文屋

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●ジョン・ケージの音楽を聴きながら、子猫吸引という魅力的な行為を知った。

2010年06月11日 22時11分09秒 | 日録雑感

きょうは、事務所で、
ジョン・ケージの1940年の頃の作品を聴いていた。
1940年ですよ。古いなあ。
ジャズでたとえれば、パーカーはまだ
ジェイ・マクシャンかなんかの楽団の一員で
ダンス音楽やってたんじゃないかな。

そのジョン・ケージの音楽を聴きながら、
「本気かよ」って笑ってしまった。
ほんとに笑える。
キダ・タローみたいなんだもの。

「アカデミックのための道楽趣味」というタイトルの
曲なんだけど、ほとんど、吉本新喜劇のテーマ音楽のよう。
ポルカの剽窃かな。
あまりに無防備。道楽なんだからね。

で、お口直しにチャーリー・ミンガス。

「ミンガス・プレゼント・ミンガス」。
こちらは、同じシニカルでも、
イデオロギー、混ざっている。
ジョン・ケージって、完全にノンセクト。
お笑いなんだから。

ちなみに、このケージの曲、ピアノは、
ゾルタン・コチシュです。
バルトークなんかやってますね。

ミンガスは、確か、50年代末か、60年代初頭の音源。

圧倒的に、ケージのほうが、アヴァンギャルド。
圧倒的です。笑えるほどに。

ミンガスは、ただのジャズマンかもしれません。
ただね。エリック・ドルフィは、少し病的に、ジャズを
壊している。ミンガスは、セクショナリズムの
大将みたいに、保守的。

ぼくは、ケージの初期の頃の
動物的な抒情が大好きだ。
植物的な抒情かもしれない。
空腹だから、洩れる抒情。

でもね。ミンガスは確かに、ジョン・ケージの
影響受けてるね。
ジャズって、クラシックの影響受けてないようで
結構、野性的に受容している。

パーカーが、ヴァーレーズの音楽を聴いて
即座に、「弟子入り」を志願したように。
それは、とても保守的な丁稚精神だったんだよね。



というよりも、ジョン・ケージの性癖として
書かれていた記述でびっくりしたのが

子猫吸引

というもの。

口の中に猫をくわえて、吸い込むという習慣。

なんだこれ。

ぼくも子供のころ、猫の獣毛の匂いをかぐのが
やめられなかった。

脳に常習性の覚醒、トリップを促すそうな。



きょう聴いた、ジョン・ケージの音楽は、

そういえば、

子猫吸引の、匂いがした。

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1 コメント

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Unknown (田中宏輔)
2010-06-12 00:22:01

動物虐待っぽい感じのタイトルに

つられました、笑。

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