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『新型コロナワクチン 筋肉注射の方法とコツ』日本プライマリ・ケア連合学会 ワクチンチーム監修

2021-03-01 23:15:03 | 痛くない注射
『新型コロナワクチン 筋肉注射の方法とコツ』日本プライマリ・ケア連合学会 ワクチンチーム監修

これを機に、筋肉注射が日本に広まっていけば良いなと筋注好きの私は思っています。
HPVワクチンや帯状疱疹ワクチン(シングリックス)、肺炎球菌ワクチンワクチンの一つであるプレベナー13の小児以外への接種は筋注のみ可能です。
B型肝炎ワクチン、A型可燃ワクチン、成人用肺炎球菌ワクチンのもう一つニューモバックスNPは、皮下注または筋注となっています。

インフルエンザワクチン、日本では皮下注のみですが、CDC (Center for Disease Control and Prevention)では A型肝炎、B型肝 炎、インフルエンザウイルス、DPT、DT 等のワクチンでは筋注を推奨している。

皮 下注と筋注とを比較した過去の文献では、その多くは皮下注によるワクチン投与群の方が副反応の点で優位に多かったと報告されてい ます。パンデミック 2009 インフルエンザの輸入ワクチンにおいても、皮下注と筋注の比較では前者の方に局所の副作用が多く、ま た、抗体産生の点でも、ワクチンの種類にはよるものの、筋注の方が良好であるとの報告が多いです。例えば、インフルエンザワクチンに関す る皮下注と筋注による抗体産生と副反応を比較した文献では 、腫脹や圧痛などの局所の副反応は、皮下注群で優位に多く、抗体産 生も筋注群で優位に高かった。またB型肝炎ワクチンにおいても同様の結果が得られているます。

 筋注が世界のワクチン接種の主流であるのに、何故日本国内で筋注が避けられてきたのか。理由として、薬剤筋注投与による大腿四頭筋短縮症が社国内で会問題となった時代背景があ ります。しかし、原因薬剤として当時問題となったものの多くはワクチンではなく、抗菌薬やメチロン(スルピリン)などの鎮痛剤の筋注 投与であした。この大題四頭筋短縮症の問題から、筋注それ自体が問題であるという考えが定着していったために、ワクチンにおいて も日本では筋注投与に慎重な判断をとっているようです。

 日本の常識 筋注忌避 は、世界の非常識 です。そろそろ、筋注の方が効く、そして副反応も少ないワクチンは、筋注にするべきでしょう。少なくとも皮下注射または筋肉注射にしていただきたいと思っております。

 何度も繰り返して言いますが・・・筋肉注射が痛いなんて嘘ですからねぇ!
 注射が痛い理由は、他にあるのですから。当院(田原本町 坂根医院)では、27G19㎜の注射針で皮下注、筋注しておりました。それで問題ないと思っております。ですが、この動画では25G25㎜を使ってますね。
私は19㎜の針できちんと押し込めば、全く問題ないと感じておりますが、25㎜の長さが必要と言うのであれば、最低25Gの太さにしないといけません(ゲージ(げーじ)とは、注射針の太さを表す単位のことである。 Gと記す。 数字が大きくなるほど、注射針の太さは細くなる。 通常の採血や点滴で使われる注射針は21G~23G、献血で使用される注射針は17G~18G程度である。 )

参考にしていただきたい過去記事です。

 注射をされる側の立場に立って、可能な限り痛みを少なくしたいと考えております。可能な範囲内で、工夫を重ねたいと思っています。


痛くないワクチン注射

2019-11-27 15:35:36 | 痛くない注射
インフルエンザの予防接種で可能な限り痛みをなくしたいと思っています。
注射は痛いですよね。
注射の痛みは、注射の部位(場所)、注射の角度、注射液の内容、注射液の注入速度、注射針の太さ、注射針の切れの良さ、注射される方の痛さに対する感度(性格や年齢に大きな関係があります)などが痛みに関係します。
駐車針が細いほうが痛みは少ないですが、細すぎるとうまく皮下組織に注射できなかったり、液の注入がし難かったりします。

