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センブリ・1~奥高尾

 奥高尾“一丁平”付近の登山道で多く見られる「センブリ(千振)」。リンドウ科センブリ属の二年草で、古くから健胃薬として利用されており、全草を乾燥させたものが生薬の“当薬”になる。この葉を齧ると強烈な苦みがあり千回煎じても(=振り出し)まだ苦みがあるということで名付けられている。草丈は5~20センチで花径は直径2~3センチ。花被片は深く4~5裂し裂片に縦に筋が入る。
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ウコン・1~下柚木

 下柚木"大田平橋交差点”付近の民家前で見掛けた「ウコン(鬱金)」。ショウガ科ウコン属の多年草でインド原産。英名は「ターメリック(turmeric)」で、その根茎はカレーの黄色の素であり染料にも利用されている。
花期は8~9月で花は既に終り掛けだった。白い花弁のように見えるものは苞葉でそれらが重なり花穂(かすい)を形成し、その中に黄色い花がある。春に花が咲く同属の“春ウコン”と呼ばれるキョウオウ(姜黄)と区別するために「アキウコン(秋鬱金)」とも呼ばれる。
 ウコンに含まれるクルクミンは体内で抗酸化物質テトラヒドロクルクミンとなり、肝臓の解毒作用強化や肝臓からの胆汁分泌促進などの効能がありドリンク剤などに利用されているが、一方で過剰摂取による薬剤性肝障害が報告されているようだ。アルコール好きの私は現役時代に大阪の“薬の街”道修町の薬局で売られていた粉ウコンを毎食後に飲んでいたが幸い肝障害は起こらなかった。やはりアルコールは適量でウコンに頼らないのが良さそうだ。
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