文屋

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●「スタジオ・ボイス」5月号で菊池成孔が「ロックに焼け死ぬ」と言っている。

2005年04月15日 10時33分56秒 | 音楽

久しぶりに「スタジオボイス」を買った。
「ポストジャズのサウンド・テクスチャー」5月号。

ジャズの超克。

というような話題の時に、

山下洋輔---坂田明---中村誠一の流れから
はにわオールスターズ---生活向上委員会---渋さ知らず
片山広明---コンポステラ---篠田昌巳

になるのかなあ。

案の定、この周辺を雑誌はとりあげている。

しかし、少しだけ新しい波の音が聞こえる。

菊池成孔が、関係アルバムで挙げているのが、ほとんど
マイルス・ディビスなんだけど
『ダーク・メイガス』の中に、マイルスのこの音楽のことを

「焼け死ぬようなロック」って言っている。

超克って、焼け死ぬことだったんだと、この言葉は、沁みた。

ジャズで、焼け死んだやつなんて、
パーカーでもドルフィーでもなくて

マイルスだけじゃないかって。
しかも、隣組のロックのフィールドで焼け死んだのだ。

あとは、ローランド・カークと、ジャニス・ジョプリンくらい。

詩人で、誰がおる?

と問うても、唇寒し。

やってるフィールドなんて、関係ないんだ。

焼け死ぬのに。問題は、「焼け死んでいるかどうかの」
「アクチュアルなパフォーマンス」が、どっかにあるかということ。

問題の所在を表現のフィールドにあずけたり
恒常的な、表現主体の倫理にあずけたりしても、何も越えることはできない。
「熱」、それがあって、自らの体温で、焼け死ねるかだろうね。

そういう音楽あるだろうか。
文学あるだろうか。
芸人いるだろうか。



てなこと思った。



     --------------このこと、断然つづく

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1 コメント

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Unknown (radionova)
2005-04-18 01:48:02
>隣組のロックのフィールドで焼け死んだ



コレ、最高です(笑)

マイルスはこのライブあたりの後、ホントにしばらく死んでましたもんね。

このアルバムは持ってないので、聞いてみたくなりました。
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