ジンチョウゲ・1~後継

 早春に漂う「ジンチョウゲ(沈丁花)」の香りは何ともいえない。転居してきてすぐに鉢植えを庭植えした。狭い鉢から出してあげれば何の心配もなく成長するものだと確信していた。何せ初めてのガーデニングであり、ジンチョウゲの性質なんて知らない。ある日突然ジンチョウゲの葉色がくすみ、枝から生気が消えた。訳も分からずオロオロするうちにあっという間にジンチョウゲはその生涯を終えてしまった。あきらめきれずすぐまた株を買ってきたのは言うまでもない。 “ジンチョウゲの突然死” は、園芸書で読んだが後の祭り。『それでは・・』 と園芸書の勧める挿し木でスペア作りに挑戦。挿し木は鉢のブルペンで順調に育ち、今や “後継者” としての地位を固めつつある。『登板はいつでもOK。早く鉢から出してくれ。』 と訴えている。とは言え、地植えした親株のほうはまだまだ元気で、花の数では比較にならない。残念ながら交替はまだまだ先。
 心配なのは後継者のほうの突然死。親よりも長く生きるという保証はない。『そんなに心配なら、後継者のスペアでも作ったらどう?』 との囁きが聞こえる。『また挿し木?』 という声も聞こえてくる。
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