辛坊さん、かかりつけ医を活用しましょう！！

https://news.yahoo.co.jp/articles/09b61860ded0ff90bb3e37a349c67c1f5e484dc

　フリーキャスターの辛坊治郎氏（６４）が３１日、読売テレビ「そこまで言って委員会ＮＰ」に出演し、新型コロナのワクチン接種のシステムに疑問符を付けた。

　私は基礎疾患を持っているけれど、基礎疾患があることを政府はどう判定するのか？と、質問すると、「その方法はありません」。では、優先してもらうにはどうすればいいか？と聞くと、接種券と同時に配られる問診票に「基礎疾患あり」と書き込んでくれと言われたという。それでは優先にならないだろうと言うのが辛坊氏の言い分です。

厚生労働省はの案で「基礎疾患」とされているのは
▽慢性の呼吸器の病気
▽慢性の心臓病（高血圧を含む）
▽慢性の腎臓病
▽慢性の肝臓病（脂肪肝や慢性肝炎を除く）
▽インスリンや飲み薬で治療中の糖尿病、またはほかの病気を併発している糖尿病
▽血液の病気（鉄欠乏性貧血を除く）
▽免疫の機能が低下する病気（治療中の悪性腫瘍を含む）
▽病気の治療で、ステロイドなど免疫の機能を低下させる治療を受けている
▽免疫の異常に伴う神経疾患や神経筋疾患
▽神経疾患や神経筋疾患が原因で身体の機能が衰えた状態（呼吸障害など）
▽染色体異常
▽重症心身障害（重度の肢体不自由と重度の知的障害が重複した状態）
▽睡眠時無呼吸症候群です。

いずれも通院や入院をしている人が対象となります。 

私、高血圧、糖尿病で通院加療しているので対象ですね。（その前に医療関係者　年齢で対象となっていますが）

対象疾患を決めても、それを選別するシステムを国は持っていないじゃないかと辛坊さんは言われております。厚生労働省も、はっきりと「ありません」と、答えられたそうです！！潔良いなあと感心している場合じゃないですね！！！

　選別できないのだから、優先接種なんて出来るわけがない！！「基礎疾患のある人優先はウソ」だと辛坊氏は言われております。辛坊さん、前向きに考えましょうや！！

　そこで浮上してくるのが練馬区モデルです。

練馬区モデル」は、約250カ所の診療所での個別接種を中心としつつ、区立施設や学校体育館などでの集団接種を組み合わせて、短期間で接種を終えることを想定している。

かかりつけの診療所での接種であれば、接種を受けれる方が優先すべき疾患を持っておられるのかどうか、一目瞭然です。
辛坊さん！！答え一発カシオミニじゃないけれど、答え一発かかりつけ医での個別接種です！！それだけで100%解決できるのかと言われると、出来ない部分はあるでしょう。でも、すこし前進することは間違いないと思います。かかりつけ医、活用しましょう！！

インフルエンザ 忘れてました。

1月29日（金）2021年第3週のインフルエンザ流行レベルの報告があったのでした。忘れておりました。忘れ去られても良いようなレベルです。我が診療所でも、今シーズンは、まだインフルエンザ患者さんは1月18日に報告させていただいた御一人だけです。

定点当たり報告数は0.01（患者報告数64　昨シーズン同期：83,037）となり、前週の定点当たり報告数0.01と同程度であった。都道府県別では京都府で14例の報告があった他はいずれも1桁の報告であった。
患者数を推計すると約0.1万人（95%信頼区間：0～0.2万人）となり、
前週の推計値（約0.1万人）と同程度であった。また、2020年第36週以降これまでの累積の推計受診者数は約1.0万人となった。

https://www.mhlw.go.jp/content/000730281.pdf

パルスオキシメーター

　最近何かと話題に上がることの多いパルスオキシメーター

　パルスオキシメーターは1974年に日本で発明、商品化された医療機器です。 最初は大きくて高額な機器でしたが、どんどん小型化され、価格も下がり、現在に至っています。

