命のカウントダウン(健康余命3605日)

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あわや!!コロナ!!!

2020-02-28 23:57:00 | 新型コロナウィルス

問題の患者さんは10時過ぎに来院されました!・・・・59歳女性:一か月ほど咳が続くとのことでした。

気管支喘息で気管支喘息の吸入治療を継続しておられます。投薬は当院です。

上手くコントロール出来ていると思っていました。1か月ほど前から咳が目立つようになり、そして、4日前から37度台後半の発熱が続いている・・・・痰は出ない。周囲にインフルエンザ患者はいない。咳は喘息のせいだと思っていたけれど、長引くし、熱も出てきたので、しばらくぶりに来院しました(ここ数か月は家人が薬を取りに来られて、「お元気ですか?」「変わりないです」で済ませていた。)

胸部レントゲン撮りました。なんと、肺炎像が!!!ありました!!!提示した写真は違う方のものですよ!!個人情報漏洩できませんので  でも、似たような淡い浸潤陰影が右肺に。ヒョットしてコロナ???

大慌てでマスク付けました!!(今更遅い!!) しかし、肺炎の割に熱も37℃台だし、喘息持ちの割に呼吸不全もないのです。

酸素飽和度も96% 

胸部レントゲンって結構間違いの多い検査なのであります。一応呼吸器内科を自称しておりますが(専門医ではないです:持っているのは医師免許と普通自動車第一種免許、PADIオープンウォーター、電話級アマチュア無線技士(昭和の遺物)だけでございます)自分のレントゲン読影能力、常日頃から送り届けられた配送物の中身やお弁当のレントゲンを撮って鍛えてはいるのですが?

まあ、自分の胸部レントゲンの読影能力の限界は自信をもって低いと言えますので、近くの(いつも暇にしている)病院にCTを撮りに行ってもらう事にしました。電話をしたら、今すぐに来てもらっても良いですよ!!!何という素敵な(万年大赤字の)病院でありますことよ!!1時間ほどで患者さん帰ってこられました。

やはり、明らかな肺炎です。ここで最寄りの保健所に電話しました。

肺炎症状を呈している患者さんの事での相談です と、伝えると感染症課に・・・

症状を伝えると、そうですか、肺炎が確実にあるのですね。インフルエンザの検査はまだですか。それではインフルエンザの迅速検査をしていただいて、それが陰性であれば再度連絡してください。PCR検査に回します。明日の早朝に結果が出ます。検体の採取の仕方はかくかくしかじかで、検体は後程うちの職員が受け取りに伺わせていただきます。との何とも頼もしい返事をいただきました。

関東で話題になっている拒否的姿勢とは大違いです。奈良は素晴らしい!!

インフルエンザ検査と、新型コロナウィルス検査の綿棒やブラシを鼻腔に突っ込むついでに、マイコプラズマの検査も念のためにすることにしました。マイコプラズマの一般的な迅速検査は感度が低くて全くアテにならないのですが、富士フィルムのこのシステムは結構感度が高く、アテになります。59歳なので・・・・若者中心のマイコプラズマではないだろうとは思ったのですが、念のために施行しました。

インフルエンザの迅速検査が先に出て・・・・陰性でした。これがコロナなのか!!

保健所が指定してくれた条件は満たしてしまいました。

残りは、こちらが勝手に付け加えたマイコプラズマの検査だけです。15分・・・

長い15分のあと、ピーッと機械が鳴って・・・・・

陽性でした。

ひゃー、マイコプラズマだったの????

マイコプラズマ肺炎だからと言って、COVID-19が否定されたわけではありませんが・・・・

一応、肺炎を来す疾患が見つかったら、それによるものと考えて他の疾患の合併はひとまず考えないというのが・・・普通の対応なので・・・・・

保健所にインフルエンザは陰性でしたが、マイコプラズマが陽性でした と伝えたら、そうですか、それではその治療をして下さいと言われました。PCR検査はやんわりと拒否され、こちらも予想しておりましたので、文句など言わずに了承しました。

患者さんは、肺がんなどの合併がないかどうか精査のために大病院に受診していただくよう紹介の上予約させていただきました。

とりあえず、COVID-19ではなかったと思うのですが・・・・・

今回は違ったとしても・・・・いつか、いつか必ず来院されますよねぇ

そうすれば、必ず濃厚接触者になってしまい、14日間の休診をやむなくされてしまいます。

それ、相当に困ります。

外来は、まだ何とかなると思うのですが・・・・

在宅患者さん、代わりに往診してくれる医者・・・・・ごく少数なので・・・・

本当に多大な迷惑を掛けてしまいます。医者にも患者さんにも!!

