ぶーくん読書録

今まで読んできた本について、いろいろ書いてみる。
ほとんど、ネタバレ!!

イーハトーブの幽霊 内田 康夫

2006年01月22日 | 内田 康夫
1997/6/1 
中央公論社 
浅見光彦は岩手県花巻祭りの取材中「イギリス海岸」での死亡事件を知る。
さらに「さいかち淵」での毒殺死体・・・宮沢賢治ゆかりの地での”みたて”殺人。
光彦は、これで「銀河鉄道」が出てくれば完全に宮沢賢治の世界だと、感じていた頃またもや一人の男が電車の下敷きとなって死亡したのだ。
話の根源は子供の頃の転校生(風の又三郎)へのいじめとかなしい事故だった。
しかし、今回、宮沢賢治をモチーフにしているのだが、あんまりパッとしない・・・
読んでいて、宮沢賢治の雰囲気がまったく感じられないのだ。
しかも、電車に轢かれて死ぬ=銀河鉄道というのはいただけなかった。
あくまでも、銀河鉄道は、川でおぼれて死んでしまったカンパネルラと共に汽車に乗って旅をする。それなら、やはり死んでるところは川であってほしかった。
からすうりの灯篭でも一緒にしておけばわかりそうなものだ。
わたしは、宮沢賢治がすきであるので、今回の作品はちょっといただけなかった。

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