命のカウントダウン(健康余命3605日)

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電気毛布は痒みの元凶

2022-11-30 23:03:20 | 予防医学
寒くなると、全身の痒みを訴えて来院される患者さんが増えます。
寒くなると、暖房器具などの利用が多くなり、室内の湿度が下がって乾燥気味になって皮膚も乾燥して痒みが出てくることが多いです。

皮膚が乾燥すると、痒みが増します。

私が問題視しているのは電気毛布です。
電気毛布は、人間乾燥装置です。
水分を補給せずに温度を上げるのですから、必然的に湿度を下げて乾燥させます。
乾燥したら、皮膚は痒くなるのです。
元々、水分含有量が減少している年長者、老人の場合、その効果は著明です。年寄りに電気毛布は禁忌です。電気毛布を使っている老人が皮膚も痒みを訴えたなら、まずは電気毛布の使用を止めるよう指示してください。

暖かさには依存性があります。どうしても電気毛布を使いたいと言われるのなら、寝る前に寝具を温めるのに使用し、寝具に入るときにスイッチを切って下さい。でないと、痒みの改善は望めないです。温かさが続くことが皮膚乾燥の原因なのですから。

冬季に痒みを訴えられる方は多いです。特に高齢者は!!!
その多くに皮膚の乾燥に原因があります。
そしてその多くの場合、電気毛布や電気行火などの湿度を下げる暖房器具が原因となっています

痒いのは分かりますし、寒いのも分かります。それをどうにかしてくれと言う訴えも理解できるのですが、何故、冬季に痒みが増強したのか、考えていただきたいのです。

症状を軽減する薬を求められるのも分かるのですが、出来たら、原因を断つ方が良いですよね!! 原因を断つために、少なくとも、電気毛布、電気行火の使用は即刻中止してください!!

冬季に痒みを感じている方の最大の原因は電気毛布だと私は思っています。電気毛布、電気行火などを使用していないで痒みを訴えられる方、なんらかの乾燥の原因は無いでしょうか?

皮膚が乾燥すると痒みは出現します。

痒い痒い、何とかしてくれ!!と言う方、多いのですが・・・
原因を考えてください
皮膚を乾燥させていませんか?
電気毛布、電気行火などが最大の原因です。
それ以外にも皮膚を乾燥させていたらそれを何とかしましょう

冬季の皮膚掻痒症、来院される患者さんは多いですが、殆どは皮膚の乾燥によるものです。知識で何とか対応できることが多いと思います。何とか対応してくださいませ!!


メタボ+喫煙の怖さ その2

2022-06-19 22:49:02 | 予防医学
昨夜に引き続き、メタボリック症候群(お腹の出た小太り症候群)+喫煙はとても怖いよと言う話PART2です。

いきなり話は飛びますが、「ぽっくり死願望」、皆さま いかがお考えでしょうか?

突然死、サドンデスって奴です。
ゴルフのトーナメントで優勝者を決めるサドンデスは緊張感があって面白く楽しめますが・・・人生の突然死、サドンデスは、ほとんどの場合、残された方が悲嘆にくれるとても不幸な出来事だと感じています。

貴方は、ポックリ死にたいですか?明朝、突然死んでいたとしても後悔しませんか?(後悔できませんけどね)

私は、90歳を超えている様な方が、「おじいちゃん、起きて来ないよ。」
などという超高齢者の静かな突然死を迎えられた場合を例外として、それ以外の突然死はとても悲惨だと思っています。
超高齢者の突然死は、自然死ですから、長らく生き続けて来られた方々に与えられた特権だと私は感じています。これは例外です。俗に憧れている方が多い「ポックリ死」なるものは、超高齢者の静かな自然死を指しているのかもしれませんね。

普通に「突然死」「サドンデス」と言うと、結構若い家庭の中心的存在の年代である「父親」「母親」が、何の前触れもなく突然この世を去ってしまう事を言うのだと思います。

その原因として、致死性不整脈や、心筋梗塞、クモ幕下出血や脳内出血、広範囲脳梗塞などがあると思うのですが・・・突然死される方の多くは男性です。男性の死亡の10%ほどは突然死に近いものだと言われています。女性はその1/5位の様です。内容として、男性は心筋梗塞や致死的不整脈などの心臓血管死の割合が高く、女性ではクモ膜下出血の様な脳血管障害の割合が高いです。この突然死の男女差が男女の平均寿命の差の一因にもなっているのでしょうね。

