文屋

文にまつわるお話。詩・小説・エッセイ・俳句・コピーライティングまで。そして音楽や映画のことも。京都から発信。

◆「ウッドストック」の映像を見て泣くなんて、DVDもなかなかのもんだ。

2007年06月01日 21時32分21秒 | 音楽


なんとなくDVDのソフトばかりが少しばかりたまってきたので
DVDの再生プレイヤーをやっと購入。
事務所のパソコンでも見ることはできるのだけど
それに、自宅の居間にもあることはあるけど
ほとんど家のものに独占されていて、
というよりも、オペラなんかで、長い時間
居間のテレビを専有することもできず
かといって、自分の部屋のテレビは、極小画面だしで
購入は、いつでもいいやと思っていたが、

マゼールの「マーラー9番」
クライバーの「ベートーベン4&7番」
カラヤンの「ブルックナー8番」
ギーレンの「英雄」
ピアソラのライブ

などを手に入れたものだから

「ひょっとしてステレオにつないだら音だけでも
満足できるかも」という考えで買ってしまった。

それで、このごろは、家で電気を消して
よくDVDをかけている。

映像があると、酒が進む。
オーディオの音だけだと、なんとなく居住まいを正して
聴いてしまうけど、映像があると
気をゆるませて、しばしカフェみたいに
だらだらと酔いながら見ることができる。

この前の夜、
クラシックのあとに
「ウッドストック」の映像を長々と見た。
まあ、印象としては、とにかく「甘い」のひとことにつきる
白人の面々が、黒人の模倣をひたすらやってる図が
ぷんぷんする。
ニューポートのジャズ祭のロック(白い)お祭りといった
風情。と思ってみていたら

ザ・フー
ジャニス・ジョプリン
と最後のほうに出てくるに及んで、、、、、
涙ぐんでしまった。

トリのジミ・ヘンドリックスには、
もう、ちと、震えました。

白黒超えてる。

彼の霊感のような、あるいは、トリップから零れ出す
音の創造は、マーラーやブルックナーなどの
音楽よりもある意味で、パーフェクトじゃない。
などと、ジーンときて、
ヴードゥ・チャイルドとパープル・ヘイズに
ただただ殴り倒された。

でも、この映像における、音楽は
ジャニスとジミに尽きる。
彼らがステージでなにをやったかが、はっきりと映っている。
いまから遡上してよ、
ジョー・コッカーなどは、寂しい映像だし、
CSN&Yは、反ブルーアイドソウルで、洗練は
されているんだが、厚い厚いスクエアな西洋音楽は、超えていない。

ジャニスとジミは、ジャズもクラシックも完璧に超えた
至極、まっとうなプロフェッショナルに見えた。
彼ら、ふたりは、観客に音楽以外のことを
微塵たりとも語ろうとしていないことも心が動かされた。
突然、坩堝なわけだ。

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2 コメント

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おひさです (eri)
2007-06-04 19:59:11
「坩堝」ってどういゆ意味&)読み方も。。。
教えてくださいませ。
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るつぼ ()
2007-06-04 20:13:36


突然、坩堝は、ちと乱暴でした。

坩堝は、「ルツボ」です。

コーフンのルツボなどといいますね。

元々の意味は、金属を溶かす壺のことですが

あの舞台、客への「すりより」もなにもなく
いきなり、パフォーマンス(音楽)満ちる
自分の壺へ引っ張り込んだ気が
したものです。

きょうの朝

マーティン・スコセッシ監督の
「ボブ・ディラン」のドキュメントを見だして
タイムリミットで出勤してきました。

ジョン・ヤコブ・ナイルスという
アメリカ民謡の歌手がでてきて
ちょっとその声と歌にショックうけました。
ウッディ・ガスリーも新鮮でした。

また、書きます。
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