ネットで探してみたら・・・・

なんだこりゃ？？？
￥８０？？？？

https://www.wish.com/product/5e86f784fb93a20902daa3bb?hide_login_modal=true&from_ad=goog_shopping&_display_country_code=JP&_force_currency_code=JPY&pid=googleadwords_int&c=%7BcampaignId%7D&ad_cid=5e86f784fb93a20902daa3bb&ad_cc=JP&ad_lang=JA&ad_curr=JPY&ad_price=1064.00&campaign_id=10079127727&exclude_install=true&gclid=Cj0KCQiAx9mABhD0ARIsAEfpavQuP82oVAiTh7R5KVvI55ZnXMUI8mOp7mKmz6PYvi7_xlt2Tc4XNvEaAqG5EALw_wcB&share=web

￥８０は何かあるのでしょうねぇ・・・深入りしない方がよさそうですね。

これは￥2,475で売っています（楽天）。普通は安くて￥5,000前後だと思っておりました。大丈夫なのでしょうか？？

医院では、6千円から10数万円のパルスオキシメーターを６台使っております。健康な方に対して使用する時には、差は殆ど出ません。高いやつは、SPO2の長時間の記録、呼吸状態の記録が出来て睡眠時無呼吸症候群の診断に使えたりします。訪問診療に持っていくのは落としても壊れないタフ仕様の奴です。

普段は殆ど差異を感じないパルスオキシメーターですが、血圧が低下して末梢血液循環が悪くなったりした時にはやはり差が出てきます。具体的には、安いものは、早く測定不能になります。ただ、これまでの経験からは、￥6,000以上のモノであれば、殆ど問題なく使用できました。（それ以下は経験がありません）測定不能になるのは、入院が必要になるような状態だと理解してもらってもいいかもしれないので、私の経験からは、￥6,000前後で十分だと思います。格安のモノは、使ったことが無いので分からないです・・・

　

パルスオキシメーターは、皮膚を通して動脈血酸素飽和度（SpO2）と脈拍数を測定するための装置で、赤い光の出る装置（プローブ）を指にはさむことで測定します。

　肺から取り込まれた酸素は、赤血球に含まれるヘモグロビンと結合して全身に運ばれます。酸素飽和度（SpO2）とは、心臓から全身に運ばれる血液（動脈血）の中を流れている赤血球に含まれるヘモグロビンの何%に酸素が結合しているか、皮膚を通して（経皮的に）調べた値です。

　一般的に96～99％が標準値とされ、90％以下の場合は十分な酸素を全身の臓器に送れなくなった状態（呼吸不全）になっている可能性があるため、適切な対応が必要です。慢性に肺や心臓の病気のある患者さんでは、息苦しさや喘鳴などの症状が強くなり、SpO2が普段の値から3～4%低下した場合は、かかりつけ医に連絡するか受診をしてください。

　操作自体は簡単ですが、色々な要因により誤差が発生します。SPO2が90を切っても、誤差とみなされて救急対応されずに亡くなってしまった症例が何例か続きましたよね。なかなか難しい問題です。

　測定結果に誤差を与える要因がいくつかあります。発光部と受光部のずれや、指先の冷え、血圧低下などで測定部に血流が十分にない場合、マニキュアなどで光の透過が邪魔される場合などに、正しく測定されないことがあります。SpO2は一定時間、あるいは一定の脈拍毎に得られた値を平均して表示しますので、脈拍が安定して表示される20～30秒後に数値を読むようにしましょう。

酸素吸入をされている場合、酸素を上げればSPO2は上がりますが、指示された量を守らないと、二酸化炭素が排出できなくなってCO2ナルコーシスと言う状態になることがあります。十分に注意してください。
https://www.kango-roo.com/word/7229

　

https://www.news24.jp/articles/2021/01/29/07812392.html

新型コロナワクチン接種 練馬モデル

https://news.yahoo.co.jp/articles/b84ed91c071c7defbe4661a08d0b32342b560757

朝日新聞デジタルより

要約すると、厚労省は、昨年12月の段階では、1度に会場に運ばれる約1,000人分のワクチンを１か所で使い切る前提で自治体に説明していた。しかし、その後、ワクチンを小分けして移送することが可能であるとの見込みとなり、同省は自治体の事情によって小規模な会場での接種も組み合わせることを推奨。練馬区モデルは、それを具体化したもの。「練馬区モデル」は、約250カ所の診療所での個別接種を中心としつつ、区立施設や学校体育館などでの集団接種を組み合わせて、短期間で接種を終えることを想定している。集団接種の予約は区が受け付けるが、診療所へは直接申し込む。診療所の活用で、集団接種会場に必要な医療スタッフも抑えられる見込み。