そして、突然死が男性に多い原因に、メタボリック症候群が男性に多く、喫煙者も男性に多いことも原因の一つだと思われます。

重ねて言いますが、小太りのおっさんで働き者、かつ喫煙者は、突然死する可能性が高いです。

働き盛り、一家のまとめ役が突然死してしまうと、ファミリーの経済的や精神的な中心が突然いなくなってしまうという事態ですから、家族の存亡の危機です。それは一家にとっても勿論ですが、社会的にも大きな痛手です。
そして、亡くなってしまったご本人も、コロッと死ねて「良かった」とは決して思われていないのではないかと思われます。(確かめようがないですが・・・)

働き盛りの一家の大黒柱(男女は問いません)が、突然脳血管障害などで寝たきりになったら・・・これまで稼ぎ頭だった方が一転、要介護者になってしまうのです。そのプラスマイナスの差は余りにも大きいです。そして、アクシデントが無ければ、その後20年働き続けられた方が、寝たきり20年になってしまったら、その差は本当に大きいですよね。
 メタボリック症候群の治療は、そんな中高年の将来を見据えた治療なのです。自覚症状はほぼ皆無ですが、自分の将来像を想像することで、来るべき将来が全く変化するのです。寝たきりになるのか、元気に過ごしていけるのか。

 そこが、自覚症状のないメタボ治療、喫煙者治療の恐ろしさです。想像の世界でしかないですから。でも、私は、今後も禁煙を強く強く勧め、メタボリック症候群の方々の生活改善、投薬治療をしていこうと思っています。

 日本の将来を明るくするために!!! 予防治療が日本の未来を創ると信じています!!!

私は実感として、突然死は避けるべきものだと感じています。突然死を望んで、拝みに行ってまでして望むものでは決してないと思っています。
奈良県には、吉田寺(きちでんじ)というぽっくり死願望のメッカの様なお寺が存在するのですが・・・・平均寿命を超えてない方は、そこへ願を掛けに行く資格は無いです。せめて90歳を超えてから行ってくださいませ。

ぽっくり死にたいと言われる患者さん、我が医院でも時折そんな訴えをお聞きします。でもねぇ・・・・
そう言われる患者さんに、「本当にその願いをかなえたいのなら、血圧を上げて、コレステロールも上げて、不規則な生活をし、甘いものを好き放題食べてみますか?」などと言うと、皆さま声を荒げて否定されます。「なんてことを言われるのですか!!」あなたそれでも医者ですか などと言われてしまいます。
医師免許、獲得してしまったら、余程の事が無い限り惚けても医者であり続けてしまいます。まだまだ、医師免許返上する気はないです。

ポックリ死にたいと言われますが、死ぬ前にしんどい目にあいたくない。苦しんで死ぬのは嫌だ。痛いのも嫌だ。可能ならずっと死にたくない。と、言う事なのでしょうね。
この通りなのでしょうね。結局皆さん、健康で長生きしたいと思っておられるのです。そして最後、どうしても避けられず、死ななければならない時は、苦しまずにポックリ逝きたい。そう思っておられるのですねぇ。
それをポックリ死と表現されているのですね。。それならば、私もそう思いますから、よくわかります。
その願いをかなえるには、先ずは健康で長生きすることです。平均寿命を健康なまま超えたら、漸くその資格が得られるようです。

その資格を得るために、メタボリック症候群は克服しないといけません。
メタボに加えて喫煙しているなんて、壮年でのぽっくり死を選択しているとしか思えないです。(それを望まれるのなら改善しなくても良いとは思います)

タバコを吸うだけで、平均寿命が8年から10年短縮すると言われています。
昭和時代の様に、男性の殆どが60代で寿命を終えていた時代なら、そんなに違いが浮き彫りにならなかったのですが、現在の様に、男性の平均寿命が80歳を超えるようになっては、喫煙者の肺が、年齢に比しボロボロで悲惨な状態で、80歳近くになると生きていく事自体が非常にしんどい状態になることが多いです。息をするのもしんどい。これは、避けたいですよねぇ。

酸素ボンベを載せた押し車を押しながら歩いている、鼻から酸素を吸っている鶴の様に痩せた老人男性を見られたことはないですか?

タバコ病はしんどいですよ。辛いですよ。早死にしますよ。早死には悔しいうえにつらくしんどいことが多いですよ!!

長生きしましょう。そのためには一刻も早く禁煙して、メタボリック症候群も是正してください。お願いします!!

