Pa'Lante!(パランテ!)

ジャズじゃ、ロックじゃ、サルサじゃ、ソウルじゃ、ファンクじゃ、歌謡曲じゃ、ジャージャー。

パタートは小さな巨人です。

2006-02-19 23:39:25 | Latin Jazz
レイ・バレット(Ray Barretto)の訃報に接し、ついつい心配してしまうのが、パタート(Carlos "Patato" Valdes)ですね。
ジャズ・ファンには"Potato" Valdesとして知られていますが、ソウデス、あの、ケニー・ドーハム(Kenny Dorham)の「Afro-Cuban」(クラブ・ジャズ系の方にはすっかりお馴染みですね)などでコンガを叩いていた、アノひとです。
なんせ、レイ・バレットより全然年上の筈なので、80代でしょう。大丈夫でしょうか。(というか、まだご存命なのでしょうか?)

とか、余計なコトを考えながら、今日はコレを聴いておった次第デアリマス。

カルロス・パタート・ヴァルデス(Carlos "Patato" Valdes)
「Unico Y Differente」(1999)

パーソネル的にも、近年のレイ・バレットの作品と重なる方々が参加していたりしますが、こちらも極めて質の高いラテン・ジャズ・アルバムです。
サウンドの若干の違いとしては、主役のコンゲーロ(コンガ奏者)の、プレイスタイルの違いが、そのままサウンドの違いにもあわれているような気がします。即ち、コッチの方がスウィング感があって、軽いサウンドです。(良い、悪いの差異ではなく、単にサウンドキャラクターの違いです)言うならば、レイ・バレットは若干縦揺れがありますが、パタートは完全に横揺れです。

と言ったトコロで、時間が来ました。
続きは後日ゆっくりとまた書きます。

ぢやあ。
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RC雑広!

2006-02-19 23:03:03 | その他
全くもって音楽のハナシではないのですが、RC(ロイヤルクラウン・コーラ)の話を続けておったところ、ワタクシの在籍するバンドの首領、チャーリー宮毛からこんな画像が届きました。



「LOOK」という雑誌の1962年7月号に掲載されたRCの広告だそうです。
マサにレイ・バレット(Ray Barretto)が最初のヒットを飛ばそうかという、そういう頃デスね。

もイッチョ!



チープなアメリカ文化がビジュアルから匂うという始末。
ブッシュのアホウさ加減とは全く別に、コーラやホットドッグみたいなアメリカ文化にはやはり惹かれるモノがあります。
ワタシのブーガルー好みも、その線の上にあると思われます。ハイ。

もしもアナタが、コノ手のモノが好きだったら、チャーリー宮毛のブログに是非行ってみて下さい。
シナモン・テイストぷんぷんで、アナタを待ってゴザイます。

命果ててもシナモン・テイストでゴウ~!

ぢゃっ。
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訃報!!!!! レイ・バレット!!!!!

2006-02-19 01:09:00 | Salsa / New York Latin
当ブログ最多登場で、近日中にも登場予定だった、コンガの巨人、レイ・バレット(Ray Barretto)が亡くなった!!!
記事はコチラ。

Cottonwoodhillさんという方からトラックバック頂きまして知りました。
2月17日、昨日だそうです。76歳。
奇しくも、プエンテ御大と同じ享年ではないですか。
う~ん・・・。唸るしか無いです。
2000年に入ってからも、名盤と呼ぶにふさわしいアルバムを出していたので、残念です。

ワタクシが在籍するラテン・スウィンガーズのフライヤーの中でも、リスペクトするヒトとしてワタシが挙げていたのは、ジョー・バターン(Joe Bataan)と、このレイ・バレットだったんでス。それくらい、好きなミュージシャンでした。ホントに偉大なミュージシャンでした。
冥福を祈ります。

実は、年齢が年齢だけに、何となくそろそろヤバイんじゃないのと思っていて、先週のラテン・スウィンガーズのライヴの時に、コンガのジン君とも「レイ・バレットって、まだ大丈夫なんだろかね?」くらいのハナシをしていたバカリだったんですよね。

とにかく、どれだけ言っても言い足りないくらい偉大な人だったんですが、一般にはそれほど知名度の高いヒトではないので、少し説明しますが、簡単に言うと、コンガ奏者です。と、同時に、バンド・リーダーとして、数々の名盤を作りまくって来た、ニューヨーク・ラテン界の張本勲のようなヒトです。(「~喝ッ!」とは言わないと思うが)

