前回最後に紹介した写真、見にくかったのでもう一枚アップ。 これは、ヤスリがけをしたあと、強度を高めるためにクリアのラッカー塗料を染み込ませたところです。
通常、現代船模型は、木目を消す”目止め”をしなければならないのですが、この船の場合はこの木目を生かす為、それをしていません。目止めの方法の一つとしては、プラ模型用の目止め剤”サーフェイサー”を目の荒い順に塗ってはヤスリをかけるという作業を繰り返す方法があります
喫水より上部をブラック、下部を”艦底色”で塗装します。 エアブラシを使うと、綺麗で早く仕上げられます。
その他、舵(ラダー)を木材で自作しました 付属の金属製の舵は、厚みが足らず、存在感がなかったからです…。
甲板上の構造物です。 形から推測するに、乗員が出入りするハッチ、換気・採光の天窓など。 これらはすべて、付属していた木材の土台の上にウォールナット材で”デコレーション”するようにして作ります。
まだ荒削りですが、例のクリア塗料を塗って磨けば、結構さまになります 後に、裏側をダークブルーに塗った透明プラ板を窓ガラスとしてはめ込みます。
甲板下地材に構造物の形を写します。これは”構造物を甲板上ではなく下地板に接着する”ためです。 こうすると甲板上がどっしり落ち着いた雰囲気になります。
甲板表面材は、中央部から、構造物を配置する場所を避けて張っていきます。
少し張り進めました。 板の配置の仕方には何種類かあるのですが、参考資料が無かったので、最もよく目にする互い違いの張り方を採用。 板の長さも全体を見て見栄えのする長さにしました。(要するにテキトーです)
板の間が黒いのは、防水材を再現したためです。 これは板の淵を鉛筆でなぞって付けたもの。 モデラーさんの中には、黒い紙を挟むなんて”神業”を駆使する方も居ます。
甲板を張り終え、船上の構造物も配置し終えたところです。 (公開するんなら、もうちょっと片付けておくんだった…)
甲板の縁も綺麗に処理することができました
ちなみに、画面中央に写っているのは”ウィンドラス”。 碇の巻き上げに使うものです。 そのほか構造物も、実船においてもなくてはならない物ばかりです。 模型でも丁寧に仕上げていきます
次回は艤装です。