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アキザキヤツシロラン・6~下柚木

 クロヤツシロランが咲いたとなると、次は「アキザキヤツシロラン(秋咲八代蘭)」の開花も確認したいところ。そこで去年見つけた下柚木の雑木林にやぶ蚊対策を万全にして突入。マムシに気を付けながら足元ばかり気にしていたら蜘蛛の巣に頭を突っ込んだ。クロヤツシロランの草丈は3~4センチだが、アキザキヤツシロランは5~6センチで花もひと回り大きい。薄暗い雑木林で地味な色の花を探すのはなかなか大変だが去年よりは早く見つけることができた。
 アキザキヤツシロランはラン科オニノヤガラ属の多年性菌従属栄養植物で葉緑素を持たないために必要な栄養を共生する菌に依存している。菌従属栄養植物の生態については以前の記事(2020/1/9)で説明しているので、そちらをご覧いただきたい。
 花の構造はラン科の特徴をしているが、背萼片、側花弁、側萼片が合着して筒状になっている。中の黄白色の部分が葯でその横の2つの三角形に見える白いものが蕊柱の先端。その下の黄白色の部分が唇弁になる。花被片の表面にはイボ状の小突起がある。花が受粉すると草丈は伸長し長さ30センチほどになる
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オランダキジカクシ・2~果実

 絹の道付近の大栗川沿いで見掛けた「オランダキジカクシ(阿蘭陀雉隠し)」の果実。キジカクシ科(←ユリ科)クサスギカズラ(草杉蔓)属の多年草で雌雄異株。いわゆる「アスパラガス(Asparagus)」で、若い茎が食用になり畑などで見掛けることが多い。雄株は果実や種子を作る必要が無いので、雌株よりも成長が早く春の新芽はより太い。そのため栽培されているものはほとんど雄株で、雌花や果実は見たことが無く、雌花や果実が長年の宿題になっていた。これで来年はここで雌花も見られそうだ。
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ホソアオゲイトウ

 野猿街道東中野付近の野原で見掛けた「ホソアオゲイトウ(細青鶏頭)」。ヒユ科ヒユ属の一年草で南アメリカ原産。明治時代に日本に入ってきて野原や荒れ地で普通に見られる。ケイトウ(鶏頭)に似て花穂が細く緑色であることから名付けられている。草丈は70~80センチだが大きいものは2メートルにもなる。同属のイヌビユの葉先は凹む。
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