ぶらっとJAPAN

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足の向くまま、気の向くまま。プチ放浪の日々。

雨の薬師寺 ~ 奈良市西ノ京 ~

2015-06-09 22:24:02 | 奈良

 唐招提寺へ行った同じ日に、すぐそばの薬師寺にも立ち寄りました。

 昼頃から降り出した雨がどんどんひどくなって画面が少し暗いですが、建て直されたばかりの五重塔がキレイです。私の記憶にある薬師寺は地味な木造だったので、ちょっとびっくりしました。創建当時のお姿に戻ったということなんでしょうね。ただ、唐招提寺を観た時にも違和感を覚えたので、もしかしたら、唐招提寺と薬師寺を取り違えて記憶していたかもしれません(^^;) でも、薬師寺に五重塔があるのは理解してたんですけども。

 唐招提寺とは全く趣の違う、この広大さは一体何なのだろうと帰って調べてみましたら、天武天皇が皇后(のちの持統天皇)の病気平癒を祈願して建てられたそうですね。なるほど立派なわけです。

向かって左側に見えますお馴染み石碑を支える亀くん。ひょうきんな顔。

嫌いじゃないので、つい寄っちゃいます。

ぐいぐいっと。亀のくせにブタっ鼻。

この門の向こうに、玄奘三蔵院伽藍があり、その回廊でつつじの盆栽! が展示されていました。

こんなミニ盆栽も。

京鹿子の盆栽。

そして、伽藍の奥には、平山郁夫画伯の『大唐西域壁画』が祀られています。

 実は個人的には平山画伯の絵はちょっと苦手なのです。ベクトルが外向きというか、スケールが大きすぎて私ごときでは寄り添えない感じ。あと、今回改めて見て思ったのですが、画伯の絵は圧倒的に水分が少ない(^^;)

砂漠とかアフガニスタンとかノドがからからになります。こうした景色への傾倒の根本は、画伯の原爆体験にあるのじゃないかな、と勝手に思っています。灼熱の地獄の中で、なおも生きようとする人間の力が他人事とは思えないんじゃないでしょうか。ワタクシ、非常に水分を必要とする人間なので、そういう景色はツライですね。

が、そんな私が見てもこの壁画は凄いと思いました。須弥山の雄大さや、ラピスラズリの宇宙とか圧倒されます。

壁画を拝観した後は、白鳳伽藍へ。

やはりスケールが大きいですね。

最近、西塔の修復が終わり、現在は東塔の修復が行われています。そのためでしょうか、蓮の鉢がズラリ。

 

半咲きだとピンクなのに完全に開いたら白っていうのが不思議です。

お寺を見に行ったら、思いがけずたくさんのお花に出合いました。

それにしても、この辺はいいところです。

 

おしゃれなデコレーション(^^)

景観を配慮したと思われる茶色いポスト。

こういう家に住んでみたいです。

 ひとつ思ったのは、この辺で働いていらっしゃるお姉さま方のお化粧が濃かったこと。こういう素朴な景色の中に住むと華やかな色彩に飢えるのかもしれません。なるほどね~。

 今度は晴れの日に来てみたいです(^^)/


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