レイ・バレットの偉大なトコロは、まぁ、当たり前のハナシなんですが、カッコいい音楽を作り続けたトコロですね。50年以上!!!
ニューヨーク・ラテンの屋台骨。
(リスペクトと哀悼の意を込めて申し上げますが)ホントウにスゲェエエエエエッッ!!!!!ミュージシャンでした。

50年代はマンボを支え、同じ時期に、バード・バップ全盛のジャズ名盤にも多数参加し、60年代からは、NYラテンの牽引車。チャランガ、ブーガルーから、ラテン・ジャズまで。70年代には、ラテン・フュージョンや、ラテン・ファンクなんてやってしまうし、桁外れで旺盛な創作意欲。まさに巨人。
そして、モチロン、サルサの最前線で、強力なハード・サルサを量産し、ファニア・オールスターズ(Fania All Stars)の中心メンバーとして、世界にサルサを広めた立役者でもありまスね。

ヒット曲というコトで言うと、1962年の「El Watusi」が一番有名かもしれません。R&Bチャートで、20位以内とかいう、そんくらいのヒットなんですが、オリヴァー・ストーンの「JFK」でも、1963年の夏を回想するシーンで使われていたんで、62~63年のアメリカを象徴させるくらいには知られている曲ってコトでしょう。

レイ・バレットのリーダー・アルバムは、多分40~50枚くらいはあると思いますんで、全部集めるのは大変です。アタクシも20枚程度しか持ってないんですが、特にオススメなのを幾つか挙げておきます。


「Senor 007」(1965)

タイトル通り、「007」の音楽を粋でイナセなラテンで!
チャランガとマンボとジャズが混じって、その上でCTI的な感覚も在るような無いような。
いずれにしろCOOOOL!な一枚。
アホなジャケットも最高。


「Acid」(1967)

ラテン・ブーガルー・ニューヨーク!!!!!な一枚。
B級って言葉が似合うブーガルーなのに、叩き付ける如く鋭利な音楽性。
ありえないカッコ良さ!!!!!
ブーガルーの金字塔!!!


「Hard Hands」(1968)

JBっぽいラテン・ソウルとサルサが半々な構成。
しかし、コレまた、恐ろしいまでに鋭い、切れまくりの内容!!!
スっげぇーっぜ!!!
何というカッコ良さ!!!
息つくヒマなし!
本当に人間ワザなのか?


「Que Viva La Musica」(1972)

何と言っても、「Cocinando」を収録しているので、絶対外せない一枚。
サルサの絶頂期を象徴する一枚ってことで、さぁさ、ヨござんすね、お立ち会い。


「Indestructible」(1973)

サルサ王道ど真ん中名盤!!!
これがサルサじゃぁぁああああっっっ!!!な一枚。
ステキなジャケットに笑みもコボレますね。


「Can You Feel It」(1978)

ラテン・ディスコ・ソウル・ニューヨーク!!!
踊れぇぇえええッッ、なアルバム。
気持ちよか~!!!


「Rican/Struction」(1979)

アフロ・ラテン・ニューヨークなスゲぇ一枚!!!!!
ニューヨーク・ハード・サルサの最高峰。最高傑作。
とアタクシは思っております。
シャープなリズム! テンション・バリバリの尖った和声! 狂ったようなハイテンション!
聴かずに死ねるか!
いつもながらシュールなジャケット。
(手をケガしたから、こんなジャケットなんだそうで・・・)


「Handprints」(1991)

割と影の少ない、コンテンポラリー・アメリカなラテンジャズ・アルバム。
しかし、当然ながら鼻血ポイント多数!!!
気を付けて聴け!!!


「Trancedance」(2000)

コレぞラテンとジャズのイイトコ取り。
最高のラテン・ジャズ。
クール!スムース!エキサイティング!
陰影に富みまくった超絶COOOOOLミュージック!!!
なんて贅沢な音楽なんでしょ!

これだけじゃないのヨ、名盤の数々!!!!!
とにかく、スンげぇ音楽を作り続けた偉大なレイ・バレットに、黙祷ぉぉおおおッ!!!!!
コメント (11)
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