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札幌・北海道のレトロ建物大好きおぢさん日記

札幌(北海道)のレトロでモダンな建物を見たり撮影するのを趣味としています。

室蘭市の建築探訪③

2025-05-26 20:13:33 | 室蘭市 伊達市

続きます

 

「JR母恋駅」 

 

所在地 室蘭市母恋北町1丁目1
建築年 昭和15(1940)年
指定等 なし

ナビ「母恋駅」 ※2025年5月6日撮影

 

木造平屋の典型的な道内の地方駅が現存している
駅の開業は昭和10年だがこの駅舎はその5年後に建てられた(駅舎内に建築年を示す表示板があるようだ)

補修はされており地元の方々の熱意が伺える
それというのも国鉄の駅として設置され、昭和59年には駅員務配置駅となり、簡易委託業務~JR北海道~委託業務と運営的に苦しい状況と思われる。

沿線には鉄の街室蘭の日本製鋼所や新日鐵があり、かつては多くの乗降客で賑わった母恋駅であった。
 

平成8年に「母恋駅を愛する会」が立ち上げられ、駅舎が地元のコミュニケーションの場として活用されてきた経緯がある。

 

訪問時は駐車場所が無く、駅舎内に入らなかったのが悔やまれる
内部はやはり昭和レトロの切符売り場や改札があり、
有名な駅弁「母恋めし」の売店もあるのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「北海道船用品」 解体


※グーグルストリートビュー2019年よりお借りしました

所在地 室蘭市海岸町3-3-5
建築年 ()年
指定等 なし

 

 

「室蘭産業」 

 

所在地 室蘭市海岸町3-2-1
建築年 (不明)年
指定等 なし

ナビ「室蘭産業」 ※2025年5月6日撮影

 

室蘭産業はガスやガソリン販売などエネルギー業の会社

道路を1本隔てて「旧室蘭駅舎」(室蘭観光協会)の駐車場があるので目につく建物である。

寄棟屋根を見ると歴史を感じる また海側の壁面には縦長窓が並び
ここにもレトロ感を感じる建物だ。

 

 

 

 

 

 

 

「小林洋服店」 解体


※グーグルストリートビュー2022年よりお借りしました

所在地 室蘭市中央町2丁目6-19
建築年 ()年
指定等 なし

「旧白井与太郎生糸卸問屋」 

※現在は更地になっていた

 

 

「旧鈴木歯科」 

 

所在地 室蘭市中央町2丁目8-8
建築年 昭和7(1932)年
指定等 なし

ナビ「住所」 ※2025年5月6日撮影

 

アーケード街にあり、道路対面側からは全容が見える

歯科医院だったので利用された患者は内部の様子を覚えているかも知れない
縦長窓や正面右角はアールになっている

上部の装飾と玄関上~2階部分の装飾は特に見事だ
絡まる植物がなければもっとスッキリとなるはずだが、それは余計なお世話だろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「函館どつく㈱ 室蘭製作所」 

 

所在地 室蘭市祝津町1丁目8-128
建築年 (不明)年
指定等 なし

ナビ「函館どつく㈱ 室蘭製作所」 ※2025年5月6日撮影

 

「函館どつく㈱室蘭製作所」は昭和15(1940)年に室蘭船渠株式会社を合併し、室蘭造船所となった

工場や他の場所は「白鳥大橋」の基部に近い 道道699号線沿いにある事務所?が木造建築だ。

 

この建物が旧会社のころに建てられたのか函館どつくになってから建てられたかは不明。

ライトグリーンの爽やかな塗装に小割の窓桟などとても良い感じだ
すぐ隣が入口で守衛さんがいるので敷地内には入れず699号線から塀越しに撮影する

建物はここで見るより大きく、変形コの字で中庭的なスペースがある。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「T氏宅」 

 

所在地 室蘭市常盤町
建築年 (不明)年
指定等 なし

※2025年5月6日撮影

 

先の「蕙山宛」の近くにあり、小樽や函館もそうだが
港町では港の見える丘方向にお屋敷が建つことが多い。

この邸宅も堂々たる門構えだ
純和風の造りと堀があるが二階の窓は洋風の縦長窓で造られる。

最奥には蔵もあり、以前からの実業家の本宅と推察する
現在は敷地内に別邸があり、そちらに住まわれているようなので
静かに拝見させていただいた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「常磐町会館」 

 

所在地 室蘭市中央町2丁目8-23
建築年 (不明)年
指定等 なし

ナビ「常盤会館」 ※2025年5月6日撮影

 

こちらの会館に関してはストリートビューで事前調査中に発見した。

やはり大きな通りに面していると見つけやすい
ファサードにたくさんの縦長窓をしつらえ、塗装や補修などできれいに見える
玄関は改修したような跡があるので以前はもう少し大き目な玄関かもしれない
横面は少々疲れた建物の様子も伺えて古い建物と認識する。

元から会館として建造されたかは不明だが歴史のある街、室蘭市らしい会館である。

 

 

 

 

 

 

 

 

その他、室蘭市内で気になった建物を

 

「室蘭プリンスホテル」 

 

所在地 室蘭市中央町1丁目4-9
建築年 昭和37(1962)年
指定等 なし

ナビ「室蘭プリンスホテル」 ※2025年5月6日撮影


室蘭プリンスホテルの前身は「丸井今井」である

「丸井今井」は明治24(1891)年に札幌、小樽に次ぐ3店目を室蘭市で開業している。

その後、鉄筋コンクリートに改築や増改築を繰り返し
昭和37(1962)年に現在の5階建てとなる。

市内最大のデパートとして多くの買い物客が利用した。

やがて昭和56(1981)年に中島町に移転し、野口観光が室蘭プリンスホテルとして活用している。

ちなみに「丸井今井」は中島町に移転後、平成22(2010)年1月に閉店した。

 

 

ここは大食堂があったのだろうか?

 

 

 

 

 

 

 

 

※明治41年 「ふるさとの想い出写真集 室蘭」よりお借りしました

 

※昭和37年 「ふるさとの想い出写真集 室蘭」よりお借りしました

 

※昭和56年移転前「室蘭の記憶」よりお借りしました

 

ホテル前から港方面を望む 時期的に茶津山の桜が綺麗だった

 

 

 

「旧北海道銀行室蘭支店・旧北洋銀行室蘭支店」 

 

所在地 室蘭市中央町
建築年 北海道銀行:昭和44(1969)年
指定等 なし

ナビ「なし」 ※2025年5月6日撮影

 

先の「室蘭プリンスホテル」と同じアーケードの商店街に現存している
それに北海道銀行と北洋銀行はお向かい同士だった

かつての街の商業の中心地であった中央町から北海道銀行は中島町へ
北洋銀行は以前の場所から徒歩5分くらいの海岸町へ移転している

それは商業の中心地が移ったということだろう。

 

「北海道銀行室蘭支店」は北海道の建築家「田上義也氏」の設計記録に1970年北海道銀行室蘭支店とある
1年違いだが間違いないだろう。

 

 

 

 

 

 

「北洋銀行」は海岸町と中島町に支店がある 中島町の支店は北海道銀行の隣である
このことからも室蘭の商業の中心は中央町から中島町に移ったのであろう。

 

看板を外した跡がある

 

 

 

こちらの設計も田上氏では?と勘ぐってしまう。

 

続きます



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