命のカウントダウン(健康余命3605日)

トレッキング、カメラ、陶芸、スキー、釣り、カヌー、遊びなら何でも大好き。仕事も好き、時間がない!

休診日の仕事

2023-06-01 22:34:17 | ワークライフバランス
2023年6月1日(木曜日)
今日は木曜なので坂根医院は休診です。今日は朝から田原本幼稚園の園児の健診に朝9時から赴きました。
此処は、大正5年開園の歴史ある幼稚園で、壁には大正5年すなわち107年前の園児の写真が飾ってありました。この園児たち、多分全員・・・・ですよねぇ。

幼稚園で、死を意識したことは初めてでした。
午後は医院で介護保険の書類、請求書、訪問看護指示書、紹介状の返事などを書いたら、あっという間に夕方になっていました。

家に帰ったら既に暗くなりかけていたのですが、懐中電灯片手にブルーベリー採集。
1㎏採れました。
ジャムを作ったのですが、ネットのレシピではブルーベリーの重量の半分の砂糖を加えろと出ていました。私の好みでは3割でも多いと思ったので、1/4の250gの砂糖とレモン汁を適量加え、20分ほど煮ました。

ジャムを作りながら、癌悪液質の治療薬 エドルミズのe-lerningに挑戦 
https://www.ono-oncology.jp/medical/products/adlumiz/elearning
何とか無事に終えました。
これで、癌悪液質に対抗する手段が一つ増えました。
出来上がったジャムをヨーグルトに入れて食べてみたのですが、十二分に甘いです。
それでも、砂糖が少ないので保存性に問題があるかもしれません、。冷蔵保存で、早めに食べるようにします。
ブルーベリー今年は豊作の様です。まだまだ収穫できそうです!!
今日も充実した一日でした!!

歯のお手入れ

2023-05-30 22:25:36 | ワークライフバランス
今日は、久しぶりに歯の手入れに西大寺の岡本歯科に行ってきました。
岡本吉正先生を知ったのは、今を去る事30年ほど前の事。
その頃奈良県立医科大学附属病院の勤務医だった私、血液疾患の患者さんを診る機会が多かったのです。奈良県立医科大学附属病院の第二内科に所属していたのですが、呼吸器と血液疾患を診る科でした。呼吸器疾患と血液疾患全く違うんですが、何故だかそういう組み合わせでした。

私が奈良医大にいたのは、医大を卒業した年から2年間。現在の様に多くの科で研修していくのではなく、自分が選んだ研修科で、専属的に研修するシステムでした。ですから私、呼吸器と血液以外の事は殆ど知らないです。恥ずかしい話ですが、小さな外傷の縫合すらできません。

一時、小笠原あたりの島嶼で意思をするのも良いなと思って、1年間くらい外科修業したいなと思ったのですが、実現せずじまいでした。

話が横道にそれました。奈良医大での研修医時代に白血病などの血液疾患をよく担当したという話でした。そして、担当した白血病患者さんの歯が悪くなって、治療を依頼しようとしたのですが、その患者さんのお住まいが生駒市だったのですが、その近くで引き受けてくれるところが全く無くて、苦労して見つけたのが奈良市の西大寺駅近くの岡本先生でした。

岡本先生、完璧主義者で、当時は保健医療では自分が考える完全な治療が出来ない。ですから、私は自由診療です。それでも良いならと引き受けてくださいました。その患者さんは80代女性、慢性骨髄性白血病で、血小板数は2万前後でした。止血には相当苦労されたようです。

それ以来のお付き合いです。私の歯は、以来先生に任せっきりです。私、中学校位から、歯の手入れほとんどしておりません。歯を磨くのは週に2回程度。磨く時は10分くらい磨くこともあります。歯磨き粉は使いません。私の歯磨き粉は、全く減らないです。10年以上同じ場所に放置されています。

そんな私が、まだ自分の歯で飲み食いできているのは、ひとえに岡本先生のお陰です。
岡本吉正先生、私の4歳年上:72歳です。
でも、バリバリ働いておられます。
診療所も新しく移転されました。

今日は6年ぶりの受診でした。
特に悪い所はないけれど、犬歯が異様にすり減っている。
歯ぎしりがひどいのだろう。
ストレスありませんかと言われました。

ストレスねぇ。
あるとは思いますが・・・
ストレスなかったら惚けると思います。

次は半年で来なさいねと言われました。
お互い元気で働き続けられたらいいなと思いました。
高齢化時代ですが、いつまで働き続けるべきなのか
なかなか難しい選択ですよね!!