いつか・・・・来てほしくないです!!!

お祈りするしかないのですかねぇ!!!!

 

 


PCR検査とホンダ・シビック

2020-02-28 22:28:26 | 新型コロナウィルス

新型コロナウィルス関連で有名になった言葉 武漢、湖北省、ダイアモンド・プリンセス、クルーズ船、検疫、船内感染、帰国チャーター便、クラスター 、無症状病原体保有者、スーパースプレッダー、院内感染、新天地イエス教会、火神山医院、潜伏期間、等、色々あるのだが、何といってもNo1はPCR検査だろう。

このPCR検査とホンダ・シビックの関係をご存じだろうか!!

PCR検査は、奇才キャリー・マリス博士がデート中にホンダ・シビックの中で思いついたのです!!

Wikipedia より  https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AD%E3%83%A3%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%BB%E3%83%9E%E3%83%AA%E3%82%B9


当時の同僚で交際相手のジェニファーを乗せてのドライブ中(車種はホンダ・シビック[2])、現在PCRと呼ばれるDNAの増幅方法のアイデアがマリスの頭の中で突然ともいえる形で組み上がる。この閃きに自分でも驚き車を路肩に寄せて、手元にある紙片に化学式を書き留める[3]。発見の興奮の中「自分が思いつく位なら、他の者が既に発表してるはずだ」と過去の論文を片っ端からあたってみるものの、未発表と判明したが、一方で彼のアイディアを正しく評価する同僚はいなかった[4]

私の2月2日のページも良かったら読んでくださいませ。

https://blog.goo.ne.jp/camper/e/d9d72723fde2b750b30596789b14ec71

自由を愛するマリス博士の奔放な生き方を記した好著!訳者が「動的平衡」の福岡ハカセ!!是非ともご一読を!!


一斉休校はオリ・パラ対策?

2020-02-28 08:00:03 | 新型コロナウィルス

 全国一斉休校影響について、色々なところから悲鳴やため息が聞こえてくる。困っている人々が多くおられることは確か

 その効果に対しては、感染症対策の専門家の間でも賛否が分かれる。

 感染管理認定看護師で日本環境感染学会理事の菅原えりさ東京医療保健大教授は「大勢の人が集まる場所は感染リスクが高い。封じ込めで感染拡大の抑制に効果があることは、中国での経験から分かっている。『やり過ぎだ』という意見もあるかと思うが、今は国民の命を守ることが最優先で、リスクを一つ一つ潰していくことが大事だ」と評価する。

 大阪市内で開業する谷口恭医師(総合診療)は、親の負担など一斉休校にはデメリットが多く、現時点で国内には小児の重症者がいないことを挙げつつも「1人でも子どもが死亡すれば政権のダメージは大きいだろう」と指摘。「首相としては『1~2週間が山場』という専門家会議の意見に基づいて休校要請に踏み切ったのではないか。この問題に正解はなく、是非は何とも言えない」と話す。

 一方、クルーズ船内の感染防止体制を批判した岩田健太郎神戸大教授(感染症内科)は27日夜、ツイッターに、感染症対策が透明性を欠いているとして「なぜ学校?なぜ休校?根拠となるデータは?誰が進言したの?どういう根拠で?謎ばかり」と投稿した。

 毎日新聞のメール取材には「子どもはローリスクグループで、そこから感染が広がるリスクも知られていない。北海道のように進行している流行に対峙(たいじ)するならば(休校は)一案。だが全国一律に取るプランとしては根拠を欠きすぎる」と答えた。【毎日新聞:小川祐希、高木昭午、熊谷豪】

 

私の意見は、岩田先生とほぼ同じです。ですが、学校という団体が北海道以外の地域でもクラスターになり始めていると強く推論できる論拠があった??のではないかなと、善意に解釈しているのですが、どうなのでしょうね。そして、政府の側に立って考えると、「何故、さして論拠もない大胆な手を今打ったのか?」なのですが・・・・・

25日に報じられた IOC委員の重鎮 ディック・パウンド氏の「今後新型コロナウィルスの感染が収束せず東京オリンピック開催が危険すぎると判断された場合、延期や代替地開催ではなく中止になるだろう」という見解です。

