若い頃ほどこういうのが好きだった。
(今は少し違う)
きっかけは結婚したばかりの親友の家に遊びに行ったら、
新しいマンションに古い日本画の掛け軸が
かけてあって、こういうのが好きなんだと言われたこと。
彼女には双子ちゃんのそっくりの妹が居て
その姉妹はとってもおしゃれで雑誌「セブンティーン」を
定期購入していて、ヘブバーンの写真を仕立て屋さんに
もって行って服を仕立ててもらっていた。
妹のほうが結婚したとき、これも遊びに行ったら
階段の踊り場に大きなガラスの花瓶に入った
山盛りのコスモスを飾っていた。
近くの土手から取ってきたのだという。
姉妹の部屋にしょっちゅう泊まって蚊帳の中で明け方まで話しこんだ。
一昼夜姉妹の家に居座っていると、その間あふれるようにある服を
何べんも着替える。
私は20代の頃こ出合ったこの姉妹にとっても影響を受けた。
昭和40年代のころの久留米での出来事。
柳行李のような箱は、叔母のところからもらってきたもので
カメラの部品入れに使っている。