ぶーくん読書録

今まで読んできた本について、いろいろ書いてみる。
ほとんど、ネタバレ!!

ヒストリアン・I エリザベス・コストヴァ

2011年10月12日 | 小説-海外-
2006年
日本放送出版協会



この翻訳者の方の文章が肌に合わないのか、
読み始めるとすぐに睡魔に襲われる。
普段、本を読んで眠くなることはないのだが(むしろ、眠れなくなる)
そんなに、変な文章と言うわけではないので、単に自分が合わないだけなのだろう。

ある日、父親の書斎から一冊の本を見つける。
その本の中ほどには竜の挿絵がかかれ、その本とともに手紙を見つける。

その後、父親はその父親と少女の母親にまつわる竜の本を巡る旅について語り始めるのだが、
少女とともに旅をしながら、ほんのちょっとづつ語っていく。
それが、実にまどろっこしい。

旅行に行ってはちょっと話して、そのあとを語りたくないと次の旅行まで話がお預けになる。
紀行小説なら、とても面白く読めると思うが、
この本の本筋は、
竜の挿絵が書かれた本にまつわるドラキュラの話であり、
私としては本筋の方をきっちり進めてもらいたい。

父親の回顧の話で
彼の恩師のロッシ教授も同じを本を所持し、その本の謎に挑んだ一人であることを知る。
ところが、そのロッシ教授が不可思議な状態で失踪してしまう。
ロッシ教授を探す鍵は竜の本にあると考え、調査を始めるが
そこへロッシの娘だというヘレンと出会い、二人で調査を始めていく。

そして、父親とオックスフォードへ行ったが
その日を境に父親は母親を探しに行くと置手紙をしていなくなってしまう。

ここからは、
父親から娘に当てての手紙での話と、
主人公の父親を探す旅の現在と過去を織り交ぜての謎解きになる。

ほとんどは父親の話で娘パートの部分はおまけ的にしか見えないので
娘視点で書く必要があったのか、今は疑問である。

この本では、
ロッシとヘレンの母親の話、竜の本を持っている人物が登場するなど
いまだ謎だらけである。

次のⅡで爽快に謎が解けるのを期待する。

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6 コメント

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日本語では分かれているんですね! (ぶー)
2011-10-12 08:04:03
娘視点で書く必要があったのか?
これはまことに疑問だと思います。
付け加えのようですが、最後まで行くと、
どこかで絡めなくちゃだめだったんだな、とは思いますが。

ポール(お父さん)とヘレンがイスタンブールに行くあたりからテンポアップすると思います。
でも、全体的に長すぎで、出来事が多すぎ。

ブッククラブでも「えっ?何処で猫が死んだの??」とか「本を持っている人は一体何人?」とかネイティブでもほとんどみんな完全に読めていなかったようです。ちょっと安心。
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ぶーさんへ (ぶーくん)
2011-10-12 10:54:24
たしかに、Ⅱに入って3分の1は一気に進んでますが・・・

本の所持者に近しいものは襲われるが
本の所持者は襲われない、その辺の謎がすっきりするといいのですが、
ただ、この本は映像向きですね。
よくよく見ると、映画化されるんですね、したのかな?
謎の描写は微妙ですが、風景の描写はすばらしいとおもいますw
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映画化・・・ (ぶー)
2011-10-12 23:25:54
されるようです。
まだだと思います。
ブッククラブでは「このストーリーが2時間に収まるとは到底思えない」というのが共通した意見でした。
でも、おっしゃるようにロケをいっぱいしてくれたらいいかも!!
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ぶーさんへ (ぶーくん)
2011-10-13 00:09:10
確かに2時間では無理がありそうですが、
ドラマ化だと中だるみがひどそうです。

2時間の前篇・後編がちょうど良いのでは?
この本って、長いようで手紙だらけで説明が多いので
脚本をうまくスマートにすれば
4時間というのがしっくりきそうですが・・どうでしょう?
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4時間か~ (ぶー)
2011-10-13 01:06:43
テレビならそのままつけてくれていそうな気がするけれど、
映画を2回にわたって見に行くかどうか・・・?

ここは田舎で待つことが少ないので
結構みんな我慢が出来ないよ。(笑)

都会なら大丈夫かも。

確かに説明が多いよね。
作者がそういう性格なんでしょうか?
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ぶーさんへ (ぶーくん)
2011-10-14 23:10:42
うははは!!
待てないですか!
ドラマでちょっとやって最後が映画とか多くなってきましたよね。
そういうのなら?でも、スパンが長くてストレスたまりそう・・
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