それが、日本の医療費を圧縮する良策でもあると思っています。皆さん、禁煙の上、ドカ食いを止めて、歩く距離を伸ばしましょう。

歩くことが 健康な人生の基本だと思っています。

長くなってしまって済みません。まだまだ言い足りないことが多くて・・・
表現が下手ですが。避けられる病気は避けましょう
日々医学は進歩しています。避け得る病気、予防できる病気が増えています
なってしまってから、ジタバタしてもなかなかしんどいことが多いです
病気になる前に、予防しましょう。
禁煙とメタボ改善は予防医療の本流です!!!!
タバコ病 COPDは、なかなか辛いですよ。8年ほど吸っただけで、労作時呼吸困難が出てしまっている私が言うのですから間違いの無い事実です。








生活習慣病について

2022-03-20 00:53:08 | 予防医学
生活習慣病とは、その名の通り、生活習慣が原因で発症する疾患のことです。偏った食事、運動不足、喫煙、過度の飲酒、過度のストレスなど、好ましくない習慣や環境が積み重なると発症のリスクが高くなります。
主として、高血圧、高脂血症(脂質代謝異常症)、2型糖尿病などを指しますが、それらによって起こる狭心症や心筋梗塞、脳血管障害、がん等も含めて生活習慣病と呼ぶこともあります。生活習慣を改める事で予防できる病気全般を生活習慣病という事もあるという事です。


以前は「成人病」と呼ばれていましたが、成人であっても生活習慣の改善により予防可能で、成人でなくても発症する可能性があることから、1996年に当時の厚生省が「生活習慣病」と改称することを提唱しました。

19世紀まで人類の健康上の課題は結核やペスト、コレラ、などの感染症の克服でしたが、この課題がほぼ解決した先進諸国では20世紀以降に疾病構造が大きく様変わりして、生活習慣病が主たる死亡原因となっています。

2000年には厚生労働省により、生活習慣病の一次予防に重点を置いた「健康日本21」が策定され、9分野(食生活・栄養/身体活動・運動/休養・心の健康づくり/喫煙/飲酒/歯の健康/糖尿病/循環器病/がん)について数値目標を定め、国民健康づくり運動が推進されることになりました。

2008年には新たに内臓脂肪蓄積を基盤とした複合リスク病態であるメタボリックシンドロームおよびその予備群を2015年までに25%減少する目標が追加され、より強力な生活習慣病撲滅対策として特定健診・特定保健指導が進められています。




生活習慣病は、日本人の死因の半数以上を占めると言われていますが、自覚症状がほとんどないのが特徴です。血圧が高くても、コレステロールが高くても、血糖が高くでも、殆ど自覚症状はありません。そして気づかないうちに病状は進行し、脳や心臓、血管などにダメージを与えていきます。その結果、ある日突然、狭心症や心筋梗塞、脳卒中など、命に関わる恐ろしい疾患を引き起こすことになります。そのため、生活習慣病は“サイレントキラー”と呼ばれています。静かな殺し屋です。

分かりやすく言えば、働き者の気遣いの良い小太りのおっさんが危ないのです。そういう人が突然死します。サドンデスって奴です。

小太りの気遣い細やかな喫煙中高年男性。新型コロナの死亡率も高いです。当てはまる貴方!!!今すぐ禁煙し、減量に努めてください。収入は多いでしょうが、早死にしても良いのですか??貴方の脂肪細胞があなたを殺しまよ!!

生活習慣病は自覚症状はありません。しかし、自覚症状が出現してしまうと取り返しのつかないことになっていることが多いのです。心筋梗塞や脳梗塞が起こってからでは手遅れです。高血圧、脂質異常症、糖尿病、メタボリック症候群などと診断されたら、たとえ症状がなくても、食事や運動など生活習慣を見直し、治療に前向きに取り組むんでください。予防することが、これらの恐ろしい疾患で自分や家族の将来を暗転させないための最善の取り組みなのです。
兎に角、歩いてください、体重を減らしてください。太る余裕があるなら、ウクライナを支援しましょう??とにもかくにも、地球上のすべての場所で生きている人々が、日常生活を取り戻し平穏に生活していただきたいと切望しています。そのために自分は何が出来るのか考えていますが・・・・自分は自分なりに頑張りながら生きるしかないのだろうと思っています。
私は私なりに、自分のできる範囲で、病気の方の「日常生活の保全?」に力を貸しているつもりです。小さいですが、多くの同調で大きな力になり得ると思っています。