これまでの高齢者向けのインフルエンザワクチン接種も診療所へ直接申し込む方式のため、混乱が少なく、車やバスで移動する必要もなく、安心して接種できるとしている。

ワクチンの準備状況等の公式発表はこちら

https://www.kantei.go.jp/jp/headline/kansensho/vaccine.html

ワクチンの有用性に関する情報です

イスラエルのメディアが報じたマカビのデータによると、ファイザーのワクチンを2回接種した12万8600人のうち、2回目の接種から1週間以上たった後の検査で陽性と判明した人は20人にとどまった。陽性とされた人はいずれも入院が必要な症状を示していない。

ファイザーのワクチン、新規感染率の大幅引き下げ、重症化率の引き下げ効果、いずれも期待できそうですね！！
痛そうですし・・・接種翌日の倦怠感、接種部位の発赤腫脹は多そうですが・・・・その効果とのプラスとマイナスを考えると・・・私は全く迷っておりません。

PCR測定装置、導入します

当院（田原本町医療法人　坂根医院）では、2月初旬に、ミズホメディのPCR測定装置　全自動遺伝子解析装置　Smart Gene ® 　を導入します。

自院でPCR検査導入するのは、危険も労力も伴います。ですが、外部検査機関に依頼するよりも確実に早く結果が出ます。（自院でやると1，2時間以内　院外だと一日半程度）精度は「ほぼ同じ」との事です。

待ち時間が長いと、結果を待つ間に、自宅内での感染が拡大してしまう可能性大です。待ち時間短縮目的での院内PCR検査施行です。

東京の駅前検査専門機関の様に、超大量の検査をすると、単価￥2,000でも儲けが出るのでしょうが、田舎の通常診療所では、その10倍でも赤字です。（当院では、症状のある方の保険診療しかお受けしないので、患者さん負担は・・・それほど多くはありません。￥2,000×何割負担か　3割負担なら￥6,000　1割負担なら￥2,000程度）

田原本町　医療法人坂根医院は、今後も積極的に新型コロナ感染症に立ち向かっていこうと思っています。すみませんが、坂根医院で新型コロナの検査をさせていただくのは、「かかりつけ」の患者さんに限らせていただいています。（積極的に検査をしても、決して儲かりません！！金儲け目的では決してございません！損する気もないですが！！）

当院で出来る新型コロナウィルスに関する検査は、4種類になります。抗体検査、抗原検査、院内PCR検査、院外PCR検査です。そのほか、発熱患者さんに対しては、血液検査で炎症反応や白血球数、白血球の内容、マイコプラズマ抗体検査、インフルエンザ抗原検査などが可能です。その場で結果が出るのは、血液検査で炎症反応や白血球数、白血球の内容、マイコプラズマ抗体検査、インフルエンザ抗原検査に加えて、新型コロナ抗原検査、PCR検査になります。

これらの検査、かかりつけの患者さんには対応させていただきますが、そのほかの（当院にカルテの無い）方にまで対応する余力がございません。すみません。

これまでの関連の範囲内で手一杯と言うのが現状です。

そろそろ引退かなぁと考えていた、田舎の高齢開業医、これまでも目いっぱい働いてきたつもりです。これからも、、多分、新型コロナのワクチン接種で休日返上で駆り出されるのでしょうね！体力が続く限り協力したいとは思っているのですが・・・・66.6歳　体力の限界も見えてきました。

これまでにかかわりのあった、周辺の患者さんに対しては出来るだけのことをしたいと思っています。でも、見ず知らずの患者さんに対応する余力がありません。すみませんがそこのところよろしく了承お願いいたします。

わたし、既に前期高齢者なのですが、まだ、現役労働者なので、大所高所に立った見方が出来ません。出来るのは現役開業医として出せる現場からのライブボイスです。

　本音でしか話せない不器用なおっさんですが・・・新型コロナに対して、逃げ隠れせず、自分のできる範囲で対応している自負はあります。

まあ、これからも現場の本音を漏らしていきたいと思っております。よろしくお願いします。