これで、政府は慌てた??「何らかの手を早急に打たねば、東京オリンピックが中止になってしまう!!何か妙手はないのか??」

それで、専門家会議で喧々諤々の結果、「北海道を見ると、どうも、学校がクラスターの核として機能してそうですから・・・企業の一斉休業は経済的な損失があまりにも大きいので、ここは児童生徒を自宅に引き留めるというのが得策かも」なんてことになったのではと、想像するものであります。

一言でまとめると、全国一斉休校は、オリ・パラ対策。(だろう)

しかし、専門家会議が強く主張している「ここ1,2週間が感染抑制策の瀬戸際」という説が今一つ信じられないのですが、今はそれを信じて・・・国民一致団結してお国の指示に従うしかなですね。うまくいけばいいですけどね!!

 

世界を見渡すと、
https://gisanddata.maps.arcgis.com/apps/opsdashboard/index.html#/bda7594740fd40299423467b48e9ecf6

中国本土は新規患者数が減少していますね。「日本、韓国からの入国者は厳しく管理される」事になってしまいました。

韓国、イタリア、イランの感染者が急カーブで増えています。イランは、死者の数からすると感染者数は少なくとも数倍にはなるのでしょう。それ等の国に比べると、日本の患者増カーブは緩くはありますが、何らかの手を打たないと急上昇するのは目に見えていますよね。イタリアみたいに都市や地域を封鎖するにも、日本での発生は厚労省のバラマキ作戦もあってか、結構分散して発生しております。なので、封鎖すべき場所がないですね。

だから、学校封鎖なのかなぁ

今一つピンと来ませんが、一人ひとり、人ごみに出ない、手洗いする。症状があればマスクなどを着用して自宅に蟄居 などを守って感染拡大を防ぎましょう。隣に困っている人がおられたら、助け合いましょう。他人との交流は出来るだけ避けた方が良いのでは??ご近所との交流で感染する確率は非常に低いと思いますよ!!そんなものまで失いたいとは私は思わないです。


COVID-19再燃?これは本当に難儀

2020-02-28 00:04:04 | 新型コロナウィルス

大阪府は26日、1月29日に新型コロナウイルスへの感染が確認され、回復したとして退院した大阪市に住むツアーガイドの女性(40歳代)について、ウイルス検査で再び陽性反応が出たと発表した。再感染したか、体内にウイルスが残っていた可能性がある。

 

記者会見した藤井睦子健康医療部長は「全国的にも起きていない事例」としたうえで、退院基準などについて国の見解を求める考えを示した。【石川将来】

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感染症の予防対策に詳しい東北医科薬科大学の賀来満夫特任教授は、「抗体が十分には作られず、ウイルスを完全に排除できなかったため、症状がなくなっても、体のどこかにウイルスが潜む『持続感染』が起きていた可能性がある。ウイルスが再び、腸など呼吸器以外の場所で増えて、検査で検出できる程度の量にまで戻った可能性がある」と話しています。

一方、新型コロナウイルスに再び感染した可能性については「退院してからずっと自宅で療養していたことを考えると、可能性は低いのではないか」としています。

賀来特任教授は「今回のケースは、症状がいったん治まったあとでも油断できないということを意味しており、新型コロナウイルスに対応するうえでの大きな課題が見えたと言える。再びウイルスが検出されるようになると、周りの人に感染させる可能性もあるため、国や自治体は今後、退院した患者についてより丁寧に経過観察を行うことが求められる」と話しています。
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【香港=角谷志保美】中国広東省政府は25日の記者会見で、省内で新型コロナウイルスに感染し、治療を受けて退院した人の14%から、再びウイルスへの陽性反応が出たと発表した。これらの人たちと接触した人への感染拡大は、今のところ確認されていないという。

広東省でも、2月6日現在で患者数1000人以上だったので、ある程度信頼できる値なのでしょう。
どうにもイヤーな事実ですねぇ。
 
この方は、今回再燃というか再発症するまで、マスクをしたうえで自宅安静加療されていたという事で、濃厚接触者ナシ、周囲に広げた可能性は考えなくても良いのは素晴らしいことだと思います。
 
それと、一つだけ安堵してもいいかもしれない話題として、広東省の14%の再燃例(実数が知りたいですね)のうちで周囲への感染拡大がみられていないことです。何故かは分かりませんが・・・・
 
一体いつまで自宅安静加療を続けたらいいのやら・・・・・・難儀ですねぇ。