命のカウントダウン(健康余命3605日)

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新型コロナの感染拡大

2020-12-10 22:11:19 | 新型コロナウィルス
新型コロナウイルスの国内感染者は10日午後9時時点で、新たに2969人が確認され、9日の2811人を更新し、2日連続で過去最多を更新した。東京では初めて600人を超え、602人だった。
各地で新規感染者が増加するとともに、医療機関や介護施設での感染・クラスター感染が増えている。医療、介護関連施設での感染拡大は、重症者増、死者の増加に直結する。

旭川市の中核医療機関「旭川厚生病院」と民間総合病院「吉田病院」で大規模クラスターが発生し、旭川市の医療がひっ迫している。
 旭川厚生病院では12月10日時点で患者ら258人が感染して25人が死亡。吉田病院では201人が感染し31人が亡くなった。
 北海道医師会の長瀬清会長は「すでに医療体制の崩壊に近い。旭川市の病院はその周辺地域の患者も診ている。これは旭川だけの問題ではない」と危機感を募らせる。 

 奈良県の医療機関・介護施設でのクラスター感染もあちこちで起きている。昨日、近隣の中規模病院の院長が「お詫び行脚」に当院に来院された。
院内で新型コロナ感染を出して、外来診療などがストップしたお詫びの様だ。小規模な感染で済んだことは不幸中の幸いだったと思う。関係各位の努力ゆえだと思う。(感染拡大した施設の努力が足らなかったと言っているわけでは決してありません!)

院長の来訪 私としては、往診時間中に帰院しなければならなかったし、「わざわざ来ていただかなくとも。」と、何とか辞退させていただこうとしたのだが、電話で可能な来訪時間を決めてほしいと対応した事務の女性は、上からの命令をこなすことだけを考えておられたようで、断ることが出来なかった。

時間ぴったりに来院された。
一般的なあいさつの後「無症状の感染患者さんが再度入り込んでしまう事をどうやって防ぎますか?」と、質問したところ、今回の感染拡大も無症状患者さんからのモノであり、今後は、新たな入院患者全員にPCR検査を2回、間隔を開けて実施することで対応したいとこたえられた。2回の検査施行で、陽性患者が紛れ込む確率は減るだろうが、リスクはゼロにはならない。スタンダードプリコーションの考えに出来るだけ従った行動をとるしかないと私は考えている。実際にはそんな余裕は無いのかもしれないけれど。

今後も病院、介護施設は対策を可能な範囲で強化するのだろうが、院内感染、施設内感染は無くならない。完全に防ぐ手立てなど無いのだから。
 院内、施設内に出来るだけ持ち込ませない、持ち込まない様、可能な限りの手を打ち、院内、施設内での拡大を防ぐべく出来るだけのことを積み重ねていく。それしかない。リスクを可能な限り下げるよう努力を重ねるが、決してゼロにすることはできない。

 我が医院は無床診療所であるけれど、出入りする人を数えたら、1日100人近い。その中に無症状の感染者が紛れ込んでいたらと思うとぞっとするが、完全に紛れ込みを避ける方法は、ない。感染拡大の可能性は常にある。出来る範囲でスタンダードプリコーションの考え方に則った行動を実践するしかないと何度考えても思う!
 明日からの仕事、何とか乗り切っていきたい。イギリスでワクチン接種が始まった。有効であってくれ!大きな副作用がない事を切に祈ります。