今日も例によって農産品の直売所に立ち寄ってきたんだけど、売り物にも春の匂いがしてきた。
明日からもう3月。いつまでも寒さでブルブルしていられないもんね。
で、ここで買ったのはフキノトウ一袋。
これは、テンプラとかフキ味噌にして食べるのがいいと思う。
独特の苦味が日本的というか、何というのか。
フキ味噌にする時は、余計な調味料は入れないで、単にこれを刻んで味噌と和えればいいのだ。
買物がこれだけでは悪いかなと思って店内を眺めていたら、60代と思しき夫婦がお椀を抱えてふうふう言って美味そうに何か食べている。
ん~ 何食べているんだろうとよく見ていたら、餅をすすっているようだ。
朝めし大食いして大して腹は減っていなかったけど、我慢しきれなくなってオレも注文してしまったのでアル。
ここはセルフサービス。
レシートを厨房内の従業員さんに見せるのだけれど、肝心の従業員さんがいない。
で、5分ほど待つ。
50代と思しき従業員さんが戻ってきた。
「これ頼んます。」
従業員さん「ありがとうございます!」
これは「けんちん雑煮餅」なんだけど、驚いたのはそのボリューム。
200円だから申し訳程度の中身だと思ったけど、お椀になみなみと注がれた汁とモチ。
ま、このあたりはサービスなんだろうと思う。
肉は入っていなかったけど、田舎味噌の風味と何から取ったのかこのダシ。
野菜たっぷりで、今までになく美味しいケンチン餅であった。
さっきの60代の夫婦が、「美味しかったです。」と厨房に声をかける。
ん~ 田舎ではよく見られる風景だ。
テーブルは二つで8人がけ。
子供連れの若いママと子二人。ママの実母と思われる人と相席となる。
ママ一家はキナコ餅だ。子供二人は一所懸命モチと格闘。
微笑ましい光景だ。うちらもそう見られた時があったのだろうか。
相席のお母さんがオレにお茶を入れようとしたけど、遠慮した。
ありがとね、お母さん。
地方の町ならではと思ったシーンであった。
福島県大玉村産業振興センター。