さて、今回は帯です。
緞子の帯ではなく、黒地の生地に絞り染め。
反物を芯にはっています。
というのかな???
名古屋帯の長さ。
この手の帯は実家には何本もあるので
おび用の染生地の反物があるのだと思います。
着物のことはあまり詳しくないので
わかんないです。
だいたい全体的に半分に縫い込んでいるので
バリバリと壊していき
芯を抜くと・・・
絞り染めのところだけ
黒地が下に来ても真っ白に浮き上がるように
絹の当て布がありました。
なるほどね~。
帯としてみると、とてもハイカラというか
現代的なのですが
いざ、解いてみると
う~~~ん・・・・何ができるのかな?
もしかしたら帯のままで、ビスチェとかにしたほうが良かったのか?
色々な迷いが出てきました。
とりあえず、自分の持っているチュニックで型紙
(って言ってもものすごーくいいころ加減なの)
あれ?
結構生地としては足りないかも。
ということで、曲線を使うと結構生地が要るので
直線的なデザインにしました。
(と言うより、難しくなるので直線にして切りました(汗))
縫い始めるとちょっと楽しくて
さっさと作り終えてしまわなければ済まないタイプ。
治療前日でお酒飲めないので
(ま~た泥縄式血液検査突破法・・・そんなに苦労してこれだけかい?と今に主治医に言われそう)
せっせと作り
「木曜日の食事会に間に合わせたいの」とダ~リンを説得。
横にスリットを入れてみたけど
う~~~ん、作り上げてみると
やっぱり和柄なのよね。
Yoji Yamamotoの服を着ていた頃
こういう柄のものもあったけど、すっごく奇抜なデザインで
やっぱりあそこまで凝らないと地味になるのかな?
ちょっと失敗したかも、と後悔。
ま、祖母の着物はまだまだあったし
次回の勉強のためだわ・・・。
こんなかんじ。
何か物足りないでしょう?
襟元に赤が欲しいところよね。
ということで、治療のあと、早速赤のタートルを探しに行く。
ついでにスリットのところに付ける
なんて言うんだろう?チャイナ服のあのボタン?ふさ?もゲット。
ここが赤なら、下は黒?赤?
黒のタートルで合わせて、黒のパンツなら
これに赤の帽子でぴったりよね。
こんなものかな?
でも、ちょっと不満が残っているのは確か。
もしもライブ等で着るのならば
鹿の子の帯揚げを買ってきて
それをクシャっとした形でスナップで取り外せるように首元につけよう。
それと、赤の腕巻き?みたいなのも。
作りながら祖母がいつも行っていた言葉などを思い出していました。
女は賢く有りなさい。
女はたくさん勉強して、色んな知識をもって
その上でおおらかに子供を育てるものですよ。
学校だけではなくて、教養をね。
偏ることなく、広い視野を持つことが大切。
そして、男は美しくあらねばなりません。
賢い女になって美しい殿方を見つけなさい。
そして、女の子を持ったら、やはり賢く育てなさい。
男の子を持ったら美しく育てなさい。
ふ~む。
先日母校の中学の先輩方が
「人類アマゾネス進化論」を面白おかしく話してくださったが
あながち嘘ではあるまいと思っていた。
祖母もそういう考え方だったのかな?
元来メスは強くできているもので
ライオンに象徴されるように
オスは繁殖の時と一生に一度訪れるかどうかわからない「もしも」の時に働けば良いだけ。
でも、相当「もしも」じゃないと動かないし
だいたいはメスが戦いもするし、狩りもするし、子育てもする。
でも、美しいタテガミはオスにしかないのよね。
色んなことを思い出しながらの着物リメイクは
祖母との対話のよう。
祖母は12年ほど前に100歳で他界した。
おばあちゃま、またお話しようね。