高齢者って何歳から?

2023-05-13 01:53:09 | ワークライフバランス
私は現在68.9歳、明日には69歳になります。
2年前に同窓会に行った時、「定年になったけれど継続雇用で働くことを選択せざるを得なかった。同じ仕事をしているのに給与は半分になった」と、何人かが口をそろえて言っていました。

私は、被雇用者ではなくて、事業主ですから、定年もありませんし、65歳以上になっても給与が減ることは無いです。事業体として儲かっていれば給与は保証されます。でも、事業として赤字になったら、倒産して給料がもらえないどころか、負債を背負う事すらあり得ます。

今のところ、坂根医院は開業以来25年以上赤字になったことは一度も無くて、健全経営を続けていますが、全てを私の健康に依存しています。私が病気になって長期療養したら、一気に赤字になりますし、保険はかけていますが、長期療養になったら、経営が苦しくなるに違いありません。

私は、これまで他の方より健康であって、周囲の方以上に働き続けてきました。通常診療だけでも十分に数多く来院していただいております。それに加えて、24時間体制で在宅医療にも携わっています。特にがん末期の方が自宅で最期まで生活を続けて下さることに心砕いてきました。日常生活は、「お宝」なのですよ。それを守りたいと思われる方には、何とかサポートしたいと思って支え続けてきたつもりです。

でも、私も歳です。腰も痛いし、残り少ない時間を自由に遊びたいとも思うのです。

現在、わが国では65歳以上を高齢者、そのうち65~74歳を前期高齢者、75歳以上は後期高齢者と定義しています。 他国を見ても60歳以上を高齢者としている国が多くて、その多くは65歳以上としているようです。

結局のところ、何歳からが高齢者なのでしょう?
と言うよりも、何歳になったらあなたは仕事をやめたいですか?

完全に仕事から離れなくても、ある程度の距離を持ったうえで、好きな時に仕事に関われたらいいですよねぇ。

私は、以前65で仕事から離脱しようと考えていたのですが、無理でした。
それで、今は70歳になったら基本的に時間外に呼ばれる可能性の高い在宅医療からは離れて、顔見知りの方だけの定期処方だけの診療にしたいと思っているのですが・・・・・

多分無理でしょうねぇ

医師免許、ありがたいのですが・・・・
私はこの免許のお陰で、十分な生活をさせていただいています!!
麻薬みたいなもので、その影響から抜け出すことも困難でございます!!
それにしても、学生時代は「サボる事」しか考えていない人間でした。
それが、69歳になるまで真面目に働き続けているなんて
人間、分からないものですねぇ


さあて、私はこれからどうすれば良いのでしょうか!!!! 

そして、貴方は今何歳?

何歳から高齢者になるの????

秒読みしてますかぁ!!!!!


奈良のリアルワールドに引き戻されて来ました。その2

2023-01-10 04:04:24 | ワークライフバランス
患家に飛び込んでいきました。
顔色蒼白、明らかに尋常ではありません

〇〇さーん!!大声で呼ぶと、反応はありました。
声は出ないけれど、返事をしようとされているのは分かります。

パルスオキシメーターで酸素飽和度を計ろうと、紫っぽくなった(チアノーゼ)手先を測定端子で挟みましたが、測定不能でした。
血圧は、聴診できず。触診で50台前半でした。

ショックと診断、ボスミン(アドレナリン)を0.15ml筋注しました。しばらく経っても反応が悪いので、デカドロン6.6㎎とボスミン0.15㎎を再度筋注。配偶者さんに重症であることを説明、「入院頼みましょう」と、言いました。ご本人、配偶者さん ともに出来るだけ入院は避けたいと言われていた方ですが、今回はお二人とも了承されました。病状の悪化をお二人とも認めざるを得なかったのでしょうね。

入院させてもらうのに、酸素10L/min投与したままの状態で運ばないといけませんから、当然救急車の登場が必要です。救急車を呼びました。そしてそのあとすぐに〇〇病院に電話をしました。

〇〇病院を退院され、私が在宅で受け持つ時の条件に、「いつでも必ず入院させて下さいね。」と、言うお願いを第一番目に入れており、了承していただいておりました。ですから、連絡すれば必ず入院許可は出ると確信してはいたのですが、実際に電話をすると、色々と関門があります。夜間でしたから、最初に電話に出るのは守衛さん、そして救急外来の看護師、いずれも我々の約束を知らない人ですから、「ちょっとお待ちください。」と、上の部署の判断を仰がれるのですが、その待ち時間が長かったです。消化器内科の担当医名前を出して、何とか入院許可が出ました。

