お気に入り いろいろ

古いもの、新しいもの、気ままに…

外居[行器](ほかい)

2013-03-06 10:29:32 | 古いもの
    

骨太で無駄のない姿。
「まるでエジプトみたい」という言葉がでてしまうほどの造形です。
そして、古い黒漆大好きな者にとっては、この漆黒の世界は何ともいえません。
ほかいは、鎌倉・室町時代の絵巻にもでてくるのですが、食物を他所に運ぶ容器でした。
時には、首桶として使われたこともあります。
江戸に入り、婚礼や祭礼のときに祝いの料理などを入れるようになったとか。
写真のほかいは、鎌倉末~室町初のものと思われます。
古手として知られる鎌倉東慶寺のものでさえ、江戸初といわれています。

 (径38,5センチ、高45センチ)
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 鎌倉時代の金銅仏 | トップ | 埴輪残欠 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

古いもの」カテゴリの最新記事