命のカウントダウン(健康余命3605日)

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胃カメラ 大腸ファイバー検査受けてきました

2020-12-03 22:41:13 | 日記
今日は患者。夫婦2人で、王寺のまつおかクリニックで上下消化管内視鏡検査を受けてきました。

私は、2親等に2人(兄と姉)食道癌患者(2人ともサバイバー)がいる上に、酒があまり強くないのに酒が好きという食道癌になりやすい生活を続けておりますので食道癌が心配でした。また、最近、便秘傾向の悪化が見られ、大腸癌も少し心配していました。
配偶者は、腸に疾患を持っていたり、上部消化管にも軽度の症状があるために2人同時に上下両方の検査を受けました。

上部消化管内視鏡検査:胃カメラ
下部消化管内視鏡検査:大腸ファイバー 
と呼ばれることが多いですね。この2つの検査を同時にしてくれるところはあるのですが、保険診療の問題があり、別の日に分けて施行されることが多いようです。今日も最初は大腸だけと言われていたのですが、医院に着いてから、急遽一度にOKとなりました。

社会保険だと、同日検査はレセプトが通らないので無理なのだそうですが、国民健康保険(医師国保)なら、今のところOKです。との事でした。
特定健診でも、社会保険だと心電図検査が外されますし、社会保険は何かと締め付けが強いです。

麻酔してもらって、苦しくない検査を希望しましたので、車の運転は出来ません。自転車もダメだとの事ですので(酔っ払い運転と同じ扱いになるそうです)、路線バスを利用しました。
行きは空いていたのですが、帰りは座れない人もおられるほどの込み具合でした。全員マスクをされていたので安心感はありました。
松岡クリニックは、王寺駅前のビルの3階にあります。
現在、感染症などの一般患者さんは、三宅町にある分院で診ておられ、王寺の本院は検査専用とされています。
胃カメラ、大腸ファイバーや CT検査、乳がん検査などのため、大勢のスタッフが忙しく動いておられました。新型コロナの感染対策には力を入れておられることが感じられました。

自宅で早朝から腸洗浄剤を2L飲んでいたので、腸は既に綺麗になっておりました。
それで、医院に着いてからは、各種書類の確認をされ、そのあと、胃カメラから先に施行。経静脈麻酔(ミタゾラム?)を入れますよ、っと、言われた後は何も覚えていません。次に目覚めたら、大腸検査も終わって、点滴を受けていました。




そのあと、少し待ってから、夫婦で院長先生の検査説明を聞いて・・・・
私は、大腸にポリープ(線腫疑い)があって生検一か所、配偶者も疾患の定期フォローの意味で、生検一か所。2人とも胃カメラでは胃炎のみでした。2人ともヘリコバクター・ピロリ除菌後なので、そのための変化でしょうとの事でした。

帰りのバスで「おなか減ったね」と、話していたのですが・・・・
検査疲れで2人とも明るいうちから寝入ってしまいました。
これから、私は大量に作り置きしていたおでんを食べます!


検査に終始した1日の報告でした

喪に服しています2

2020-12-03 07:44:35 | 
私が処方した麻薬や、其れの副作用を抑える薬、そしてステロイドを、彼はほぼ服用していませんでした。そして、私が処方から一週間ほどして電話した時、彼は痛みと嘔吐、食欲不振の中でもがいていました。2日後が入院予定日でした。

吐き気もなく突然ゴボッと吐いてしまう。そして、喋り難いねん・・・
脳転移を強く疑いました。頭部精査結果は未だとのことでしたが、脳転移にだと確信しました。脳浮腫を改善するグリセオールの点滴を開始しました。食べてなかったので脱水傾向が明らかでしたので、補水の点滴もしました。グリセオールは利尿剤ですから、水を入れながら出す薬も使ったわけです。

そして、疼痛に対しては、PCAポンプを使う事にしました。腹部にプラスチック製の細い針を埋め込んで、24時間連続して麻薬を連続注入し,痛みをコントロールする装置です。
https://blog.goo.ne.jp/camper/e/bd66791f18a043448456f767ee9ea1a0

歩いて来院してきた患者さんに使ったのは初めてでしたが、其れしか選択肢はないと感じました。注入する注射器の中には、麻薬のほかにステロイドも入れました。 PCAポンプというのは、24時間一定の量の薬を送り込む装置なのですが、痛みを強く感じたときに、患者さんがスイッチを押すと、一定量の麻薬が追加投与できるシステムです。痛いと感じてスイッチを押すと、痛み止めが追加投与されるわけです。家族や医師、看護師の手を煩わせることなく、強い痛み止めを自分が痛いと感じたときに薬を増量することが出来ます。

素晴らしい装置なのです・・・利点も多くありますが、患者さんの行動が制限されるなどの欠点もあります。短時間で、疼痛を上手くコントロールするためには最善と判断しました。

私も、これまでは、在宅の・・・行動範囲の限られた患者さんにしか使ったことがありませんでした。
外来で・・・それも・・・歩いて来院された患者さんに使うなんて・・・考えたことも無かったです。

でも、使いました。
そして、PCAポンプ使用は奏功し、彼の痛みは一旦コントロール出来たようです。脱水に対して、2時間で1200mlの点滴を施行したので、ずいぶん元気になって帰宅されました。その夜はPCAを6回使用したとの事でした。また、朝トイレに行くときにひっけて針が抜けた との事でしたので、来院してもらって、針を入れ替え、麻薬の量も増量しました。

「治る見込み、少しはあるのか?」と、聞かれました。
「ほとんどない。・・・・・・でも、一回目の治療が出来たら・・・2回目以降新しい薬も使えるから・・・何とかなる可能性も・・・」と、言いました。
「そうかぁ、ほとんどないのか。わかった」「でも、もう一回焼き鳥でビール飲みたいなぁ」
「うーむ、そうやねぇ」と、言うのがせいぜいでした。

11月初旬の入院でした。見舞いに行こうかと何度か思ったのですが、コロナの事もあったので、見合わせました。見舞いは許可制との事でした。11月中旬になり、入院している病院の地域連携室から電話がかかってきました。「退院した後、在宅で診てもらえますか?」と。現在、在宅医療の依頼は、可能な限り断っています。何とか引退したいと思っていますので。
ですけど、この依頼は断る選択肢はありませんでした。「はい勿論です」

 しかし、その後、一週間経っても病院から何の音沙汰もありませんでした。11月30日に地域連携室に問い合わせの電話を入れました。「〇〇さんの退院の件、どうなっていますか。」
「担当のものが席を外しておりますので、のちほど掛けなおさせていただきます。」
しばらくして、申し訳なさそうな声で電話がありました。「〇〇さんなのですが、退院できるような状況ではなくなっているとの事です。先日、試験外泊をされたのですが、体調不良で戻ってこられました。」

その日は月末の月曜日で何とも忙しく、何とも身動きが取れませんでした。そして翌日、12月1日、「奇数週の火曜日は休診日」にしているので、その日の空き時間に見舞いに行こうと思ってました。

そして、12月1日朝9時過ぎ、携帯電話が鳴りました。昨日は話したばかりの地域連携の担当者でした。
「〇〇さん、今朝3時過ぎに出直しになられました。」
でなおし?ああ、はい、承知しました。

天理教では、亡くなられることを でなおし と言うのでした。
でなおしかぁ・・・・・