキングでもマンハッタンカフェに次ぐ2位である。ロズキンは、JC勝利のあと勝ち星から遠ざかっており、一人気を吐くトゥザグローリー1頭だけでは、2年連続のリーディングサイアーは覚束ない。ディープの勢い、マンカフェの安定感を考えるとこのままでは、『三日天下』になりそうだ。

■血統傾向■

SS産駒の春天初出走は96年になるのだが、以降ここまで【4-3-3-27/37】と4頭の春天馬を輩出しているのだが、二代目SS系種牡馬からは、いまだ春天馬は出ていない。二代目SS系種牡馬の中でも『長距離四天王』のダンスインザダーク、スペシャルウィーク、ステイゴールド、マンハッタンカフェ4頭の産駒の芝3000m以上のレースの成績は【12-11-10-81/114】であり、その勝利は全てダンスインザダークによるもの。だが、昨年も書いたが、このダンスインザダークにとって春天は鬼門なのである。

<SS系長距離四天王種牡馬~芝3000m以上の成績>
ダンスインザダーク:12-7-6-50/75
スペシャルウィーク: 0-2-1- 9/12
ステイゴールド  : 0-1-1- 8/10
マンハッタンカフェ: 0-1-2-14/17

春天より200m短いだけの菊花賞では【3-2-0-6/11】と3勝2着2回の好成績を収めるダンスであるが、何故だかこの春天では【0-0-1-15/16】と、未だ勝てずじまいで、03年ダイタクバートラムの3着が最高着順である。昨年も09年菊花賞2着、ステイヤーズS1着、10年ダイヤモンドS1着と抜群の長距離適性を見せていたフォゲッタブルだが、本番で1番人気に推されるも6着に敗退した。今年も懲りずに出てくるようであるが、実はこの馬にはもう一つの『春天鬼門血統』を持っていることを忘れてはいけない。(これも昨年書いたけど。)

フォゲッタブルの母は名牝・エアグルーヴで、その父はトニービン。実は、このトニービンというのもダンスと似たり寄ったりで、とにかく春天とは相性が悪いのだ。

<父、母父トニービンの芝3000m以上の成績>
父 :2-6-7-34/49
母父:4-6-5-34/49

ご覧の通り、決して芝3000m以上が苦手というわけではなく、むしろ種牡馬の中ではスタミナ勝負に強い部類に入る。だが、これが春天となると、全く勝てなくなるのだ。

<父、母父トニービンの春天での成績>
父 :0-1-0- 7/ 8
母父:0-1-0-13/14

馬券対象になったのは、父、母父合わせて22頭中たったの2頭という大不振。ちなみに菊花賞での成績は父で【0-0-3-10/13】、母父で【0-3-0-8/11】と、いくらか春天よりましではあるが、こちらも未勝利なのは変わらない。しかし、トニービンの後継種牡馬であるジャングルポケットに関しては、まだ6世代での成績ではあるが、昨年の春天馬ジャガーメイル、08年菊花賞馬オウケンブルースリと、父トニービンよりは勝ちきれる傾向があるのかもしれない。

で、キングマンボ系。
今年の春天には、キンカメ産駒2頭をはじめ、キングズベスト産駒2頭、そしてエルコン産駒1頭の計5頭が出走する。この5頭の源流は言うまでもなくミスプロ系キングマンボ。skaizerさんが、コメントしているように、キンカメ産駒に長丁場は似合わないイメージが付きまとう。それは、キンカメはアメリカンダート血統のミスプロ系であることや、自身がNHKマイルカップ、ダービーを連勝したが3000m以上での実績がないなど、確固たる根拠がないことに起因する負の先入観。現にロズキンは昨年の菊花賞で2着には入っているものの、やはりベストは中距離あたりか?とか、トゥグロは菊を避けマイル路線に進んだ経緯も手伝って、どうしてもステイヤーというイメージが沸いてこない。
だが、先入観を捨てて冷静に現実に眼を向ければ、自ずと真実が見えてくる。

キングマンボ産駒の芝3000m以上での成績は【0-0-0-1/1】(03年ダイヤモンドS10着のタイキダイナスティ)だけであるが、その後継種牡馬の成績は合計で【8-5-3-25/41】というもの。

<キングマンボ系種牡馬芝3000m以上の成績>
エルコンドルパサー:6-3-3-25/37
キングカメハメハ :0-1-0- 0/ 1
キングズベスト  :2-1-0- 0/ 3

<キングマンボ系産駒芝3000m以上の成績>
トウカイトリック(エルコン産駒) :4-3-3-14/24
コスモメドウ(キングズベスト産駒):2-1-0- 0/ 3
ソングオブウインド(エルコン産駒):1-0-0- 0/ 1
エアジパング(エルコン産駒)   :1-0-0- 0/ 1
ローズキングダム(キンカメ産駒) :0-1-0- 0/ 1

ご覧の通り、キングマンボ系の芝3000m以上の成績の殆んどは、トウカイトリックに拠る所が大きいのであるが、05年春天馬のスズカマンボの母父もキングマンボである。確かにトウカイトリックとコスモメドウの2頭により底上げされている感はあるものの、芝3000m以上重賞を制した馬を5頭も輩出しているキングマンボ系は、決して長距離適性がないわけではなく、むしろスタミナ勝負ドンと来いのタイプが多いのだ。

今回出走するキングマンボ系産駒の中で、最も距離適性を疑われそうなのはおそらく昨年のダービー馬であるエイシンフラッシュではないだろうか?その理由を各メディアは「母系がドイツ系」に求めているが、騙されてはいけない。母ムーンレディはドイツのセントレジャー(菊花賞に相当)の優勝馬である。
エイシンフラッシュがダービーを制したその日、時を同じくして遠く異国のイギリスで行なわれたダービーを制したのは、エイシンと同じキングズベスト産駒のワークフォースである。そして、そのワークフォースの母父はサドラーズウェルズ。この血統構成はコスモメドウと同じ。(お、ここでもロイヤルウェディングのイギリス繋がりが出てきた。これは押さえとかないとね。)さらにワークフォースは、ダービー制覇の勢いのまま凱旋門賞をも制し世界の頂点に登り詰めた。思えば、キングマンボの血を日本にもたらせたエルコンドルパサーの母父もサドラーズウェルズである。惜しくもハナ差で勝利を逃したものの99年凱旋門賞で2着。スタミナがなければ、芝の深いロンシャンの森、しかも不良馬場はこなせるはずもない。

いまや世界標準となった感のあるキングマンボの血。その血を日本でも隆盛させるには、まずはSS系の牙城を崩さなければならない。「最強馬決定戦」である春天を制することこそが、キングマンボ系に課せられた至上命題なのである。

☆史上最強のキングマンボ軍団☆
 4ローズキングダム…キングカメハメハ×SS
 9トゥザグローリー…キングカメハメハ×SS
14トウカイトリック…エルコンドルパサー×シルヴァーホーク
15エイシンフラッシュ…キングズベスト×プラティニ
18コスモメドウ…キングズベスト×サドラーズウェルズ


スタミナでは間違いなくSS系を凌駕するキングマンボ系。もはやSS系は眼中になく、敵はマイナー系種牡馬か、あるいは身内に潜んでいる。