札幌・北海道のレトロ建物大好きおぢさん日記

札幌(北海道)のレトロでモダンな建物を見たり撮影するのを趣味としています。

木造校舎・廃校 深川市の閉校 3校を追加しました

2023-11-11 22:58:02 | 木造校舎・廃校

小学校  ※赤字はレポート済 ※緑字は今回レポート

  • 深川市立内園小学校(1963年深川市立納内小学校へ統合)
  • 深川市立納内小学校尚武山分校(同上)
  • 深川市立菊水小学校(1993年深川市立深川小学校へ統合)
  • 深川市立向陽小学校(1993年深川市立音江小学校へ統合。校舎跡は「ぬくもりの里芸術文化交流施設向陽館」として転用され、2003年に文部科学省の「廃校リニューアル50選」に選定された。)
  • 深川市立住吉小学校(1994年納内小へ統合)
  • 深川市立菊丘小学校(同上)
  • 深川市立入志別小学校(1995年深川市立一己小学校へ統合)
  • 深川市立多度志小学校〈初代〉(1997年統合により深川市立多度志小学校〈2代目〉へ)
  • 深川市立幌成小学校(同上)
  • 深川市立鷹泊小学校(同上)

多度志町(1970年・深川市に編入)

  • 多度志町立湯内小学校(1966年多度志小〈初代〉へ統合)
  • 多度志町立宇摩小学校(1967年多度志小〈初代〉へ統合)

中学校

  • 深川市立納内中学校〈初代〉(1981年統合により納内中〈2代目〉へ)
  • 深川市立菊丘中学校(同上)
  • 深川市立吉住中学校(同上)
  • 深川市立音江中学校〈初代〉(1981年向陽中と統合し音江中〈2代目〉へ)
  • 深川市立向陽中学校(1981年音江中〈初代〉と統合し音江中〈2代目〉へ)
  • 深川市立深川中学校〈旧〉(2014年音江中〈2代目〉と統合し深川市立深川中学校〈新〉へ)
  • 深川市立音江中学校〈2代目〉(2014年深川中〈旧〉と統合し深川中〈新〉へ)
  • 深川市立納内中学校〈2代目〉(2014年深川市立一已中学校〈新〉へ統合)
  • 深川市立多度志中学校〈2代目〉(同上)

※wikipediaより

 

「旧深川市立幌成小学校」 NEW    
 
所在地 深川市幌内160
開校年 明治44(1911)年
閉校年 平成9(1997)年
建築年 昭和3(1928)年

 

 

幌成小学校は現存する貴重な木造校舎 校門が現存しているのも嬉しい。

実際には両翼のかなりの部分を解体しているが、玄関廻り近辺を残し「幌成郷土資料館」となった。

内部は開館していなかったので分からないが資料室、収蔵庫、閉校時の職員室をそのままの形で展示、農機具などを収蔵している。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

1段高い旧校舎の下に新しいコミュニティセンターがあり、その横に記念碑があった
こちらもしっかりとした立派な記念碑である。
ここは以前は前庭だったのだろう。

 

 

 

 

 

 

 

また敷地入り口付近には「竜山小学校統合記念植樹」の碑と樹木がある。
昭和26年4月1日に竜山小学校と統合した際の植樹である。

 


2023年10月撮影

 

場所は国道275号線沿いで深川市から幌加内町へ抜ける道の途中にある
かつては多度志町の学校であったが、深川市に統合後に閉校となった。

 


※深川市史より

 

 

 

「旧深川市立宇摩小学校」 NEW    
 
所在地 深川市宇摩
開校年 明治31(1898)年
閉校年 昭和42(1967)年
建築年

 

 

前記の「幌成小学校」と同じ多度志町の学校であったが、こちらは深川市に統合をされる前に閉校したので正式には「旧多度志町立宇摩小学校」となる。

現在は敷地に「宇摩公民館」がある
入口には門柱が現存しているがプレートは「深川市宇摩公民館」である

中には立派な閉校記念碑があり、2つの時代の校舎の姿を垣間見ることが出来る

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


2023年10月撮影

 

国道275号線沿いにあり幌成小学校とも近い
明治の開校時は、開拓の人たちで結構な人口がこの近辺にいたと推測する。

 


※深川市史より

 

 

 

「旧深川市立入志別小学校」 NEW    
 
所在地 深川市一已町11-6
開校年 明治39(1906)年
閉校年 平成7(1995)年
建築年

 

 

旭川市から深川市へ行くときは高速道央道か国道12号線を使用するが
今回初めて道道57号線に入ってみる。

それは「入志別小学校」跡が57号線沿いにあるからだ。

しかし実際には道道と旧校門の間に水路があり、なぜここに校門が?

 

 

 

奥に見える校舎解体後に建てられたと推測する会館のような建物
その前にポールがあり、その土台をよく見るとこの地に移設したと書いてある。

 

それではと会館の奥の広場に行って見ると閉校記念碑があった
さらに隣も空きスペースだ 結構大きな校舎があったのだろうか。

 

 

 

 

 

深川市の小学校の閉校記念碑はどこも立派であった
ただこれまでいくつかの深川市の閉校を巡ったが、必ずしもすべてが立派というわけでない。

 

深川市史にあった校舎写真は旧校舎が全焼したあとに建てられた
昭和37年に新築されたものだろう。

 


2023年10月撮影

 


※深川市史より

 

 



