Pa'Lante!(パランテ!)

ジャズじゃ、ロックじゃ、サルサじゃ、ソウルじゃ、ファンクじゃ、歌謡曲じゃ、ジャージャー。

命日記念。私的マイルスの10枚。

2006-09-28 23:11:07 | Jazz / Cross Over
ご存知の通り、本日、9月28日はマイルス・デューイ・デイヴィス三世の命日でアリマス。だから、理由はイラナイ。今日のところは、マイルスを聴け!という記事になるのですね。

と、言うコトで行ってみますワ。
私的!よっく聴くマイルスの10枚!

ちなみに、アタクシ、マイルスのアルバムは現在51タイトルしか所有していないので、案外と、主要な作品を聴いていなかったりしマスが悪しからず。
なお、当記事に於ける表示順は単に年代順っス。



『Relaxin'』(1956)

マイルスの音楽は厳しさだけではナイ。
タイトル通り実にリラックスした雰囲気。
ミュート・トランペットでこんなにも暖かみのある音楽が出来るとはサスガ。
聴く人を圧倒する音楽ではないが、実にイーネッ!


『Seven Steps To Heaven』(1963)

ワンホーンで聴かせるスローナンバーのなんと渋い事か。
そしてカルテット演奏のシャープさ。
世間一般に流布している「カッコいいマイルス」のイメージ通りのアルバム。
見過ごされがちなアルバムな気もしますが、ワタクシ、激薦!
(私も最近まで見過ごしてました、と言うか、ようやく最近購入して聴いたみたら、サイコーじゃないッスかコレ・・・。やはり、マイルスは全部聴かないと勿体ないというコトを思い知らされた次第でアリマス。)


『Sorcerer』(1967)

集中力がない時でも、この音楽には集中させられてしまう。
超濃密なスッゲぇアルバム。
演奏内容は一般的なジャズから相当にハミ出してますが、当時隆盛を極めていたフリージャズとは全く違い、異形でありながら実に美しくて激しい。エレクトリック以前の60年代マイルスを一枚選ぶなら私的にはコレ。


『Nefertiti』(1967)

コレも凄作。『Sorcerer』とは双子関係にあるアルバム。
だから、言いたい事は『Sorcerer』と一緒。
必ず聴くべきアルバム。


『1969 Miles』(1969)

エレクトリック、と言っても鍵盤がエレピである事と、一部の曲でベースがエレベなだけ。
重要なのは、エレキか、アコースティックか、ではなく、リズムの変化と、モードの拡大解釈。
つまり、タイトで激しいポリリズムと、何でもアリに近いソロ。
そしてナニヨリ、バンド全体での猛進するグルーヴ感。
慣れなきゃ、メチャクチャに近い音に聴こえる筈なのに、何でこんな惹き付けられるんでしょっか?
そしてマイルスのラッパのソリッドさにも圧倒されマス。


『Bitches Brew』(1969)

最初は全然理解不能でしたが、今となっては、こんなにカタルシスに溢れた音楽もナイと思います。全マイルスで一枚、と言ったらやはりコレなのかもしれません。
(アタシャ、まだ全マイルスは聴いてないので、なんとも言えませんが、現状ではコレが一番好きなアルバムです)
とにかく圧倒的な凄作。
呪術的な音空間に圧倒されマス。


『Live At The Fillmore East』(1970)

圧倒的ライヴその1。
1969年のライヴに残っていた4ビート曲は姿を消して、完全なエレクトリック・マイルスの世界。
70年のライヴは本当に凄い。
またしても呼吸を忘れて聴き入るしかない。


『Miles Davis At Fillmore』(1970)

圧倒的ライヴその2。
究極的に攻撃的な音楽。
コレに血が騒がないヒトは、病院へ行こう。


『Live-Evil』(1970)

圧倒的ライヴその3。
毒ガス度アップ。
もぉ、死にそうに凄い。


『On The Corner』(1972)

マイルス流ファンクの頂点。
その後の邪悪毒ガス音楽とはかなり異なる色合い。
ですが、当然、異形の音空間。
COOOOOL!!!


所謂、主要なチョー名盤と個人的な嗜好は異なるもんでありまして、『'Round About Midnight』(1956)も、『Kind Of Blue』(1959)も、アタクシ的な選択には今回は入りませんでした。

ちなみに、主要なトコロでまだ聴いていないのは、50年代までの幾つかとか、80年代の幾つかとか。要するに『Dig』(1951)とか『The Man With The Horn』(1981)とか。

しっかしマイルスは効く。
コメント (2)
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