JR川西池田駅のすぐ近くにあるこの像。前から気になっていたんです。
調べてみると、清和天皇の曾孫であり清和源氏の祖・源満仲公の像で、末裔をたどればなんと源頼朝にたどりつくとか。そのため、川西市は源氏および武士社会発祥の地と呼ばれてるんだそうです。知らなかった・・・。
というわけで、本日満仲公の御廟所がある、川西市内の多田神社に行ってきました。
目の前に猪名川。すがすがしい流れです。
現在は満仲公のほか、頼光、頼信、頼義、義家の五公が祀られています。満仲公没後は、源家祖廟として鎌倉、室町、江戸の各幕府から崇敬を受け、大切にされてきたとか。
なんと、足利尊氏以下、歴代の足利将軍の分骨が収められているそうです。また、創建は970年ですが、現在の拝殿や東門などは徳川四代将軍家綱によって再興されたものです。
名残の桜。
江戸の匂い漂う東門。
緑がいっぱい。
恐れ多いので遠くから拝殿を撮ります。
有名な唐椿(キャプテンロー)。でもちょっと来るのが遅かったかな・・・。
樹齢1000年とも言われるむくろじの幹。
根っこがこんなところまで。
いつも思うんですけど、江戸時代といった後年の寺社に比べて平安時代あたりのこうした史跡と言うのは、雰囲気がとても柔らかいですね。雑味がないというか。武士のさきがけといいつつ、まだあんまり血なまぐささとかそれに伴う厳しさがない感じ。人間のかたちっていうのも現代にくらべてふわっとしてる。私たちがレーザーメスで精密に刻まれたスチールの人形なら、この頃の人たちは手でこねた泥でつくられた豪快な埴輪。あ、見下してるわけじゃないですよ、もちろん。いろいろ突き詰めてって、昇華されて、良くも悪くもどんどん繊細になっていったんでしょうね人間は。でも、こういう土着な感じなくなっちゃったなあ。ゴーギャンの絵みたいな。
あんまり難しいことはわかりませんが、六公以外にも稲荷神社とかほかにもいろいろ神様を祀っている社があって、たくさんの神様が同居しているこの空気がまた、おおらかさの源なんでしょうね。
すずめくん、何食べてるの?
いいとこ、見つけたって感じです(^^)
また来たいと思います。
今、わたしたちを見つめる満仲公は何を思うのでしょうか・・・。
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