「旧深川市立内園小学校」     
 
所在地 深川市音江町内園641
開校年 明治32(1899)年
閉校年 昭和40(1965)年
建築年
 

旧内園小学校校舎は北海道新聞発行の「旭川・道北の建築探訪」にその姿を見ることが出来る。

この本に掲載される「学校」はそんなに多くはない
だが同じ深川市の「向陽小学校校舎」(現存)も掲載されており、一つの街から2校は珍しい。
その理由の一つとして屋内運動場の設計が石井喜助氏だからだ。

だが残念ながら運動場はおろか運動場も解体されていた。

石井喜助氏(1893-1977)は、岩見沢で設計事務所を、深川市に工務店を開設して地元を中心に設計をした人物。

石井氏は先の「向陽小学校」も設計しており、特徴のある建築物がまだいくつか現存している。

 

現在は深川市内園コミュニティセンターとして建物がポツンとあるだけで
学校があった証がない。

場所は国道12号線に面しており交通量の多い場所にある。

 

 

 

 


2023年10月撮影

 
 
 
 
 
 
「旧深川市沖里河尋常高等小学校」   
 
所在地 深川市音江町広里1079
開校年 明治33(1900)年
閉校年 昭和11(1936)年
建築年 不明


前記の内園小学校跡から深川市方向へ、道の駅を超えてやはり国道12号線沿いにある、現在は豊泉コミュニティセンターが沖里河尋常小学校があった場所。

こちらもポツンと新たなコミュニティセンターが建っているだけだが
よく見ると細長い石碑が立っていた。


字体が良く見えないが「沖里河尋常高等小学校跡」とあり
閉校年は今から80年以上も前のことだ。

当然ながら情報は少ないが、石碑に「向陽小学校50年記念」の文字が見えるので、向陽小学校と統合し、閉校したのだろうか。

それであれば卒業生達が、向陽小の50年の記念に合わせてここに学校が
あったと知らしめるために建てた

これだと意味があると思う。

 

 

 

 


2023年10月撮影

 

 

 

「旧深川市立菊水小学校」     
 
所在地 深川市深川町
開校年 明治28(1895)年
閉校年 平成5(1993)年
建築年
 
 

旧菊水小学校は「深川・留萌自動車道」のすぐ下にあり
場所的には妹背牛町寄りにあった。

目の前の47号線を少し行っただけで妹背牛町になる。

解体された校舎の敷地には「菊水コミュニティーセンター」が建っている
その一角に立派な閉校記念碑があった。

記念碑には当時の校舎が描かれていて、現存していれば素敵な校舎に見えただろう。

 

 

 

 

 

 

 

 


2022年5月撮影

 


※深川市史より

 

 

 

 

「旧深川市立音江中学校」     
 
所在地 深川市音江町広里246-1
開校年 昭和22(1947)年
閉校年 平成25 (2014)年 
建築年 平成22(2011)年


 

今回の「旧音江小学校」は二代目であり、旧向陽中学と統合し二代目となった。

その後に旧深川中学と統合し「深川中学校」となって音江の名前は消滅した。

耐震工事を含めて改築された校舎は新しく個性がある
閉校後は「深川市学びと集いの郷 音江広里交流館 エフパシオ」として
地元の交流の場となっている。

道路沿いには水田が広がるのどかな光景だった。

 

敷地内手前には閉校の記念石碑があり、校名プレートも残っていた
学校では無くなったが多くの人に利用される施設に転用され
校名が残されているなど、閉校の一つの形になればよいなと思う。

 

 

 

 

 

 

 

 

 


2022年5月撮影

 

 

 

「旧音江第二尋常高等小学校」 道北の建築探訪NO106    
 
所在地 深川市音江町向陽
建築年 
閉校年 平成5  (1993)年 
開館時 10:00~16:00 月曜日定休
 
 

設計者の石井喜助氏(1893-1977)は、岩見沢で設計事務所を、深川市に工務店を開設して地元を中心に設計をした人物。

特徴のある建築物がまだいくつか現存しているので
今のうちに見ておきたいところ この校舎は代表作の一つではないか。

尋常小学校として建設され、向陽小学校になり閉校後は「向陽館」として
芸術家のギャラリーとなった。

市のHPで見てみると入館無料となっていたが、時間がなく外観だけの見学で終わる 次回こそ中も見たいね。

3つある入口のハーフティンバーや階段状ブラケットが特徴的だ
また裏へ廻ると体育館もあった。

前庭の広い駐車場がかつての校庭で、国道12号線をすぐ目の前にして
多くの児童が遊んだり運動したことだろう。

個人的に正面から見た姿が「増毛小学校」「弁華別小学校」と同じくらい素敵なな校舎だと思う。

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

2022年5月撮影
 
 
 
 
 
 
「旧深川市立向陽中学校」     
 
所在地 深川市音江町向陽
建築年 昭和22(1947)年
閉校年 昭和56(1981)年
 
 

向陽小学校の右手奥に見える黒い建物が旧向陽中学校。
以前はもっと長い校舎だったが現存しているのは一部だそうだ。

校舎前の木々の中に埋もれるように碑があった
意識していないと見逃しそうな細長い碑であった。

残っていたのは玄関だろうか、赤と青に色を塗られて今でも素敵だ
ここからは小学校の裏側も見れて穴場のようだった。

校庭はパークゴルフ場に再利用されており、かつての卒業生も
校舎を望みながらプレーが出来る。

 

 

 

 

 


2022年5月撮影

 

 



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2 コメント

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こんにちは (佐貫卓球ルーム2)
2023-11-16 08:27:25
素敵なブログですね
又お邪魔したいのでポチさせてください
返信する
佐貫卓球ルーム様 (bstime)
2023-11-16 09:21:32
稚拙なブログをご覧いただき
ありがとうございます!
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