防災士日誌

自然災害における防災活動、救助訓練などの参加レポート

自然史オープンセミナー「津波とはどういうものか?」

2008-12-10 22:16:32 | 防災・減災 知識
こんばんは。

今日は少し暖かかったですね。

先日の12月6日(土)に大阪市立自然史博物館主催の自然史オープンセミナー「津波とはどういうものか?」を勉強してきました。
講師は中条 武司 先生(大阪市立自然史博物館)でした。

津波に関しては、防災士研修やその他の講演会などで、ある程度の知識はありましたが、今回は中条先生自身が津波被害があった地域をまわられた時の写真をまじえて、津波の知識や防災などの説明していただき新たな知識を知ることができました。

【津波】

※海底下での地震(プレート境界型地震)で海底の地形が変化し、陸側のプレートが海側のプレートの引きずり込みに耐えれなくなり陸側のプレートが隆起した際にその変動が生き写しに海面に伝わって津波が発生する(地震津波)。
また他にも地すべりや海底で噴火が起こったとき、地上火山が噴火し崩壊した大量の土砂が海の中に入ったとき、隕石の衝突など、いずれも海中で振動が発生する現象であり、その振動が波紋のように水面に広がることで津波が生み出されます。

※津波を起こすもうひとつのケース
津波が来る前は潮がひくと言われていますが、これは海底の活断層が動き、海底が沈降したところに海水が落ち込み、まわりから海水を引き寄せます。
そのため沖合いまで潮は引いてしまいます。
しかし津波の発生域にまわりから引き寄せた海水は中央でぶつかって山となり、こうして大きくなった津波が周囲に広がります。

【津波の際の避難】

海岸近くなどで津波の危険性がある場合は、遠くに逃げるより高い所に避難するのが基本となります。
スマトラ島西方沖地震時の津波でも、地上3階建ての鉄筋コンクリートの建物の3階部分は無事だったと検証されています。
なので皆さんも海辺で地震に遭遇された場合は津波がくると思い、すぐに鉄筋コンクリートの建物の3階以上に避難することを忘れないようにしてください。


先日の地震考古学の講演会に上町断層を実際に歩いてきたこと、そして今回の自然史オープンセミナーと大阪市立自然史博物館主催の3つのイベントに参加させてもらいましたが、どれも基礎的な部分からの説明で初めての方でも理解しやすく良かったと思います。


それでは今晩はここまでとします。

おやすみなさい。