悲しい歌、「セントジェームス病院」。
昔は、浅川マキだったなあ。
かすれた声。それにからむ南里文雄のトランペット。
そのころ京都に「地獄の季節」という名の飲み屋があって、
「コットンクラブ」→「みかどや」→「レオ」→「とり一」
この辺で夜が明けて、朝になってもあいてる→「上海」までいって
この「上海」は、朝の酔っぱらいばっかりがたむろして
ケンカが花盛りで、よくぼくらは「きょうも、上海事件」なんて
よく言っていた。
「コットンクラブ」でよく聴いた「セントジェームス病院」は
アール・ハインズ。
「FATHA」というアルバムで、この老練のピアニストが
泣きながら歌うの。ほんとに最後、嗚咽する声がはいってる。
それからいま、
タワーで買ってきた、
●ジャック・ティーガーデンの4枚組に入っていた。
「セントジェームス病院」。
一曲で、ぼくのある人生の一脈は語れる。