救急車、出払っているので、到着まで時間が掛かります。先にレスキューが到着しますと言われました。10分足らずで消防車にしか見えないレスキュー車なるものが到着。当然救急サイレン鳴らしての登場ですから、ご近所は騒然、ましてや、登場したのが救急車ではなく消防車にしか見えませんから、火事はどこだ!!と、相当驚かれたと思います。レスキュー隊員4人ほどの方と、これまでの経過、現況を伝え、搬送先、搬送方法を確認していたら程なく救急車が到着しました。先にレスキュー隊が到着しており、準備万端整っていたので、救急車は、非常にスムーズに患者さんを収容し、搬送先に向かい始めました。
ご近所は、複数の救急車両と多数の救急隊員の登場にヒートアップしている感じがしました。
私は患者さんにアドレナリンを注射しましたが、複数の救急車両と多数の救急隊員の登場は、ご近所さんにはアドレナリン注射だった様でした。

救急車が去っていくよりも早く、私は現場から徒歩で遠ざかっておりました。
結局、患家に居たのは30分程度でしたが、私にとってもアドレナリン注射をしているような30分でした。

そのあと、自宅に帰っても、寝付けなかったのは当然ですよね。
漸く寝付き始めた午前1時58分 正に丑三つ時の静寂が降り積もっていく中、携帯ボルケーノが噴火しました。
「天理警察です。こんな時間に済みません。検視、お願いできませんか?」
「すみません。今日は無理です。」
ふり絞る様に言ったら、私の状況が伝わったのでしょうか、本当に済まなさそうに
「済みませんでした」と謝っていただけました。
向こうも午前2時前に電話してくるなんて、余程困っておられたのでしょうが、私も、信州から6時間かけてワープしてきて、奈良に着いた途端、ショック患者の救急対応→救急搬送した後、目が冴えて眠れず、漸く何とか着の身着のまま寝入っていたのです。「勘弁してよ」と思う気持ちが言葉の端々に染み出たのでしょうねぇ!!

と言うわけで、そのあとは邪魔されずに眠って1月10日の朝を迎えたのでありました!!

奈良の現実世界に引き戻されて来ました。その1

2023-01-10 04:00:07 | ワークライフバランス
栂池高原スキー場で、あさイチの広大な特上バーン大滑降を愉しんだのは10数時間前の事。

只今、奈良県中部の我が家の自室にて、PCに向かって眠れぬ夜を過ごしております。

午後1時に愉しかった栂池でのスキーを何とか切り上げ、蕎麦を食べに白馬村に向かったのですが・・・連休最期を昼で切り上げて蕎麦を食べて帰宅しようなんて、皆が考える事なのでしょう。

名だたる蕎麦屋はどこもかしこも満席または売り切れで入ることも出来ませんでした。そこで、通りがかりのお店に入ったのですが、十分に満足できるお味でした。この辺り一帯皆そこそこの基準を満たしているのでしょうねぇ!
そこから、奈良県にワープ!!
途中、魔のオメガカーブに差し掛かったあたりで携帯電話が鳴りました。
掛かってきた相手は、今回のスキー旅行に関して、一番心配していた患者さんでした。もともと、食道癌末期の方で、昨年11月に自宅で最期の時を過ごしたい と言う希望をかなえるために在宅療養に移行された患者さんです。

呼吸をするため、空気が通る管(気管)と、食事をするため、食べ物が通る管(食道)の間の壁が癌のために崩れてしまってツーツーになってしまっている(気管食道瘻と言います)ので、常に肺炎の危険性があり、退院されたときから「何時急変してもおかしくない」状態でした。事実、退院されて10日ほどは、毎日1日2回の点滴が不可欠な状態でした。昨年12月に入り、両側の肺炎が収まると、不思議な安定状態が続いていたのです。

それが、この連休前に呼吸状態が悪化、やはり、肺炎の再発でした。CRP(炎症反):23と、重症でしたが、抗生物質の点滴で解熱されたので、ご本人ご家族の希望もあり、経口の抗菌剤に、切り替えて連休を乗り切る予定でした。

「今日の夕方から、急に痰が溢れる様に出続けています。呼吸もしんどそうです。」と言う電話でした。
「1時間以内には行けますから。何かまた変化があれば電話してください。」
と、言って、先を急ぎました。

その2に続く