文屋

文にまつわるお話。詩・小説・エッセイ・俳句・コピーライティングまで。そして音楽や映画のことも。京都から発信。

■西本智美指揮の京響コンサートへ行った。

2007年04月25日 16時55分34秒 | 詩作品

きのうは、西本智美指揮、京響のコンサートへ行った。
クラシックのライブは久しぶり。
コンサートのチケットは、京都市美術館の「エルミタージュ展」を
兼ねていて、絵も観た。

ヴラマンク

ベルナルド・ベロット

アヘンバッハという人の「ナポリ湾の花火」

この三点がよかった。

音楽の出し物も連動していて、ムソルグスキーの「展覧会の絵」。
チャイコフスキーの「ヴァイオリン協奏曲」「1812」、
アンコールに「花のワルツ」。

アンコールがとてもよかった。


★久しぶりにリーディングをやります。

2007年04月17日 10時25分13秒 | 詩作品


ひさしぶりに、詩のリーディングをします。



2007年04月21日(土) 時間 17:30(270分間)

会場 古書と茶房 ことばのはおと

京都府京都市上京区油小路通下長者町下ル大黒屋町34(map)
市営地下鉄・丸太町駅/今出川駅下車徒歩約20分/市バス・(JR京都駅より9号または50号系統で約25分)堀川下長者町バス停下車約3分

地下鉄丸太町駅から丸太町通りを西へ。油小路通りで北へ上がって
下長者町通りの手前です。


料金 (1ドリンクオーダー+チップ制)

問い合わせ 言鳴-ことなり-(代表・窪ワタル) (robo_wataru@yahoo.co.jp)

詳細 京町家朗読会・言鳴-ことなり-もお蔭様をもちまして、めでたく一周年を迎えさせて頂くことができました。
そこで、皆様方への感謝を込めて、記念ライブを開催させて頂きます。

普段のオープンマイク形式の朗読会とはまた一味違った詩の宴をお楽しみ下さい。

なお、今回は、初の試みとして、定額の入場料は頂戴致しません。
御代は観てのおかえりとさせて頂きます。
1ドリンクオーダーでお楽しみ頂き、お帰りの際、お客様お一人、お一人がお楽しみ頂けた分だけ、御代として頂戴致したく存じます。

【開場】17:00
【開演】17:30
【終演】22:00

【出演】

第一部

杏さだ子
池上宣久
岡室美千代


第二部

小笠原淳
鈴川夕伽莉
chori

第三部

萩原健次郎


ぼくの持ち時間は、なんと、40分。
ながーい。

久しぶりに、一冊朗読するかも。

●自分の感じたことを自由にのびのび書き表現することなんてできない。

2007年04月15日 20時44分17秒 | 

このごろよくある詩。

ちっとも刺激のない陳腐この上ない詩。

それは、勘違いしている詩。

昔、学校で習ったままに、

詩とは、

「自分の感じたことを自由にのびのび書く」

といった代物。

学校教育の弊害。
詩を殺してしまいそうで、ちょっと言っておきたい。
詩をなめるなと。

そんなことできるわけがない。

それが絶対に不可能だから、詩を書いているのに。

●自分の

って、自分って、わかるわけがない。わからないから生きている。
ぼくは、なぜ豆腐が嫌いなのか、それすらわからない。

●感じる

って、感じても、それは言葉にすれば、ちんぷんかんぷんで
言語で再生、再生成、リプレゼンテーションなんて
できない。できるんだったら文学はとっくに絶滅している。

●自由にのびのび

言語は、言語表現の方法は、もはや枯渇していて
枯渇しているが故に、自由にと言ったとたんに人は、
既存の言語法の規範に緊縛される。

●書く

という方法も、どこにも保証はない。書かなくても、
あるいは、書かず、音楽にしたほうが、感情や感覚は、
より正しく、リプレゼンテーションできる。


いちがいには言えないけれど、
「わかりやすい詩」などと言う人たちにかぎって
こんのなことを言う。

それが不可能だから、詩を書いているのに。

「自分の感じたことを自由にのびのび書」いた詩など
読んだことがない。

だから書いている。

このわかりやすい命題を飲み込んで
それから詩を書いてくれ。

いや、書かなくても、音楽にしてくれ。








★伊東論を久しぶり。音楽はもう、過激に飢えて。

2007年04月13日 14時42分09秒 | 日録雑感
みなさん、お久しぶり。
伊東静雄論の第7回目をやっと書きあげる。
大阪の出版社「編集工房ノア」のPR誌『海鳴り』に
連載中です。連休明けには、出るでしょう。
大きな書店で問い合わせていただければ、
無料でいただけるはずです。
前回で、伊東の卒論「子規の俳論」にふれましたが
今回もその続き。

日記や彼の卒論、詩作品や、手紙までずっと
読んでいると、近しい感情が湧いてくる。

あんまり、接近してくるのもよくない。
対象なのだから、シンプルにテキストと向き合わないと。

きのう、松坂投手のインタビューがよかった。
「清原には、尊敬はしても敵対心は沸かないけど
イチローには、なぜだか、敵対意識がある」というようなことを
言っていた。当たり前のことだ。

プロ意識とは、目的意識のことであり、
感情ではない。プロにとって、感情とは、時に邪魔になり
目的を濁らせる。

松坂投手は、優れたプロフェッショナルだ。

今回の伊東論は、短い。次の展開への扉となる予感。
末尾は、次のような言葉。

 「読人不知」とは、そうした回避の署名なのだろう。詩人に、
 現実や現在がある。そしてそれを自覚しつつ「内的真」をあぶ
 りだそうという意志さえある。ところがこの現実に、偽装に似
 た衣を着せる。伊東の場合、そうしたアイロニカルな衣装が、
 五官的触知に拠る、国文学的な語法であった。

甘い。甘すぎる。松坂を見習いたい。



音楽、

あいかわらず、ブルックナーとマーラー主体。

最近、

エネスコ。(〜1955)ルーマニアのヴァイオリニストだが、
管弦楽曲でも鋭い曲を書いている。
ほそい、狂的。
ヴァイオリン・ソナタやピアノ四・五重奏曲なども。

アルヴェーン。(〜1960)スウェーデンの作曲家。
「岩礁の伝説」という管弦楽曲。暗し。胸おどる。

ヘンツェ。(1926〜)ドイツの作曲家。まだよくわからない
けども、この音楽は、尋常では対処できない。胸おどる。

その他、やはりアルヴォ・ペルトとギャビン・ブライヤーズ
など。

コルトレーン。(〜1967)ジャズ、サックス。
先日「情熱大陸」の「不肖・宮嶋」のバックで鳴ってて
久しぶりに、驚いた。コルトレーンは、耳の端で鳴ってて
こそ、偉大さに驚く。で、突然「クルセ・ママ」などを
取り出して聴く。エルヴィン・ジョーンズの力は大きい。
マーラーなんかよりも、現在だと思う。

メンデルスゾーン(〜1847)言わずと知れた。
やはり天才。耽美、審美の人。交響曲の3と4。室内楽
それから、管弦楽シンフォニーなども。だいたい
若書きの曲は、誰しもあまりよくないが、この
メンデルスゾーンは、十代の頃から凄い。
その少女漫画的な美少年ぶりの肖像も綺麗。
水墨画のような絵も、なかなかのもの。

そんなこんなです。



阪神タイガースは、強いのやら弱いのやら、不明。