これまで当院(奈良県田原本町の坂根医院)では、予防接種はすべて27Gという細さの注射針を使用してきました。普通に使用する注射針の中で一番細いのが27Gです。ツベルクリンなどの皮内接種に使う注射針ですが、インフルエンザワクチンなどの皮下接種にも十分使えます。

当院では、患者さんへの注射には27Gの針を使いますが、薬液をシリンジに吸う時は別の針(23G)を使っています。
下の写真、上の青い針(23G)は薬液をシリンジに吸い上げ専用で、
下のピンクのキャップの針(27G)に付け替えて注射する。

こんな面倒なことをするのは、注射をする針で薬液を吸うと、ゴムキャップを突き刺す際に少しではあるけれど針が劣化するからだ。針の切れが悪いと痛いのだ。

注射の痛みに鈍感な医療機関は多くて、予防接種に23G(青色)を使っているところも多数ある。もっと太いものを使っているところもあるらしい。当院の様に、薬液を吸う針と注射する針を別にしているところは少数派だと思う。面倒だから。
予防接種を受けられるときは、注射針の根元部分の色を確かめよう。青や紫だったら、「すみませんがもっと細い針に替えてもらえませんか。」と言ってみよう。

でも、これは、予防接種の話であって、静脈注射や採血の話ではないので気を付けていただきたい。
27G、30Gなどという細い針では、静脈注射や採血は出来ない。採血したら血球が壊れてしまうから。当院では、採血、静脈注射には23Gを使用している。これは一般的だと思う。

何度も採血に失敗した挙句、「貴方は血管が全然出てない」などと、患者さんのせいにする看護師が、近くの大病院の外来に居て、大変評判が悪い。採血の下手の人は、他の部所に回せばと思うのだが、使えない奴は、どこに行っても使えないのかもしれない。看護師は、どこでも人手不足だから、やめさせることが出来ないのだろう。当院の看護師は、誰もがとても採血上手で、ほとんど失敗しない。これは、大変大きな要素だと思う。

医療用注射針は、サイズによって注射針の根元の色が決まっている。
その昔は、全金属製の針を煮沸消毒などして複数回使用していたが、今ではそんな代物にお目にかかることは無い。全てディスポーザブル:使い捨てです。医療廃棄物が多く出るのが欠点ですが、今さら全金属針には戻れない。
輸血には18G、採血や静脈注射、点滴には21~22G、筋肉注射には23Gそして皮下注射に27Gを使用している。これは太さだけの話で、同じ太さでも用途によっていろいろな針の種類が存在する。

上記の表で一番細い針が27G、30Gは乗っていない。特殊用途?
でも、予防接種に使っている先生がおられて、「十分使えます」
と教えていただいたので、試しに100本取り寄せた。
注射用の針は進化していて、昔は実用にならなかった細い針が使えるようになってきているそうだ。
しかし高い!27Gの針付きシリンジと、30Gの針だけがほぼ同じ値段。
シリンジ代を加えると、価格は、ほぼ2倍。そのうえ、針とシリンジの袋をそれぞれ破く手間もかかる。
これが27G


そしてこれが30G
値段も手間もかかるけれど、患者さんの痛みが和らぐならと試したのだが・・・
27Gと30Gでは、あまり変わらない様に思える。それよりも薬液の注入速度と注射部位のほうが痛みに影響するようだ。

所さんの目が点 で紹介していた。注射部位を事前にツネって刺激しておくとか、注射されているときに注射されていないほうの手で、他の場所をツネって注射の痛みを誤魔化すなどの方法も意外に有効らしい。

あと、注射する部位に局所麻酔剤のテープを貼ったり、局所麻酔クリームを塗っておくという手もある。ただ、これは1時間以上経たないと有効ではない。当院では水いぼの除去の際にこの手を使うが、注射では面倒なので使っていない。



今後も、「痛くない予防接種」を目指して学びを続けるつもりです。
患者さんをリラックスさせることもとても重要
注射の意義を理解していただくことも有意義なのだそうです。

点鼻タイプのインフルエンザ生ワクチンのフルミスト、早く日本でも認可されるといいですね。
それに貼り薬タイプのインフルエンザワクチンも開発されているのだそうです。
今後も多角的に「痛くない予防接種」「痛くない注射」の情報を集めて出来るだけ痛みのない治療や予防に挑戦し続けようと思っています。