Pa'Lante!(パランテ!)

ジャズじゃ、ロックじゃ、サルサじゃ、ソウルじゃ、ファンクじゃ、歌謡曲じゃ、ジャージャー。

雑魚(じゃこ)前ウェザー・リポートが実は最高。

2006-02-02 23:50:11 | Jazz / Cross Over
ウェザー・リポート(Weather Report)
「Tale Spinnin'」(1975)

多分、ウェザーの歴史の中で、一番、ワールドミュージック的要素が多かった頃でありましょうが、別にそう言う理由だけではなくっても、実はワタシはウェザーのアルバムではコレが一番好きだ。ワールド、と言いましたが、ココには、サウンドカラーと、リズムと、フレーズと、何からナニまで、世界がありますノよ。西洋も東洋もアフリカも中南米もアルあるよ。インディアンも居そうだし、アジアの竹林もアル。しかし、NYとかロンドンはありません。
あ。あと、宇宙はアリマス。ステキに満載。

実は、このアルバムは、アンリ・ルソーみたいだなと思ってオリまして、何かって言いますと、即ち、描かれてるモノがヒトと自然でアルと言うコト(←この比喩が抽象的か・・・。スンマセン。)と、手法が、写実でも抽象でもナイというコト。しかも、ゴタ混ぜっぽい。

とか言う下らない説明は、サッサとやめまして、曲、行ってみよ。

で、ワタクシとしての最大の聴き物は、3曲目の「Between The Thighs」!!!
「股間からの光景」という、アナガチ間違ってはいない邦題も付いておるんですが、コノ一曲の為だけに購入しても損はナイです。イントロの、エレピに絡むバスドラ、堪りません。ウネリまくるシンコペで絡んでくるベース。更にシンバル。カップを、コチラ、若干異なるシンコペで重層的に絡みまして、コヤツら、ビートの博士課程修了コース。不感症のワタクシでも堪りませんね。

そして、強烈過ぎるキメ!!!!!
火星が接近していたのも頷けるような、強力なキメであります。
ストマック・クロー。・・・痛いっての。

アルフォンソ・ジョンソンのベースとレオン・チャンクラーのドラムのコンビネーションは、実に、実に強力でありまして、ワタシのミゾオチをワクワクさせて、アタマをクラクラさせてやまないのでアリマス。きっと、アナタもそうなります。個人的には、この曲が、ウェザー・リポートの作った最高峰のトラックだと思っております。

しかしですね。コノ曲以外も凄過ぎ。
ウェイン・ショーターのソプラノの飛翔レベルも、最早、軽々と成層圏を越えるほどでありまして、この際、ステキな邦題で書きますが、「凍りついた炎」とか「緑依の老人舞踊」とか、アナタも一緒に飛んで行けますよ。
ザヴィヌルのシンセも、実にカラフル。アナログ・シンセだから、返って厚みもあって、イイんでゴザイマス。

まぁ、とにかく、この音は致死量の快楽であります。
いっぺんに服用されるコトをお勧め致します。

ぢやあ。
コメント (6)
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